動脈硬化などの血管障害が脳でおこり、血液の流れが悪くなることによって、意識障害や
まひなどを発症することがある病気です。
脳動脈が破れて出血する脳出血と、脳動脈が詰
まって血液の流れが妨げられる脳梗塞があります。脳梗塞は脳軟化ともいわれ、大きな血
管内にできた血のかたまり(血栓)が脳に運ばれ、脳の血管で詰まってしまう脳塞栓と、
脳の血管が動脈硬化によってしだいに狭くなり、ついに閉塞してしまう脳血栓に分けられ
ます。
日本では過去20年間、毎年、血中コレステロールが1mgずつふえ続け、それに
伴いこれらの病気が増加してきました。
現在、死亡率こそ減少していますが、まひなどの
後遺症が問題になっています。脳卒中の再発を防止するには、血圧のコントロールが最も
大切で、塩分や脂肪の摂取を控えるなど、食事への配慮が、やはり重要なポイントです。
また、予防のためには脳卒中の成因である動脈硬化、さらに高脂血症を防ぐことが第一で
す。
●情報メモ
EPA、DHA、ホスファチジルコリン、rーリノレン酸、マグネシウムは脳梗塞に効果
があると報告されています。
アドバイス
脳梗塞には、食物繊維とEPA、DHAを豊富にとり、また脳出血には、タンパク質、食
物繊維、ビタミン類を不足させないことが大切です。
脳卒中に効く栄養成分
下の場所へ、リンク設定をしています。
脳血管性痴呆
多くは、脳卒中や動脈硬化症が引き金になって脳の血管に障害がおこり、ぼけ状態になる
病気です。老化によっておこる生理的なもの忘れとは異なります。脳の血管が破れたり、
血栓が詰まったりすると、その血管が正常であることによって機能していた神経細胞や組
織が機能できなくなります。
酸素や栄養が供給されないことで、精神機能の低下を招くわ
けです。脳血管性痴呆は多発梗塞性痴呆ともいわれます。脳梗塞が何か所にもおきた結果
、ぼけ症状があらわれるとも考えられるので、脳梗塞を予防することが重要です。したが
って、脳卒中と同様の食事療法が基本です。
●情報メモ
老人性のぼけに、ホスファチジルコリンが有効という報告があります。また、原因がはっ
きりしないとされているアルツハイマー病について「低脂肪・低コレステロール食をし、
EPAやDHAの多い新鮮な魚を多くとること。また、シスチンとメチオニンの2種類の
アミノ酸を欠乏させないように注意することが大事。
アメリカではこの2つの含硫アミノ
酸を欠乏させがちな人にアルツハイマー患者が多いと推論されている」と報告されていま
す。
そのほか、タウリン、ビタミンCがアルツハイマー病に有効な成分としてあげられて
います。
脳血管性痴呆に効く栄養成分
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