生活習慣病
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高脂血症
★糖質を制限します
トリグリセライド(中性脂肪)は,主として糖質より肝臓で合成されるので,糖質の全体量,ことに砂糖や果糖の制限が必要です.
でんぷん(ごはん,うどん,パン,いも類,かぼちゃなど)の過食に注意し,菓子や清涼飲料も制限し,腹八分目にします.
★脂質は質と量を考えて摂取します
動物性脂質(飽和脂肪酸の多い脂質,ただし魚油は除く)やコレステロールの多い食品を控えて,植物油(ヤシ油・ココナツ油は除く)を多くします.
脂質の摂取にあたっては,肉・乳製品などの脂質や,紅花油,コーン油に多いリノール酸系列の脂質とのバランスが大事です.
魚の油に多く含まれる脂肪酸の一種DHA(ドコサヘキサエン酸)は,血中コレステロールの低下,制ガン作用,記憶学習能力向上などの作用があり,さけ,にじます,たら,かつお,かたくちいわし,赤身のまぐろなどに多く含まれます.とくにカツオやまぐろでは目の後に高濃度のDHAが含まれており,旬の時期に含有量が高いので,ねぎとろやかま焼きで摂取するとよいでしょう.
また,いわしなどに含まれるEPA(エイコサペンタエン酸)には,血清コレステロールやトリグリセライドを減らす作用があります.
★ 古い油には注意します
植物油に含まれるリノール酸が,空気中の酸素で酸化されて過酸化脂質に変化し,臓器や組織に悪影響を及ぼして,動脈硬化や肝臓障害などを引き起こすといわれます.
干物などのように,魚が長時間日光にさらされるときや,油で揚げたインスタントラーメンなどの加工品は,毎日食べないようにします.
また,何度も使った揚げ油も同じ作用をしますから,早めに炒め物などに使ってしまいます.
★ 食物繊維を多くとります
食品中の消化されにくいセルロース,リグニン,アルギン酸などを食物繊維といい,野菜類,いも類,果実類,海藻類,きのこ類などに多く含まれています.
水溶性の食物繊維には,ペクチン,アルギン酸およびカラギーナン(褐藻類),コンニャクマンナンなどの植物性ガム,粘質物があります.
エネルギーを増やさずに食物繊維をとりたいときには,海藻類やきのこ類の二杯酢や,素焼きしたきのこ(たとえば,100gに含まれる食物繊維は,生しいたけ4.1g,まつたけ4.7gです)にレモンなどの柑橘類のみをかけます.
★ 味付けはできるだけ薄味にします
たとえば,すべての料理を薄味にするのではなく,何か一品に集中して塩味をきかせたり,レモンやすだちなどの酢をじょうずに使ったりするなど,おいしく食べて長続きさせる工夫をします.
薄味が身について自然になるまで努カすることが大切です.
★ 使用食品はl日30品を目標に
食品選択にあたっては,常に栄養のバランスに注意し,許容範囲いっぱいに食品を活用して1日30食品を目標にします.
◎調理にあたつての留意点
★肉類の調理
肉類は脂質の少ない部分を選び,茄でたり,蒸したりすれば脂質が抜けるので,フライパンで焼くよりも網焼きするなど工夫をします.
★魚介類の調理
魚介類にはタウリン(アミノ酸の一種)が多く含まれています.
この夕ウリンには,肝臓でコレステロールから胆汁酸をつくる働きを促進させたり,コレステロールやトリグリセライドを減らし,血圧を正常に保つ作用があります.
タウリンは水溶性なので,焼いたり揚げたりすれば変化がありませんが,煮たりすると20%が失われます.
★ だし,香辛料のじょうずな利用を
だし(かつお節,昆布,煮干,鶏骨など)をよくとり,
香辛料(わさび,辛子,こしょう,さんしょう,唐辛子など)や香味野菜(しょうが,にんにく,しその葉,にら,パセリ,セロリー,たまねぎなど),
風味のある食品(きのこ類,ごま,ごま油,海藻類,レモンゆずなど)を利用し,
塩味や砂糖を控えめにします.
★料理の組み合わせを工夫します
まず味の組み合わせを考えます.甘いもの,酸味のもの,ピリットしたものなどをバランスよく組み合わせます.
また,食べるのに時間のかかる料理を組み合わせます.
たとえば,殻付きの貝,えび,骨付きの魚などを使った料理をよく噛んでゆっくり楽しく食べてもらうようにします.
唾液の分泌が他の消化器の活動を促し,連鎖反応を起こさせます.また,唾液には老化防止ホルモンであるパロチンやステロイドなどの有用なホルモンの存在も認められています.
★低エネルギー甘味料の利用
飲物や手作り菓子など,通常の料理以外に甘みをつける場合に利用します.
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