身体に効く栄養成分・食材・調理方法
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カゼイン
★カゼインは体内でこんな作用をします
・カルシウムの吸収を促進する。
・痛みをやわらげる。
・ナトリウムの吸収を促進する。
・消化管の機能を調整する。
・免疫の活性を高める。
・腸の蠕動運動を抑制する。
◆カルシウムの吸収促進、造血などさまざまな作用
牛乳のタンパク質の乃75〜85%を占めるのがカゼインです。単一の物質ではなく、
4種のカゼインの複合体で、非常に栄養価の高い良質のタンパク質です。
★ペプチドが生理機能を発揮する
カゼインが体内で分解されると、各種のペブチド(アミノ酸の大きな集合体であるタン
パク質が分解されてできる、アミノ酸の小規模な集合体)ができ、さまざまな作用をしま
す。
カルシウム吸収促進効果のあるCPPや、回腸平滑筋の収縮効果のあるカソキシンな
ど、その作用は多岐にわたっています。
β−カゾモルフィン、a−カゼインエクソルフィ
ンは鎮痛効果をもつペブチドですが、腸の蠕動運動を抑制する作用もあります。
食べ物の
腸での滞在時間が長くなることで栄養素の消化吸収がよくなり、やせた人の栄養摂取に有
効です。
◆CPP
(カゼインホスホペプチド)
★CPPは体内でこんな作用をします
・カルシウム、鉄などのミネラル類を溶けやすくする
★カルシウムなどミネラルの吸収をよくする牛乳成分
牛乳のタンパク質であるカゼインが、膵臓で分泌されるトリプシンによって分解される
と生じる成分です。
カルシウム、鉄などのミネラル類を溶けやすくし、吸収率を高めます。
★足りないカルシウムが効率よくとれる
国民栄養調査によると、平均的な日本人に足りない唯一の成分はカルシウムです。
牛乳
や乳製品はカルシウムの供給源として重要ですが、その吸収率にはばらつきがあります。
ビタミンDや乳糖がカルシウムの吸収を促進しますが、乳糖の少ないチーズのカルシウム
が非常によく吸収されることに注目され、このCPPが発見されました。
カルシウム不足
が原因の骨粗鬆症予防や、鉄欠乏性貧血の改善に、CPPは有効です。
さらに動脈硬化、
脳卒中、がん予防にも役立つとされています。