身体に効く栄養成分・食材・調理方法
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オレイン酸
★オレイン酸は体内でこんな作用をします
・血中コレステロールを滅らす。
・胃酸の分泌を調整する。
・腸を滑らがにし、腸の運動を高める。
◆通剰症
特にないが、脂質は高カロリーなので、摂取エネルギー過剰にならないように注意したい。
★オレイン酸はこんな人におすすめ
血中コレステロール・中性脂肪が高めの人。
胃酸の分泌の多い人。
肉類や加工食品を多く
食べる人。
★悪玉コレステロール(低比重リポタンパク質)だけを低下させる働きがあり、
胃酸分泌を調節し、腸の働きを活発に。オレイン酸は、とりすぎても体に無害とされるが、
カロリーは他の油と同じため、摂取のしすぎには注意。
★オレイン酸はn−9系列の脂肪酸で、リノール酸やα−リノレン酸のような多価不飽和
脂肪酸とは違い、
単価(モノ)不飽和脂肪酸に分類されます。
食品のなかでは、オリーブ油や菜種(キャノーラ)油などに多いことが知られています。
牛脂(へット)、豚脂(ラード)などの動物性の脂肪にも含まれますが、
動物脂には飽和脂肪酸も多いので、オレイン酸の効果に期待するなら植物油をとるのがよいでしょう。
★「地中海式ダイエット」で注目きれた、オリーブ油とオレイン酸
1960年代に世界各国の食生活と疾病に関する調査が行なわれた際に、南イタリアを
中心とする地中海沿岸地方では、他のヨーロッパの国々にくらべて心臓疾患による死亡率
が低いことがわかりました。
食生活をくらべてみると、この地域ではパスタなどの穀類の
摂取量が多く、魚介、野菜、豆、果物などを豊富にとっています。
油脂ではオリーブ油の
使用が目立ちました。
まわりの国々にくらべて肉やバターの摂取が少なく、むしろ日本の
食生活に近い摂取バランスであることがわかりました。
豚肉や動物性脂肪を多くとってい
る北イタリアでは、心臓病、大腸がんが多いことから、民族的な特徴ではないことは明ら
かです。
オリーブ油はオレイン酸の含有量が70%以上で、単価脂肪酸の特徴である酸
化されにくい油です。
体内で発がんの恐れのある過酸化脂質をつくりにくく、リノール酸
やα−リノレン酸とは違って加熱による酸化の心配もないので、加熱調理にも安心して使
えます。
植物油のなかで最も消化吸収がよく、脂溶性ビタミンを含みます。オレイン酸を
多く含む油はほかに、菜種の改良種を原料にしたキャノーラ油があり、オリーブ油にくら
べて香りが弱いので、幅広い調理に使うことができます。
★オレイン酸情報
○オリーブ油を買うときは品質表示を確かめて
オリーブ油は、食用のほか美容、薬用としても広く用いられています。
製法、等級によって名称が違います。
表示を確かめて購入したいものです。
○バージンオイル
オリーブの果肉を冷圧法で絞った一番絞りの油で、熱を加えられていない。
酸度は1%未満。
オレイン酸の含有量が多く、多い順に「エクストラ・バージン」、「ファイン・バー
ジン」、「セミ・ファイン」の3段階がある。
単に「バージン」といえば、「セミ・ファイン」を指す。
○リファインドオイル
二番絞りの油を精製したもの。オリーブ油特有の風味は少ない。
○ピュアオイル
バージンオイルとリファインドオイルをブレンドしたもの。
下の場所へ、リンク設定をしています。
オレイン酸を多く含む食品
一食分/単位mg