身体に効く栄養成分・食材・調理方法
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消化器の病気6
慢性肝炎
B型、あるいはC型の急性肝炎が、発病後6か月以上たっても治らずに、炎症が続いてい
る場合を慢性肝炎といいます。
近年、自覚症状も障害もないまま、急性肝炎を経ずに慢性
肝炎を発病したという患者がふえているようです。慢性肝炎をおこしても、多少の倦怠感
を感じる程度で、急激な悪化がないかぎり、黄疽などの症状はみられません。
だからとい
って放置しておくと肝硬変に進行することもあるので要注意です。治療としては、急性肝
炎同様、安静と各種栄養素のバランスのよい摂取が必要です。
アドバイス
健康な人と同じように適正なエネルギー摂取が必要です。また、破壊された肝細胞の再生
修復のために、良質のタンパク質を補給します。
さらにビタミン・ミネラル類が充分にと
れるようにします。特に緑黄色野菜は欠かさないようにしましょう。食欲がなく、腹痛な
どの消化器症状が出ることもあるので、食べやすく、消化のよい食品と調埋法を選びます
。アルコール飲料は避けます。
慢性肝炎に効く栄養成分
下の場所へ、リンク設定をしています。
肝硬変
肝細胞が壊れて繊維化し、それが増殖してかたくなり、肝臓が正常にはたらかなくなる病
気です。原因は肝炎ウイルスによるものがほとんどで、C型ウイルスが最も多く、B型が
これに次ぎ、アルコール性のものは全体の約10%といわれます。
肝硬変になっても、初
期の段階では繊維化していない部分が懸命にはたらくので、顕著な症状はみられません。
この状態を代償性肝硬変といいます。むくみ、腹水、黄疸、肝性脳症などの症状が出はじ
めると、充分にはたらけなくなっている状態で、非代償性肝硬変と呼ばれます。治療では
、いかに悪化を防ぐかが中心となります。
安静と食事療法が基本で、できるだけ代償性の
状態を保ち、普通の生活ができるようにすることが目的です。
アドバイス
代償性肝硬変の場合は、肥満がないかぎり、高エネルギー食をとります。糖質で充分にエ
ネルギーを補給します。また、タンパク質、ビタミン・ミネラル類、食物繊維の補給は不
可欠で、緑黄色野菜の摂取が重要てす。
むくみや腹水の予防のため、塩分は7g以下に制
限します。非代償性肝硬変の場合は、血液中のアンモニアを低下させなければならないの
で、タンパク質は制限し、便秘にならないように食物繊維をとるようにします。
また脂肪
の分解力も落ちるので、油も制限します。塩分は7g以下とし、エネルギーは砂糖などの
糖質で補給することになります。
肝硬変に効く栄養成分
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