身体に効く栄養成分・食材・調理方法
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レバ−





◆食べやすいのは子牛や鶏のレバー。



◆貧血ぎみの女性にはとくにすすめたい食品。




◆貧血/美肌/かぜ子防/肝臓強化/肝炎/強壮/視力障害/夜盲症




●レバーは「栄養の宝庫」といえる食品


レバーは、いうまでもなく内臓のひとつ。
牛、豚、鶏肉などの肝臓をさしますが、ここで はそれらを総称してあつかいます。

レバーは内臓のなかでも、とくに栄養価が高い部位と して知られています。
注目したい栄養価として、まずあげられるのが鉄分。牛のレバーな ら100gあたり4mg、豚なら13mg、鶏の場合は9mgと、それぞれ他の部位にく らべると格段に多いの特徴です。

また、ビタミンAやB群、Cも豊富で、おまけに低カロ リーというすぐれた待徴をそなえています。まさに「栄養の宝庫」「栄養の缶詰」といっ てよいでしょう。




●下処理や香味野菜で、じょうずにくさみをぬくのがコツ


レバーがすぐれた食品であることは、多くの人が知っているはずですが、その反面、どう してもレバーだけは嫌いという人も少なくありません。

やはりあの独特のくさみに抵抗を 感じるからでしょうか?しかし、調理法を工夫しさえすれば、おいしく食べられます。
レ バーを料理する前に、まず塩をふり、軽くもんでから流水で洗います。
米のとぎ汁や牛乳 につけておくのもよい方法です。焼きとりやつけ焼きにすれば、レバー嫌いの人でもさほ ど抵抗はないはず。
このほか、レバーソテーや炒め物など、ねぎ、しょうが、にんにくな どをうまく使うと、おいしく食べられます。




●鉄分量が圧倒的に多く、貧血を治す


ふつうの人でも1日に約1mgの鉄分が失われています。

とくに女性は、生理によって鉄 分が失われるので、貧血になるおそれが男性よりも多いのは、いうまでもありません。

失 われた鉄分は、食事で補給しなければなりません。
鉄分を多く含む食品としては、海草類 やナッツ類、貝類がありますが、なかでもレバーは鉄分を豊富に含んでいます。
そのうえ 、鉄分の吸収率がよいため、レバーを食べると貧血などの症状にはっきり効果があらわれ るのです。

疲れやすい、息切れがする、めまいをおこしやすいなどの貧血の症状を改善し てくれますし、肌のくすみをとり、血色をよくする美肌効果も期待できます。




●ビタミンA、Cでかぜ予防


鉄分の豊富さとともに、たんぱく質やビタミン類がたっぷり含まれていることも見逃せま せん。

ビタミンAは、鶏、豚、牛いずれのレバーでも、100g中に4000IU以上。 ビタミンAの多いといわれる卵と比較してみると、レバーl食分(80g)は卵の110 個分に相当するほどです。

ビタミンAは皮膚や粘膜を正常に保ち、細菌などから身を守っ てくれます。かぜをひきやすい人はしっかりレバーを食べましょう。

抗ガン作用があるこ とも、最近の研究で裏づけられてきました。ちなみに、ビタミンCも20〜30mgと豊 富で、ビタミンAと同様に、かぜを予防・治療してくれる。はたらきがあるといわれてい ます。




●肝臓病の食餌療法に用いられたり、体力をつけるのに効果的なレバーがゆ


中国薬膳には、人体に悪い個所があれば、動物の同じ個所を食べれぱよいという考えかた があります。

このためレバーは、肝臓病の食餌療法によく用いられます。たしかに良質の たんぱく質、たっぷりのビタミン類を含んでいるので、高たんぱく、低脂肪、適正カロリ ーという、肝臓病の病人食には適当といえるでしょう。

豚レバーを水から煮こんでスープ をとり、これに米を加えてさらに煮た、「猪肝がゆ」というレバ−がゆは、肝臓を強化し 、慢性肝炎を治すといわれます。

また、レバーを煮てねぎをきざみ入れたスープも、体力 をつけるはたらきがあります。いずれの料理も、肝臓病によいのはもちろんですが、同時 に、ビタミンAが多いので夜盲症や視力障害にも効くとされ、薬膳でもレバーのビタミン A効果を、ごく自然にとり入れているのがわかります。









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