身体に効く栄養成分・食材・調理方法
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リノール酸
★リノール酸はこんな人におすすめ
肉、加工食品、バターなどを多食する人。
(飽和脂肪酸の多い油脂をリノール酸の多い油
脂に置き換える)
★リノール酸は体内でこんな作用をします
・γ−リノレン酸、ジホモ・γーリノレン酸、アラキドン酸を合成する。
・血中コレステロール値を下げる。
て
・α−リノレン酸のEPA、DHAへの変換を阻止する。
◆適剰症
がん、アレルギー症状、心臓疾患、老化などを促進する。
免疫力を抑制し、病気に対する
抵抗力を弱める。
★コレステロール値を下げるが、過剰摂取は問題
リノール酸は、n−6系列の代表的な多価不飽和脂肪酸で、人間の体内で合成することが
できないため、食品からとらなければならない必須脂肪酸(不可欠脂肪酸)とされていま
す。
コレステロール値を下げる作用があることに注目され、成人病の予防や解消を目的に
摂取されてきましたが、過剰摂取によってさまざまな弊害がおこることがわかりました。
最近では、n−3系列の脂肪酸(α−リノレン酸、EPA、DHAなど)との摂取量のバ
ランスを保つことが重要だとされています。「第五次改定日本人の栄養所要量」(199
4年)による望ましい摂取比率は、4対1(n−6対n−3)です。
★コレステロールを低下させる
l950年代後半にアメリカで、「動物性脂肪に多い飽和脂肪酸はコレステロールをふや
し、植物性脂肪の不飽和脂肪酸、特にリノール酸にコレステロール値を下げる効果がある
」ことがわかり、動脈硬化の予防、治療に用いられるようになりました。
成人病の予防と
いう観点から、飽和脂肪酸を滅らしてリノール酸のような不飽和脂肪酸に置きかえるのが
よいことは事実です。
しかし、リノール酸は、とりすぎると善玉といわれるHDLコレス
テロールまで減らしてしまうので、かえって症状を進めることがあり、また、油脂全体の
過剰摂取につながる危険もあります。
★欧米型のがんやアレルギーをふやす
リノール酸は酸化されやすく、体内で過酸化脂質を生じ、この過酸化脂質ががんの原因と
なります。
日本でもふえている欧米型のがん(肺がん、乳がん、大腸がん、前立腺がん、
膵臓がんなど)のほとんどは、リノール酸によって促進されることがわかっています。
ま
た、リノール酸から合成されるアラキドン酸にはアレルギー症状を強める作用があり、ア
トピー性皮膚炎、花粉症などをふやしてしまいます。
下の場所へ、リンク設定をしています。
リノール酸を多く含む食品
100g中/単位g