身体に効く栄養成分・食材・調理方法
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うなぎ
◆(薬効)
・夏バテ
・視力低下予防
・夜盲症
・皮膚粘膜強化
・体力回復
○旬は夏から秋。
夏バテの特効薬として有名。
調理法は蒲焼き、白焼きがほとんど。
●古くから食べられていたウナギ
万葉集に、ウナギの記載がいくつか出ているほどで、万葉の昔から日本ではウナギが食べ
られていました。ウナギが夏バテによいということは、当時の人も知っていたようです。
江戸時代の書物『嬉遊笑覧』には、酢を使ってすしのようにしたウナギを「宇治丸」とよ
んでいたという記載があります。
また、正保年間に書かれた『料理物語』には、「かば焼
き」という言葉も出ています。
ただし、はじめはウナギをぶつ切りにして、くしにさして
焼いたものだったようです。
ウナギを食べるのは日本だけではありません。ヨーロッパで
もよく食べます。
といっても、日本のものよりずっと大きく、煮こみ料理やゼリー寄せの
ような食べかたが一般的です。また、中国料理にもウナギは使われますが、やはりぶつ切
りで料理に使うことが多く、開いて焼き、さらにタレをつけて焼くというように、手のこ
んだかば焼きにするのは日本だけです。
●理にかなった「夏バテにウナギ」
ウナギは栄養の代名詞、夏バテの特効薬のようにいわれていますが、実際のところはど
うなのでしょうか?まず、たんぱく質や脂質が多く、そのほか、カルシウムやリン、ビタ
ミンB1、鉄分などを豊富に含んでいます。
夏バテの原因のひとつは、でんぷん質が多く
脂肪のたりない食事。
これは、昔の食生活でありがちな傾向でした。ところがウナギは、
たんぱく質、脂肪がたっぷり。暑くて食欲の落ちているときでも、少量で高カロリーをと
ることができます。
また、夏のだるさには、ビタミンB1不足が大きくかかわっています
が、ウナギは100g中0.75mgと、豚肉に匹敵するビタミンB1含有量をほこりま
す。おまけに、汗とともに失われるミネラルもしっかり補給してくれるのですから、いう
ことはありません。「夏バテにウナギ」は、栄養学的にも裏づけのある、昔ながらの知恵
だといってよいでしょう。
●皮膚粘膜を強め、病気を防ぐビタミンA
ウナギの栄養分でもっともめだつのは、ビタミンAです。
ウナギのビタミンA含有量は
驚異的で、100g中、約4700IUも含まれています。
これは牛肉のほぼ200倍に
も匹敵する数字です。
成人の1日のビタミンA所要量はl800〜2000IUですから、
かば焼き1くしでらくらくクリアできることになります。
ビタミンAは、一般に目によい
ビタミンといわれています。
視力低下を予防し、夜盲症を治すことは広く知られているで
しょう。ビタミンAの効果はそれだけではありません。
皮膚粘膜を強化するはたらきをも
ち、不足すると呼吸器系統の感染病などに対する抵抗力が低下します。
また、病気の回復
を早めたり、成長を促進させたりする作用もあります。
ただし、ビタミンAのとりすぎは
過剰症をおこすことがありますから注意してください(かば焼きでlkg以上)。
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