方広寺 足利紫山老師像  場所の地図

 本山「方広寺」シリーズ第5号です。今日は、大本山方広寺の第三代管長である足利紫山老師像です。
 【平成23年10月4日(火):第170号】で紹介した本堂と、【平成23年12月4日(日):第231号】で紹介した半僧坊真殿の間、開山堂の前に、足利紫山老師の像があります。
 紫山老師は、数々の書を残しており、既に、【平成23年12月9日(金):第236号】で紹介した方広寺総門の扁額である『地自有霊』(地自ら霊有り)や、【平成23年8月9日(火):第114号】で紹介した8月の掛軸の『一華開五葉 結果自然成』(一華五葉を開き、結果自然に成る)を紹介しています。
 老師像の横に下記の説明文があります。

 紫山老師像(百二歳長寿の管長さま)
 足利紫山(あしかがしざん)(1860〜1961)。独園承珠(どくおんしょうじゅ)【1819〜1895。幕末・明治における臨済宗の僧侶】の法嗣(はっす)【師から仏法の奥義を受け継いだ者。】。愛知県一宮市のお生れ。八歳にして興津清見寺で出家。紫山老師は自己に対しては堅固厳正、物欲に枯淡であったが、その禅風は和光同塵(わこうどうじん)【自分の学徳・才能を包み隠して俗世間に交わること。】底で、大慈悲はどこまでも温く、慈悲行の実践として大分に育児院、奥山に老人ホームを開設されました。徳富蘇峰は「われらの目から見れば、老師は生き仏である」と評しております。
 長寿のヒケツをお尋ねになりますと「なあに、雑作のないことじゃよ”日湯だらり”といって毎日入浴して股間のものをダラリと伸ばす。毎朝起きがけに乾布摩擦をする。それから歳相応にじゅうぶん運動して、夜よく眠ることじゃ」
 日々是好日。自然にさからわずに、慈悲と感謝の日ぐらしをすれば、良く長寿を保つことができます。

老師像全景 老師像拡大
≪平成23(2011)年10月31日撮影≫

釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【平成23年12月11日(日):第238号】