方広寺 本堂  場所の地図

 臨済宗15本山の一つである方広寺が、釣月寺の本山です。浜松市北区引佐町奥山にあり、通称奥山半僧坊といわれています。山号を深奥山といいます。住所といい、山号といい、立地場所そのものの山奥をあらわしています。
 本日は本堂を紹介しますが、今後広大な方広寺の一つ一つを、紹介していきたいと思います。

本堂の案内文には、次のようにあります。


 本堂
(水戸黄門ゆかりの本尊さま)
 建徳2(1371)年に建てられた本堂は、数度の山火事による類焼をうけ、現在の本堂は明治38(1905)年長山 虎壑(ながやま こがく)管長の発願により大正4(1929)年に完成したもの。
 本尊釈迦如来、脇侍(わきじ)に文殊(もんじゅ)・普賢(ふげん)の二菩薩が安置されており、正平9(1354)年に仏師「法橋院遵(ほうきょういんじゅん)」「法眼院廣(ほうげんいんこう)」「法印院吉(ほういんいんきち)」の三人によって彫刻された木造で、元禄のころ水戸の徳川光圀卿(黄門さま)の命により修繕したと背面に誌されている。もとは茨城郡古内村の清音寺に祠られていたのを明治末に当山に移したと誌されている。
 西側の”勅使玄関”は当山が皇室ゆかりの寺ゆえに、しばし勅使の出入りした玄関である。
 平成22(2010)年8月、百年ぶりの大改修工事と耐震工事を行った。

≪平成23(2011)年8月21日撮影≫

釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【平成23年10月4日(火):第170号】