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写真果実(実)
学名等[学名]Rhuum rhabarbarum[英名]Rhubarb[和名]食用大黄(ルバーブ)
特徴シベリア南部地方原産のタデ科の多年草、最大2m程度まで成長します。
利用部茎、根
育て方種子から育てる方法と、株分けで殖やす方法とがありますが、園芸店などでも苗を売っていますので、これを求めて移植してもよいでしょう。(増やす場合は株分けによる方法が種子から増やすより絶対に楽ですね。)
株分けで増やす場合は、早め早めの対応が必要です。3年ほど経つと根が四方八方に広がり根を切りつつ掘り起こし、これを数分割して植え込むためには大変な労力を要します。土地がルバーブに合っていると3年で30センチメートルほどの株に育ち、かつ。茎のすぐ下の部分が木質化してしまいますので注意してください。
1年目は収穫せずに株が大きく育つ2年目から収穫するようにしています。
収穫するときは10月末までに終わるようにし、収穫の方法も葉茎全体の50%以下に抑えるようにしたほうが良いでしょう。
種から育てる場合は、関東地方の場合は、5月の連休最終日以降に、日当たりが良く水はけの良い肥沃な土地に蒔いてください。
かなり大株となるので、株間は少なくとも1m程度開けた方が良いでしょう。栽培時は雑草をこまめに取るようにしましょう(葉が大きく育ち始めると、あまり雑草が増えませんが、朽ちた葉柄がたまり団子虫などの繁殖につながるので、こまめに取り除くようにしてください。)。
利用法茎を使ったジャム、パイ等に用いるほか、ほんの僅かですが生でサラダなどにも利用します。
Recipeルバーブジャムルバーブパイルバーブのカクテル
その他近縁種のダイオウと同様緩下作用があるといわれていますので大量に食べ過ぎないようにしてください。
参 考葉は蓚酸が強く食用に適しません。根は主に下剤、肝臓等に用いられます。
もちろん、茎にも蓚酸はありますので、胆石等の「いしもち」の方は食べる量を控えたほうが良いでしょう。
成 分アントラキノン、タンニン、シュウ酸、カルシウム等
作 用消化促進、抗菌
追 記
その1 2000.6.4

 6月となって最初の日曜日に畑で草取りをした。雨がちな先週だったことから、雑草が勢いを盛り返し、雑草だかハーブだかわからない状態から、しっかりとハーブとわかる状態へと、いらない草を抜くのである。
 抜き終わった畑は清々しく、こんなに沢山バジルが芽を出しているとは思わなかったし、ターメリックの発芽も確認できた。

 その中で株分けが成功して大量に葉を伸ばしているルバーブの第2回目の収穫を行った。収穫というよりは、風通しを良くしてこれからの梅雨の時期に備えるためでもある。種を大量につけると葉の成長が悪くなることから、株分けをしなかった古い株に少しだけ種の部分を残しておいたのだが、今回はその種も収穫の対象とした。
 左の写真は、収穫量の半分を撮影したものだが、これで優に1Kgはある。全体で2Kg以上ということは、ジャムを作ってもまだまだあまってしまう。またまた、ご近所へのおすそ分けと言うことになる。
 そう言えば、先週、畑でルバーブを見た農家の人が「なんちゅー、ものだべか?、ふーむ、ルバーブッちゅーか、種あったらくれろ?」ということで、上手に種を収穫できるかわからないけれども、現在大切に種を作っている最中である。もしも種が失敗したら、株分けをしてしまおうと考えているのであるが・・・・。



その2 2001.6.23

 今週は、梅雨時を迎え、収穫に忙しいルバーブを、砂糖漬けにしてみた。

 現在、我が家の狭い畑では、ルバーブがガンガン育っている。今年株分けしたものもそろそろ収穫の時期となってきているのだが、それよりもすごいのが昨年株分けをした分である。ひとつのルバーブの株を4つに分けたのであるが、これが使いきれないくらいに大きくなってきている。
 通常であれば定番の「ルバーブジャム」にするのだが、今年は既に3kg以上のジャムを作ってしまい、当分は持ちそうである。そうなると夏に向けて通気性を良くするために間引いた「葉柄」は使いようがない。そこで考えたのが砂糖漬けである。

 大体2週間に1回の割合で葉柄を間引くのだが、その1回の収穫が右の写真である。これは6月2日の日に収穫したものだが、全部で23本ある。このうち20本(約1.5kg)はそのままジャムにしてしまった。全体の重量の30%程度の砂糖でつくり、砂糖控えめのちょっと酸味が利いた美味しいジャムができた。

 残った3本、これは太くてかつ長いものをとっておいたのだが、これで砂糖漬けを作ることにしたのである。

作り方
@ルバーブは皮を完全に剥き(葉柄の上の方からからフキの皮を剥くようにして取る。下のほうに残った場合は、今度は下のほうからむくと全部が綺麗に剥ける。)、1cm程度の大きさに切り分けておく。(写真左上)
Aこれを密閉できる容器に入れ上から同量の砂糖(今回はグラニュー等を使った。)をまぶす。好みで砂糖の量を加減する必要があるが、今回は始めてなのでかなり大量の砂糖を使ってしまった。
B最後にブランディーをおおさじ2程度振りかけそのまま冷蔵庫にて保存(お酒は香付けなのでブランディーでもウィスキーでもラム酒でも良い。ただ、日本酒や焼酎はちょっと合わないような気がする。)。
 昼間作って冷蔵庫に入れると、夕方にはルバーブからかなり多くの水分が抽出されるがそのまま漬けっぱなしにする。
C大体2週間を目安に味を確認してみる。冷蔵庫に入れっぱなしにしておくことで、冷たくてパリッとした葉ざわりの砂糖漬けが完成する。
 おやつにちょっと食べるのも良いのだが、パンやケーキを焼くときなどに更に細かく切って混ぜたら美味しいものができそうである。

 ところで、この抽出された液体はかなり濃厚な味である。もちろん甘味はすごいのだが、酸味が爽やかで甘味がいやにならないのである。5倍程度に薄めて飲んでみたら、流石に薄まってしまい味は良く分からなかった。ただ、少し炭酸で薄める程度にし、氷と一緒に砂糖漬けをひとつ落とせば、これから迎える暑い夏の夜のすっきりしたカクテル「サマースペシャルルバーブ」などとなるのではないだろうか。これはさっそく今夜作ってみて、また報告したいと考えている。

 ところで、このルバーブの砂糖漬けを作る上で、ひとつ注意することがある。
 それは、砂糖漬けにしたものを室温にさらさないことである。
 実は、この砂糖漬けを作るときに、室温にしたらもっと早くできるのではないかと思い、半分を砂糖漬けにして室温にさらしておいたのである。今日(6月23日)が2週間目であるので、ハーブ酒や梅酒などの果実酒をしまってあるところにしまっておいた砂糖漬けを出してみたのである。冷蔵庫にしまっておいたものと比べると、葉柄が緑からやや茶色に変色していて見た目にも良くないのである。加えて、葉から抽出された液体は薄茶色に濁っておりこれはちょっと「サマースペシャルルバーブ」には使えない代物となってしまっていた。
 ただ、香をかいでみると醗酵しているときのような微かな芳香がありルバーブの香を消して、香としては悪くないのである。また砂糖漬けを食べてみたところ、酸味が強いもののそれなりにおいしいのである。何かの本に「ルバーブから美味しいワインができる。」と書いてあったのを思いだし、これはこれでもう少し様子を見ようと思っている。


その3 2001.6.30

 さて、先週紹介したルバーブの話の中で、ルバーブの砂糖漬けの副産物としてできた抽出液について
「抽出された液体はかなり濃厚な味である。もちろん甘味はすごいのだが、酸味が爽やかで甘味がいやにならないのである。5倍程度に薄めて飲んでみたら、流石に薄まってしまい味は良く分からなかった。ただ、少し炭酸で薄める程度にし、氷と一緒に砂糖漬けをひとつ落とせば、これから迎える暑い夏の夜のすっきりしたカクテル「サマースペシャルルバーブ」などとなるのではないだろうか。これはさっそく今夜作ってみて、また報告したいと考えている。」
と書いたのだが、その日の夜実際に作って飲んでみたのである。

 右の写真がそのとき撮ったものである。氷を入れて冷たくしていたので、表面が曇ってしまっているのだが、味は実にすっきりとして酸味が効いたカクテルとなった。
 レシピは、グラスに角氷をひとつ落とし、ルバーブの抽出液と炭酸水を同量注ぎ込みスティアしたところに砂糖漬けしたルバーブの一片を落として完成。実に簡単なレシピである。  


その4 2005.2.6

 最近、掲示板「ハーブ雑記帳」でルバーブが話題となった。
 かっては入手しにくいハーブのひとつであったが、今は、春先にホームセンタ−のハーブ苗のコーナーにもかなりの確立で出るようになって入手しやすくなった。もちろん大手の種苗店では「種」を購入することができるようにもなった。

 苗ならそのまま適当な土地を選んで植えっぱなしにしておけば、秋の終わりまで十分に伸びて初冬に地上部が枯れる。そして翌年には、前年にもまして大きな葉柄を伸ばして大株に育つのである。はっきり言えば、まったく手間がかからないハーブである。2年目からは早々に収穫できるようになるし、最初の収穫を何に使おうかと、嬉しい悩みが生じるのである。

 一方、種から育てるのも結構簡単である。芽が出るまでしっかり水を与え、芽が出たらあとはよほどのことがない限り、そのままで良い。種のまき時であるが、ルバーブの成長の周期を確認すれば難しいことはない。関東地方では4月に花をつけ、その花が種になって落ちる5月上旬から中旬である。つまり連休最終日あたりが蒔き時となる。これもその年は利用することが難しいのだが、2年目からは利用可能になる。
 さて、我が家のルバーブの様子は、左の写真のとおりである。上を覆った枯れた葉柄を取り除いたところに、赤い小さな今年の新芽が出ていた。あと1ヶ月でしわしわの葉がサーと伸びだし、花穂が出てくるころには畑の一角を占めるようになる。そうすると、今年も「ルバーブワイン」を作ろうかという気持ちが沸いてくるのである。  このルバーブワインを、一昨年10月に作ったことがある。

 酒税法違反ではないかと思いつつ、タンポポワインを造るのだって同じではないかと勝手に納得して作ったのである。したがって、製法はここでは紹介しない。メールでも「ルバーブワインの作り方を教えてほしい」との問い合わせがあるが、回答は控えさせていただいている。
 結局、トラッキングを数回繰り返し、熟成させ、これなら! と思えるものができるまでに1年半が経過した。単独でも飲めるのであるが、他のリキュールなどと合わせても良い。口に含んだときに僅かにルバーブの香りがするのが嬉しい。

 ルバーブワインは5月のルバーブを使え! ということわざがあるのだが、それはやわらかく、水分をたっぷり含んだ春の茎を使えということではないかと思う。夏を越えると茎が硬くなり(熱ですぐにトロトロになるのであるが・・・)水分も少ないからだろう。
 右の写真は、今日現在のルバーブワインである。たった1本しかない、琥珀色になった、我が家の宝である。


その5 2017.5.5

 畑のルバーブを早い時期に収穫してジャムをと思っていた。
 しかし、ゴールデンウィークに入り、筑波実験植物園やら益子陶器市に行ったりしていて、収穫自体が伸びてしまった。
 もちろん、収穫即ジャム作りが理想である。
 で、5月4日に畑の草取りを兼ねて、ルバーブを収穫してきた。


 大きさと言い、みずみずしさと言いまさに収穫に最適な条件だった。

 今回収穫したものは、株自体が大きくならないように周りから出てきた新たな株や、横に大きく広がった部分を取り除く形で収穫した。

 そして、自宅に戻って重さを量ると、ちょうど550gであった。

 この茎を流水でよく洗い、水気を完全に切ってから、ジャム作りを開始した。

ルバーブジャムレシピ 2017


 ということで、2017年第1回ルバーブジャム作りでした。
 反省点は・・・・シナモンは1g〜1.5gでよかったかも!

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