お土産屋編 | |
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■ さて、昼食を食べおわった我々はショッピングに付き合わされることになる。これは「ツアー決定まで」でも触れたがお店へツアー客を案内するかわりにお土産屋からバックマージンを取ってツアー料金を安く設定しているため、原則必須なのである。黄さんの話ではこれから案内する店で買い物したものについては粗悪品や品物の瑕疵等があれば旅行会社が責任持って交換に応じるという。 ■ まず我々が案内されたのは昼食を食べたレストランと道を挟んで向かいに有る「宝石城」という宝石屋である。レストランから徒歩で向かう。外から見ると入り口がどこにあるか分からないが壁に大きく「宝石城」という看板はある。業者用のトラックが出入りするよう様なゲートを通って店の入り口へ。 | |
■ しばらくすると奥へ通される。かなりのセキュリティーシステムになっている。受付はガラスで仕切られていたし奥の見学用の作業場と売り場へは2重の扉をくぐらなくてはならない。ここは製造販売をしているようで売り場の途中に作業用の工場が有りガラス越に作業が見られるのだが、昼休み時間なのか作業している人は居なかった。また、作業場の前の通路の壁にここへやってきた有名人と社長との2Shot写真が飾って有る。「曙」「マイケルジャクソン」「スティービーワンダー」「ジャッキーチェーン」の写真が有った。作業場の通路を抜けると宝石売り場になっている。売り場はかなり広く店員も10人ほど居たように思う。壁には大きく日本語で「20周年記念特価」と書かれ50%〜20%OFFになっていると書かれている。いつもその価格なのではないか?と思ってしまった。もし、これを読まれた方でここへ連れて行かれた方はどうだったか確かめてみて欲しい。一応品物を見てまわったがお土産にしてもちょっと高いかな?もっとも宝石など買った事がないのでよく分からないのですが。 |
「宝石城」店内の様子 |
■ さて、我々は再びバスに乗って次のお店へ向かう。シルクの製品のお店と漢方薬のお店へ行くのだ。「絹の都・漢方薬堂」というらしい。バスの中で黄さんが次の店で扱っている商品の説明をする。また、もったいぶったように「漢方薬の先生も予約を入れて薬の説明もしてもらいますから。」という。あくまで予定通りのコースで決まった事なのだろうが・・と思った。 | |
■ 我々が到着した時には別のツアーの日本人一行も既に来ていた。このツアーの現地係員もやはり同じ「東洋旅行社」であった。我々は先に到着していたツアーの一行とともに小さい部屋に案内され、ここで扱っているシルク製品の説明を受けた。説明をしているのは天童よしみにそっくりな日本人であった。機関銃の様に早口で商品説明をしていた。よくこんなに早くしゃべられる物だと感心してしまった。僕は後ろの方で見ていたのだが、TVショッピングを見ているような感じを受けた。説明が終わると売り場に案内されるのだが、ここもやはり日本語をはなす店員が沢山いた。店の中の値札なども日本語で書かれていた。一番驚いたのはHK$ではなく日本円で売っていたという事。HK$で買うといくらなのか?と尋ねたがレートはかなり悪かった・・・そんなに日本円が欲しいのか?それとも日本人が買いやすいように日本円なのか?ここの店員はきっちり教育がされているらしくマンツーマンでべったりと付いてまわってくる。一応旅行前にシルク製品も香港では有名だから買ってみたら?と言われていたのでいくらぐらいする物なのか見ていただけなのだが、あれこれと品物を薦めてくる。他の店でいくらぐらいなのか解らないので高いのか安いのか解らないから何も買わなかったが、シルクのパジャマが24000円、シルクのハンドタオルやあかすりタオルなどのセット(7品入り)が特価として10000円で売られていた。通常は14000円するらしい。ここの店員は特にこの特価のハンドタオルセットを特に薦めてきた。恐らく自分が付いた客が品物を買うと店員に何かしらのマージンが入るのではないかと思ってしまった。それほどにしつこく付いてまわってくるのである。余りにもしつこいので閉口していたのだが、新たな日本人のツアーの御一行さまがやってきたので、店員はあきらめてそちらの方へ行ったようだ。 |
「絹の都」店内の様子
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■ 絹の都での予定時間が過ぎた後、扉を通ってお隣の「漢方薬堂」へ案内された。入り口には漢方薬の原料となる色々なものがおかれている。鹿の角や大きなタツノオトシゴ、猿の腰掛けや朝鮮人参等々。一応値札も付けられていた。 ■ なんか悪徳商法の会場を連れまわされているのではないか(実際には何も買ってないんだけど)という気持ちを抱きながら、シルクの店と漢方薬の店を後にした。次はアウトレットショップに行くという。アウトレットショップという響きはどことなく今まで案内された店とは違いどこか期待させる物が有るのだが・実際はどうなのだろうか(と言って買う物はないのだが)。市政局100周年記念公園脇に有る好時中心(HoustonCenter)というビルの3Fにあるお店に案内された。店の入り口には会員制と書かれているが実際にはツアーの客専門と言う事なのではないだろうか。店の大きさはそんなに広くなく店の半分が鞄などで残りは服などであった。黄さんの話ではオーナーがイタリアなどへ行って直接買い付けているとのことだ。一応店内をぐるりと回ったが欲しい物は何も無い。一緒にまわっているOL風のおねいさまがバスの中で「ブランドものが安く買えるかも」と張り切っていたのだが結局何も買わなかったようである。その程度だと思ってください。しばらくすると「絹の都・漢方薬堂」で一緒になった別のツアーの日本人一行が店にやってきた。本当に周る店は同じようだ。 ■ 以上で今日の市内観光とショッピングは終わりなのだがこれで黙って帰してくれるほど香港人は甘くない。ここまで書いてきたように買い物といっても何も買わなかったので、無駄な出費はまるでないのだが最後に大きな買い物をさせられた。アウトレットショップを出てDFS(デューティーフリーショップ)の前で我々を降ろして解散になるのだがそこへの移動の間の事、しばらく姿を見せなかった例のチューヤンに似た写真屋がいつの間にかバスの中に乗っていた。黄さんが「今日の記念に写真が欲しい人は買ってください。良い記念になりますし、今までにここで買わなくって日本に帰ってからあの写真を売ってくれと言ってきた人も居ますよ。でも今買わないと買えません。」などど言っている。当然ぼくはそんな写真など必要ないし、仮に買ったとしてもそんなに高い物ではないだろうとたかをくくっていた。が、しかしだ、例のチューヤンに似た写真屋は事もあろうに奇麗に台紙に入ってアルバム風に作られた写真を配りはじめたではないか!もちろん、午前中の市内観光で沢山撮られた人はそれなりの枚数である。 ■ 午後4時少し前、グレートイーグルホテル横のDFSの前で下車した。これで長かった一日観光が終わる。バスを降りるとどこからともなくビラ配りのおばさんがやってくる。そう言えば香港の街中のいたるところでビラ配りの人が居た。part4につづく |