香港のフットマッサージ


 最近ではどこに行っても看板を見掛けるフットマッサージであるが、一度本場のフットマッサージなどを体験しておこうと旅行前から計画は立てていた。本当は「ノースポイント(北角)」にある某気功の先生のクリニックへ行きたかったのだが現地で調べた結果いまいち場所など分からなかったので断念したのだ。
 日本でのフットマッサージ熱が香港にも伝わっているのか最近は街中のいたるところで「フットマッサージ」ときたない字で書かれた看板が増えてきたと聞いた。旅行中、街中の看板をいくつか見たが値段もまちまちで200HK$ぐらいから有ったような気がする。現地係員の黄さんの話では(他の人にも同じ事を言っていると思うが)、最近は学生のアルバイトを使ったフットマッサージが増えてきているし、看板に書いてある金額は餌で、実際に中に入るとチップだのなんだのと請求され結構な額になることもあるという、もちろんすべてが悪質な物ではないですが。この手の商売はビルの一室で開業できるし特別な機材とかを用意する必要もないですからね。
 結局、その他の条件を検討した結果、現地係員(旅行会社)オプション(現地手配)のフットマッサージを頼むことにした。足のみ(45分)と全身(60分)の2コース有り、それぞれ320HK$と350HK$となっている。また、指定の時間にホテルの部屋まで出張してくれチップその他すべて込みの値段だという。マッサージを行う人は最低でも5年以上の経験者で、もちろん木の棒などは使わずちゃんと指でやりますとのこと。日本でのフットマッサージの経験上この条件ならそんなに悪くないと判断し全身コースをお願いした。

 ちなみに正月にキャイーンらが出ていた香港の旅行番組で紹介していた「有名」と言われるお店のフットマッサージの価格は1時間300HK$であった。これはお店に出向いてやってもらった価格です。

 フットマッサージついて香港の人に聞いてみたところ、フットマッサージは時々しても仕方が無く、するのなら週に1度ぐらいする物だという。それも或程度お金に余裕がある人がするものだそうだ・・。

 さて、できることなら帰国前日の夜にすればよかったのだが、滞在中どのような日程で過ごすか決めていた訳ではなかったこともあって、2日目の夜9:30に部屋に来てもらった。
 マッサージにやってきたのは30代だろうと思われる女性であった。てっきり男の人が来るもんだと思っていたので、風呂上がりだったがとりあえずズボンを履いていて良かったと真剣に思った。片言の日本語で指示をされベッドに横になる。
 僕の泊まった部屋はシングルなのだがベッドはダブルベッドで意外に広い。マッサージがやりやすいようにベッドの対角線に寝転がり足首より下が丁度ベッドの外に出るようにするのだ。(図のような感じ・絵のセンスがなくて申し訳ない)そして、先生がイスに座って片足ずつやる訳である。マッサージをはじめる前に足のツボが書かれたパンフレットを渡されているので眺めながらやってもらう。マッサージをしながら片言の日本語で悪い部位を指摘する訳である。具体的にどこが悪いと言われたかについては割愛するが、1時間はあっという間にすぎしまった。また香港に来ることがあればやってみたいと思った。

 ちなみに市内観光のショッピングで行った漢方薬の店で悪いと指摘された「腎臓」についてフットマッサージの先生からは指摘されなかった。やはり漢方薬を勧めるための布石だったようだ。【詳しくは2日目をお読み下さい。】


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