身体に効く栄養成分・食材・調理方法
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ピーナッツ





◆(薬効)


・動脈硬化予防

・健脳

・ストレス

・老化防止




○高蛋白、高エネルギーの、最もポピュラーなナッツ




●栄養価ばつぐんの、なじみ深いナッツ


ナッツ類のなかで、私たちにもっともなじみ深いのがピーナッツでしょう。
マメ科に属し、 9〜10月ごろ収穫されます。
落花生、南京豆ともよばれ、ひじょうに栄養価の高い食物 です。

産地は南米で、紀元前から栽培されていたようです。
日本には江戸時代に中国から 伝わったとも、明治初期にヨーロッパから伝わったともいわれていますが、さだかではあ りません。
いずれにしても、江戸時代にピーナッツが常食されていたことはなく、一般に 食べられるようになったのは明治になってからです。

「黒豆」のところでも少しふれまし たが、明治時代に出版された村井弦斎著の『食道楽』という本は、食生活の改善や食養生 の大切さを説いた、当時まれにみる進歩的な本でした。
この本のなかでもピーナッツの栄 養価がすぐれていることが力説されています。
本の登場人物にピーナッツ料理のいろいろ を語らせ、読者の注目を集めたといわれています。
現在は千葉県、茨城県などの特産とな っており、とくに収穫したばかりの千葉県産の落花生の味には定評があります。




●からつきのまま買うのが安全


ピーナッツは、古くなるとカビがはえてしまいます。
このカビは、発ガン性の高い有害物 質をつくるといわれます。

したがって、買うときはからつきのものを買って、なるべく早 めに食べきるほうがいいでしょう。
保存するときも、できるだけからつきのまま、湿気の 少ない、風とおしのよい場所においておくようにしましょう。




●工夫しだいでいろいろな料理に使えるピーナッツは、そのままおやつやビールのつまみ にするだけでなく、ひと手間かけるといろいろな食べかたができます。

布に包んですりこ ぎでたたき、包丁で細かくきざんだものを柿や野菜などとあえたピーナッツあえ、すった ピーナッツにスープを加えた、ピーナッツポタージュなどもおいしいものです。
手間はか かりますが、ごま豆腐のごまのかわりにピーナッツを使った、ピーナッツ豆腐もあります 。
なめらかにすりつぶし(無糖のピーナッツバ夕ーを利用すると簡単)、くずと水を加え て火にかけてねり、型に流して固めたものです。栄養価が高く、口あたりもいいので、お 年寄りにおすすめできる料理です。
また、子どもむけにはピーナッツバターがおすすめ。 パン食が多い家庭では、ぜひ常備しておいてほしい食品です。




●高たんぱく、高工ネルギー食品の代表


ピーナッツは高たんぱく、高エネルギー食品で、100g中561キロカロリーもありま す。
これをご飯の量に換算すると、ピーナッツひとにぎりがご飯2杯分に相当します。
1 00g中の脂質が47g、たんぱく質は25gも含まれていて、おまけにその中身がすぐ れているのです。




●不飽和脂肪酸が脳神経の形成に役だつ


 さらに脂肪は、ほとんどが不飽和脂肪ですから、悪玉コレステロールをおさえ、動脈硬 化になるのを防ぎます。
飽和脂肪酸に対して、リノール酸やリノレン酸に代表されるポリ 不飽和脂肪酸はよい脂質で、脳神経の形成にも大きな役割を果たします。

人間の脳は、生 後3力月から4歳ごろまでにできあがってしまいますが、この期間によい脂質が不足する と、悪い脂質がはびこって質の悪い脳をつくってしまうのです。
ですから、脳が形成され るこの期間に、どれだけよい脂質を補うかが大切になります。
ピーナッツはよい脂質の宝 庫ですから、小さい子どもにも食べさせたいものです。

とはいえ、消化がよいものではあ りませんから、食べすぎるとおなかをこわしてしまいます。子どもに食べさせるなら、す りつぶして、料理にまぜたほうがいいでしょう。




●代謝をよくするので酒のつまみに最適


ビタミンB1、E、カルシウムなども含んでいます。マグネシウム、カリウムなども豊富 です。ビタミンB1は糖の代謝に必要で、酒を飲んだときなどにはとくに効果的。酒のつ まみに適している食品のひとつといってよいでしょう。
また、ピーナッツは、ひじょうに ゆるやかに血糖値を上げ、しかも上がった血糖値が安定しているという特徴があります。 ですから、血糖値が不安定な人は、カロリーを考えながらじょうずにピーナッツなどを食 べるとよいでしょう。




●ストレスへの対抗力をつける


ビタミンB群のなかのパントテン酸は、ストレスに対抗する重要な栄養素ですが、ピーナ ッツに多く含まれています。
また、カルシウムが100g中150mgときわだって多い のも、ストレスに効果的でしょう。

アメリカでは、第一線で働くビジネスマンの多くが、 ピーナッツや他のナッツをまぜあわせた「グラノラ」という健康食品を好んで食べていま す。
ストレスにさらされることの多いビジネスマンに、ぜひ食べてほしいものです。
また ビタミンEは、赤血球の溶血を防ぐ効果がありますから、ピーナッツを食べていると老化 を防止する効果が期待できます。









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