身体に効く栄養成分・食材・調理方法
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トウフ「豆腐」
◆子どもから年配者まで、万人にむき、消化がよく栄養価の高い優良食品。
◆糖尿病予防/動脈硬化予防/心機能強化/健脳/頭痛/ねんざ
●江戸時代に急速に広まる
西洋人は、豆腐のことを大豆で作ったチーズだといいます。
なるほどその色や形からする
と、まさしくチーズそのもの。
中身もまたチーズ同様、栄養価が高い食品なのです。
豆腐
も中国で生まれたものです。2000年前、え南王が作らせたという説がありますが、さ
だかではありません。
日本に伝わったのは平安時代といわれ、日本の留学僧が製法を持ち
帰ったといわれています。
伝来当初は、一般人の口には入りませんでした。
もっばら僧侶
が精進料理として食べていたのです。
足利時代には白物ともよばれ、一般にも口にされて
いたようですが、全国的に広まったのは江戸時代になってからのことです。
江戸時代の書
物に『豆腐百珍』というのがありますが、これにはめずらしい豆腐料理がたくさん紹介さ
れています。
つまりそれほどまでに、豆腐が庶民にも親しまれていたということでしょう
。
●にがりの入れかたが味を左右する
豆腐は大豆をつぶして作ります。
1昼夜大豆を水につけておき、すりつぶしてドロドロに
したものを加熱し、ろ過してにがりを入れるのです。
このにがりは塩化マグネシウムで、
大豆のたんばく質を凝固させるはたらきをします。
昔は荒塩からたれた液を使っていたよ
うです。
いまでも町の豆腐屋さんなどでは、きちんとにがりを入れますが、大量生産で作
られる豆腐などの場合は、にがりのかわりに硫酸カルシウムを使うこともあります。
●たんばく質がとくに豊富なもめん豆腐
豆腐には、もめんと絹ごしの2種類があります。
もめん豆腐は麻布を使ってこしたもの、
絹ごし豆腐は凝固剤を加えてそのまま固めたものです。
絹ごしはもめんにくらべ、たんぱ
く質や鉄分が2~3割少なめで、栄養的には、もめんのほうが高いのです。
凍り豆腐は豆
腐を屋外で凍らせたものです。水分がぬけて小さくなりますが、栄養分は豆腐と変わりま
せん。
別名、高野豆腐というのは、高野山の僧侶が考案したからだといいます。これは最
高の保存食で、寒い地方などでよく食べられました。
●くせがなく、どんな料理にもむく
豆腐は薬効を求めて食べる食品というよりは、体力を高めるために、つね日ごろからコン
スタントに食べるべき食品です。
湯豆腐、冷ややっこ、田楽などのほか、みそ汁にも入れ
ます。また、マーボー豆腐など中国料理でも便われ、豆腐を使った料理は枚挙にいとまが
ないほどです。
昧にくせがないため、他の食品と組み合わせて料理されることが多いのが
、豆腐料理の幅を広くしているのでしょう。
凍り豆腐は別として、豆腐は生鮮食品です。
買ったらその日のうちに食べきりたいもの。
翌日まで保存するときは、容器に水を入れて
、ここに移してから冷蔵庫に入れます。
パック入りのものは日づけに注意して、パックの
なかの水がにごっていないものを選びましょう。
●糖尿病、動脈硬化などを予防する
大豆の加工食品には、栄養価が高いものが多いのですが、なかでも豆腐はトップクラスの
食品といえるでしょう。
豆腐は植物性のすぐれたたんぱく質を含んでいます。
アルギニン
というアミノ酸を豊富に含んでいるため、これが悪玉コレテロールを抑制し、動脈硬化な
どの予防に効果があるのです。
肥満ぎみの人、糖尿病の人にはぜひおすすめしたい、すぐ
れた食品のひとつです。
●血液中の老廃物を除き、心機能を高める
リノール酸、リノレン酸など、不飽和脂肪酸やミネラル、ビタミンなども含んでいます。
不飽和脂肪酸は血液中の中性脂肪や老廃物をとりさり、心臓の機能を高めるはたらきをし
ます。
また、若々しいからだをつくり、肌を美しくしてくれます。
生の大豆には、たんぱ
く質分解酵素のはたらきを阻害する成分や、血液を凝固させる成分など、悪い影響をあた
えるものが少なくありません。
しかし、加熱することにより、それらの成分がこわされ、
良質の成分だけが残るのです。
おまけに消化しやすくなりますから、胃腸が弱い人や胃腸
病の人にはうってつけの食品です。
●カルシウム補給品としても最適
ほかにカルシウム、鉄分、ビタミンなども含まれています。
なかでもカルシウムは、もめ
ん豆腐100g中に120mgと多量で、しかも牛乳や乳製品についで、吸収率が高い質
のよさをほこっています。
成長期の子どもや年配者、牛乳で下痢をしやすい人や妊娠中の
女性のカルシウム補給品として豆腐は最適と言えるでしょう。
また、カルシウムは骨をつ
くるだけでなく、神経をしずめるはたらきがあるので、不眠症にも効果的です。
大豆レシ
チンは、豆腐にもしっかり含まれているので、脳の活性化をはかり、記憶力を増してくれ
るはたらきも期待できます。
●頭痛やねんざの熱を吸収する豆腐の湿布
豆腐を外用薬として使った、めずらしい民間の治療法があります。
それが豆腐の湿布です
。作りかたは、豆腐半丁くらいをつぶし、小麦粉3分の1カップ程度を加えてよくかきま
ぜます。
それをガーゼに5~6mm程度の厚さにのばし、患部にあてます。これは、頭の
熱を豆腐が吸いとり、頭痛や頭が重いときなどに効果があるようです。また、ねんざなど
のはれや熱にも効果的。熱で乾燥してきたら新しいものと交換してください。
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