七枚塔婆 臨済宗の葬儀 bS

 葬儀・告別式に際して、白木の位牌が用意されることは、【平成24年4月26日(木):第375号】で紹介しましたが、それと同時に「七枚塔婆」も用意されます。これは、当日の葬儀・告別式において用いられることはありませんが、初七日から七七日(なななぬか=四十九日)までの、七日毎にお参りするための卒塔婆です。【平成24年4月25日(水):第374号】で紹介した三弔いで作成したものが、以下の写真です。
 従来までの自宅葬の場合は、葬儀当日に墓地に納骨します。そのため、七日ごとに該当の七枚塔婆を持ってお墓詣りをしました。現在では、ホール葬が中心になってしまったため、七日ごとのお墓詣りをすることはありませんが、以前の風習に基づき七枚塔婆を作成しています。現在では、自宅の祭壇で、七日詣りをしています。
 七枚塔婆に書かれている七如来については、【平成23年7月19日(火):第93号】の施餓鬼準備Bを参照して下さい。七日ごとに、七如来のご利益をお願いするものと思われます。

≪平成24(2012)年4月24日撮影≫

釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【平成24年4月28日(土):第377号】