施餓鬼準備B

 【平成23年7月15日(金):第89号】の「幣」、【平成23年7月16日(土):第90号】の「四幡」に続いて、今日は、施餓鬼棚に飾られる「七如来幡」づくりです。
 七如来幡は、七枚の如来幡と一人の大王幡からなります。「如来」は、真理に到達した仏の最上位をいい、釈迦如来に代表されます。
 それぞれの如来を信仰することにより、次のような御利益があります。
 「南無宝勝如来」−−積み重ねられた罪業を消滅させます。
 「南無多宝如来」−−現在持っている物心両面にわたるお宝を満たします。
 「南無妙色身如来」−物心両面の醜い姿を美しい姿に変身させます。
 「南無広博身如来」−おいしいものがいただけるようになります。
 「南無離怖畏如来」−すべての恐怖から逃れることができます。
 「南無甘露王如来」−仏様の教えにより、無上の喜びを得ることができます。
 「南無阿弥陀如来」−極楽の世界へ往生できます。
 「焦面大鬼王」−−−餓鬼道の王様。餓鬼とは、生前の悪行のために餓鬼道に落ち、いつも飢えと渇きに苦しむ亡者をいいます。この大王を供養することにより、すべての餓鬼に慈悲を与え、その苦しみから救います。
 また、各如来の前に付ける「南無」は、その仏を深く信仰し、その教えを仰ぐために、仏の名を呼ぶとき付ける言葉です。

≪平成23(2011)年7月18日撮影≫

釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【平成23年7月19日(火):第93号】