Turmeric
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写真根塊
学名等[学名]Curcuma Longa[英名]Turmeric[和名]ウコン
特 徴東南アジア原産のショウガ科の多年草。
草丈は1メートル程度。
利用部根茎
育て方4月下旬頃になると根茎から薄い緑の芽が伸び始めるので、この頃に根茎を芽が出ているいくつかに分根して、植え付けます。
十分に耕し、堆肥を漉き込んだ日当たりが良い場所に深さは15〜20cmくらいのところに、株間30〜40cmの間隔で植え付けます。発芽までは約1ヶ月かりますが、深く植えることで発芽後にシッカリとした大株に育てることができます。
市販の苗の場合は、既に芽が大きく出ているものが多いわけですが、芽が少し地上に出る程度に植えると良いでしょう。
利用法染色用に利用したり、食材としてカレーライスやピクルスなどに入れるなどで利用する。また、漢方では「姜黄」として利用されています。
Recipeウコン酒
[材料]ウコン(生)500g、ホワイトリカー1.8リットル、氷砂糖:好み
[作り方]ウコンをスライスして、ホワイトリカーに漬け込んで3ヶ月熟成。砂糖無しでも十分に浸出します。
ウコン茶
[作り方]水1.8リットルに生ウコンのスライスを手のひら一杯程度入れ沸騰してビールの色になるまで煮詰めて出来上がり。冷やして飲んでも良い。
保 存暖かい地方は植えっぱなしで大丈夫だと考えられますが、関東地方では根茎に付いている土を良く乾かせた後(洗っても良い)、新聞紙などに包んで越冬させます。(通気性のあるものに包んでおけばOK!)
収 穫関東地方では、11月に入ったところで根茎を掘り起こし、収穫します。
参 考ウコンには鎮痛・健胃作用があり、肝臓にも効くといわれており、二日酔いのときなど生のウコンをそのまま利用しています。
ターメリックの中にある黄色い色素は「クルクミン」と呼ばれ、最近の研究で癌の予防にもなるとの報告があるそうです。
追記その1 2000/7/22

 11月に収穫したターメリックは、良く土を落としたあと、翌年の5月頃までは、発泡スチロールの箱に詰め込みその上からしっかりと土をかけ蓋を少し開け通気が出来るようにしてやることで保存が利く。
 しかし、関東地方では、5月の下旬くらいになるとどんどん芽が伸び始めてくるので、畑に植えてそれでもあまった場合には、薄切りにして乾燥させて保存させることが出来る。(右の写真、6月3日撮影)

 これがターメリックを自然の形で保存するベストの方法と考えられる。
 一方、若干手を加えて利用・保存(?)させるならば、酒漬けである。というよりもターメリック酒ということになる。これは半年程度でターメリックを引き上げ、濾して再度熟成させるのであるが、うれしいのは、引き上げたターメリックが使えることである。
 一般的には○○酒を造ると中に入れた○○は、エキスが抜けて捨てるしかないのだが、ターメリックは、これをもう一度利用して、「ターメリック茶」を作ることが出来る。つまり、生のものや乾燥したものと同様に、ターメリック酒の中から取り出した薄切りのターメリックを千切にして、水から煮出すのである。かなりきつい煎じ液となるのだが、真夏の午後などに、超ニガ〜イ、ターメリック茶をビシッ!と冷やし、氷を浮かべたグラスで飲むなどの贅沢はとても筆舌に尽くしがたい。

(参考) ターメリックの保存方法についての説明。
★掘り上げたターメリックは、種として最初に植えた古い根塊に新しいものが数個ついているので先ずこれらは順次使うようにするのだが、それとは別に葉を出して茎となった部分の一番下のところに大きな塊があるので、この部分を最初に利用することとした。
★この塊には根がかなりついているのでナイフ等で取り、流水でよく洗って乾かしたあと、茎の一部や根が残っているのをのと除くため表面を剥くようにそぎ取る。
★そぎ取った後は、1mm程度の薄さのスライスにする。このスライスを大ぶりの平らなざるに重ならないように並べ、天日で1週間ほど両面干す(←写真)。

★ちょうど収穫の時期が、晩秋から初冬にかけての時期となるので比較的晴天の日が続く時期を利用する。
★干し上がりの目安は、カリカリに乾いたターメリックが指で押すと「パリン!」と割れればOK。
★左の写真はちょうど1週間目のもので、大きなざる二杯分が、水分が抜けて縮こまり、ざる1枚で十分干せる程度になったもの。

★完全に干しあがったターメリックのスライスをそのままミキサーに入れる。
★ミキサーの容量の7分目くらいずつ幾度かに分けて先ず粗い粒粒にする。これが終わったら、今度は、粒粒を小1時間ほど天日に干して、再度ミキサーにかける。
★できあがったものをフルイにかける。今回は金属の裏濾器を使用。
★フルイに残ったものは再度ミキサーにかけ、再度フルイにかける。これでフルイの上に残ったものはそれ以上細かくならないので、ティ等に利用するため密閉壜などに保存をしておく。

★最終的にフルイをとおってきたものが左の写真である。粉と言っても良いくらいに粒子が小さくなっている。
★これは通常のターメリックと同じように使えるが、香が非常に高いのと、全体にワイルドな味(苦味?渋味?)が特徴となる。

★なお、生の根塊の保存は、堀リ出した状態のまま霜が当たらないような場所でそのままにしておいても良いが、この場合は次の春が来るまでの間に根塊が次第に痩せるため、例えば発泡スチロールの中に入れその上から土をかぶせる方法などが良く、これなら何時でも新鮮なものが使えて便利である。



その2 2002/11/24

 今年はターメリックが思っていた以上にたくさん収穫できた。
 暇を見つけては薄切りにし、天日干してカリカリになるまで乾しあげている。
 そのターメリックを収穫してから3週間が過ぎた。その間せっせと乾燥ターメリックを作ったのである。その乾し上がったものが充分に増えてきた。

 そこで、いつもならばミキサーやらフードプロセッサー等を使いまくり、このターメリックを粉にしていくのである。ミキサー二度がけや、裏漉し器を使っての粉末の選別など知恵の限りを尽くして粉にするのだが、どうもいつもブヅブツ感が残るのである。
 ところが先々週の金曜日、この日は、ちょっと用があって会社を休んだ日なのだが、この日の朝刊のオリコミの中に、近所にある馬鹿でかいホームセンターの宣伝が入っていた。なんとなくそのチラシを見ていたらちっちゃく「粉挽器:4980円」と写真入で出ている。粉挽器といえば、11月3日に開かれた地区の農業祭で農協が各戸配布したチラシの中にもあって、「粉挽器:14800円」となっていたものである。これは是非買わねばと思ったのだが、シルバーウィークの3連休は忙しくて買うことが出来なかったのである。

 その憧れの「粉挽器」が農協の3分の1の値段で売っているのである。しかし、先々週の金曜日なのでそのまま土曜日にでもと考えたのだが、ここは来客で行くことができず、日曜日もいろいろ忙しさに紛れて行く機会を失ってしまったのである。
 そして23日の勤労感謝の日。早めに家を出て、開店と同時にホームセンターに入った。目的とする粉挽器を探すのに約10分。聞けばすぐにわかるのだが、自分で探すのが好きなのである。やっとたどりついた場所にあったのが最後の1台であった。
 コレをすぐに手にとって中身を確認、そのままレジへ直行したのは言うまでもない。

 持ち帰ったものをすぐに組み立てた。そのとき箱から出したのが左上の写真である。鋳物なのでかなり重量感がある。右のイラストが組み立て完成図ということになるのであるが、この上の受け皿のようなところにカリカリのターメリックを入れて、レバーをぐるぐる回すと見事な粉が挽き上がるのである。これは本当は蕎麦用に開発されたものらしいのだが・・・・豆でもターメリックでもいけるのである。
 今までのような長い時間をかけずに短時間・・・30分程度か?・・・で2週間分の天日干ししたターメリックを粉とすることができた。かなり細かい粉である。左下の写真はそのターメリックである。上の粗い部分は、はじめに行なう細かさの設定のために試験的に挽いたものであり、調整していく中で次第に細かい粉を挽けるようになった。そして下の細かいものは調整後に挽いたものである。
 しかし、この楽さは大変なものである。どうもこの粉挽き作業は癖になりそうである。ターメリックが全部挽き終わったら、次は唐辛子を引こうと考えている。ハーブだってパリパリに乾燥させれば粉に挽ける。いろいろなハーブを混ぜ合わせるのも楽になる。
 しばらくは、これを使って「挽く」対象を探しまくることになりそうである。


その3 2019/12/10

 ちょっと膝を痛めてしまい、1か月近く畑に行くことができなかった。
 やっと、普通に歩けるようなって、先ず頭に思い浮かんだことは畑の作物の収穫である。
 そして、昨日(12月9日)に畑に行ってみた。


 おお、なんと哀れな姿をしているではないか。

 まるで枯れ切ってしまってお化けのような姿になってしまっている(ちなみに、後ろに見える緑色は「タラゴン」である。)。

 今年の7月30日に撮った写真が、右の緑のものである。

 この頃は、畑の雑草も足繁く通って一生懸命に取っていたのだが、晩秋から初冬にかけての時期であっても、それなりに雑草は生える。

 そこでこの枯れたのが根塊まで達しているのかどうか心配になって、掘り起こしてみた。


 掘り起こしたものがこれだ。

 これだと根ばっかり目立ってしまい、ちょっとなんだかわからないのだが・・・。

 この時点で、ちゃんと根塊は大丈夫と言うことを確信した。

 


 わかるように根をむしり取ったものがこれだ。

 若いときの葉の様子や、出てきた根塊の様子から・・・ピンときたらハーブのプロである。

 で、ここで「生姜」と言ってはいけない。

 んじゃぁ何かというと「鬱金」である。
 「うこん」と書いたほうがわかりやすい。
 もっとわかりやすく言えば「ターメリック」である。
 ショウガ科ウコン属の多年草なので、生姜と間違うのはしょうがない(おやじギャグ)。


 これを家に持ち帰り流水で洗ったものがこれだ。

 しっかりと水を切って、表面を乾燥させる。

 そのあとは、種イモとして取っておく部分を除いて、これを薄切りにして乾燥させる。

 更に乾燥したものを粉末にする。

 これでウコン茶の完成である。

 まあ、ウコン茶というよりは「ターメリック」の粉末と言ったほうが解り易いかもしれない。

 ちなみに一つの塊がどのくらいの大きさであるかと言うと・・・

 10cm弱と言ったところか。

 来年は、「多年草」ということもあるので、収穫する株は半分程度にしておいて、残りを越冬させて、どの程度の根塊になるのか試してみたいと思う。

 結果が出るのは再来年になるのだが、鬼も大笑いする話となってしまった。

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