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写真花(不稔性)新芽
学名等[学名]Artemisia dracunculus[英名FrenchTarragon[和名]タラゴン
特徴ロシア南部原産のキク科の多年草。ヨモギの仲間。
草丈は60cm程度 種類はロシアンとフレンチがありますが、料理に使うのはフレンチ。
利用部枝葉
育て方フレンチタラゴンは、株分けないしは挿し木による方法で増やすので、これらを入手して移植。
日当たり良好、水はけ良好が条件で、比較的やせた土地も好みます。そのため余り肥料に気を使わなくても良いでしょう。
ただし、香りを維持して収穫したいのなら、2年置きぐらいに株分けをして、株を更新する努力が必要です。株分けは場所にもよりますが関東地方では4月下旬あたりがその目安となります。
利用法フランス料理のソースなどに多用されています。
私たちが使う場合には、生のままソース等に利用しても十分ですが、更に、ワインビネガーやオリーブオイルに漬け込んでドレッシングにしたりで利用する方法もあります。こちらのほうがいろいろ使えて便利なのではないでしょうか。
収穫収穫は春先に若い芽が伸び始めてきたらどんどん利用しましょう。夏の終わりまでたっぷりと収穫できます。
その他
成 分精油
追記
その1 2006/9/17

 最近タラゴンを使う機会が増えてきた。

 それも市販のものを利用している。
 もちろん、畑には何株かのタラゴンが植てあるので、畑まで行けばいくらでも利用できる状況(写真左)にあるが、そこまで採りに行くのが面倒なことと、スーパーの野菜売り場では柔らかく新鮮なものが置いてあり、つい手が伸びてしまうからである。
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 最初、何げなく買ったタラゴンはバジルと合わせてオリーブオイルとレモンの搾り汁でブレンダーにかけサラダドレッシングにしたのである。
 実験的に作ったものであったが、これが大好評で、このドレッシングをその後も幾度かつくった後に、今度は柔らかい葉を直接サラダに交ぜたりして使ってみた。香りも素晴らしく、これが病み付きになってなってしまったのである。

 ポテトサラダにはどうかと思い、マッシュポテトを作り、タラゴンの粗微塵を加えてみた。極簡単なレシピではあったが、存在感ある料理となった。
 そういえば、タラゴンは、6月中旬に酒にしたのが今年の利用の始めで、1か月後の7月15日にタラゴンを引き上げた。同時に酒自体を濾し、今は熟成の段階に入っている。
 タラゴン酒として漬け込んだ当初は、比較的緑色の濃い酒となった(右上写真の左)が、夏を越えて熟成させたことから今は若干黄色みを帯びてきている(右上写真の右)。これは抜群の香りで、試し飲みをしてみたところ、味にやや苦みがあるものの、とっても美味いハーブ酒にすることができた。まぁ、これは薬酒のひとつであるので、普通の酒のようにがぶ飲みはできないのであるのだが、食欲がないときや、胃の調子が悪い場合などに体調を整えるために使って行きたいと思う。
 もちろん、料理の味付けやいろいろなソースにも利用していけるのではないかと考えているところである。


その2 2007/7/1

タラゴンは比較的葉の細い種類に属するハーブである。
 我が家でのタラゴンの栽培期間は10年ほどになる。
 2年に1回程度は株分けして、新しいところに植え替えたり、あるいは挿し木などで株を更新すると良いといわれている。
 が、実際は、この10年間、自然に株が移動するのに任せて、株分けなどの対応はしてこなかった。確かに、植えっぱなしだと株が細り元気がなくなるようである。
 今年はたまたま畑を縮小したことからそれまで自由に伸ばしきっていたタラゴンの株を20程度に分けて別の場所に植え直してみた。これが成功で、今はこれらの株が大きく育ち、去年以上に元気に若葉を伸ばしているところである。
 やはり、株分け・移植は必要な作業であり、2年程度ごとにこの作業を行うことにしたいと思っている。

 写真は今のタラゴンの状況である。
 右の写真は不稔性の花の蕾であり、花としてとして見ると、殆ど色が変わらない濃い黄緑色のままであるので地味な花という感じがする。さらにこれで実がつかないのだから、種で増やすことはできない。増やすにはやはり株分け、挿し木にたよえらざる得ないことになる。

 左の写真は葉である。まあ、こんな葉だと確かにヒソップに似ているということになるのだが、葉の硬さが異なるということと、茎がヒソップは4角であることを確認できれば判別がつくというものだ。これは先週も説明した話である。
 このタラゴン、関東地方では春に新芽を出して梅雨明けごろまではどんどん伸びる。伸びているときの葉は柔らかく、どんどん利用する。それでも次々に脇芽が伸びてきてこんもりとなる。利用しがいのあるハーブである。この新鮮な葉がどっさりと収穫できるときに、保存用のビネガーなどを作っておくと後で重宝する。

 そして暑い夏になると全体的に元気がなくなり、いわゆる小休止と言うのか休眠期に入ってしまう。そして、秋にまた活動を再開し、秋の終わりに地上部は枯れるということになる。冬は地上部が枯れて地下茎で越冬するのだが、暖地では若い芽を漬けたまま越冬するようだ。やっぱり、原産地がロシアということで考えると、夏に弱いということになるのだろう。
 昨年はこのタラゴン、酒・・・といってもホワイトリカー・・・に漬けてタラゴン酒を造ってみた。
 いまだに強烈な香りが残っており、使うのがもったいないくらいだ。
 今回は、それ以前に作ったタラゴンビネガーがそろそろ切れてきたのでこれを補充したいと考えているところである。


その3 2015/3/26

 今年も若草の萌えいずる春となった。
 久しぶりに畑に行くと、ルバーブをはじめハーブが春の日差しを受けて復活の日を迎えていた。
 その中で、今年もタラゴンが元気に若芽を伸ばしていた。
 伸ばしていたといってもせいぜい10cmにも満たない小さな春芽である。

 芽の数を数えると10に満たない。これではちょっと摘んで家に持って帰って、ということは難しい。
 もう少し大量に生えてきて、それなりに使えるようになるまで待った方が安全である。
 考えてみれば、昨年作ったタラゴンヴィネガーもまだ少し残っているし、その時に漬けこんだタラゴンの若芽もまだある。
 当面は、と言っても、あと1ヵ月はかからないと思うのだが、このタラゴンが使えるようになるまでは、十分に利用できる量が残っている。
 若いタラゴンは野菜サラダに入れてもよく、これは大量に使う方法である。
 去年は、野菜サラダに入れ、ヴィネガーを作りかなり利用した。
 それでもどんどん使わないと間に合わないくらい成長してしまう。
 今年もあともう少しで、オレガノをガンガン使える時期になって来る。
 思い切ってタラゴンのてんぷらでも作ってみようと思う。
 どんな香りでどんな味だろうか? もうしばらくしたところで試してみようと思う。

 ところで、右の写真が、今の状況だ。
 畑の南側に植えてあって、一部はオレガノと混在している。
 毎年オレガノが増えすぎて困っているので、かなりバッサリと剪定をするわけだが、なかなか勢いをともることができない。
 今年もすでに、オレガノは元気にかつ大量に芽を出してきている。
 時期的には、そろそろオレガノの「根」を取り除いて、タラゴンがすっきり育つようにしてやらなければならない。

 同時に、庭に一部を移植したいとも思っているのである。
 タラゴンは結構使うハーブなのだが、庭にないことは非常に不便である。
 朝のサラダを作るときにもわざわざ畑まで行くのは辛い。
 庭にあれば、すぐにでも使える。
 例えば、今、庭にはアップルミントとルッコラ、タイム、オレガノ等があるわけだが、これらは確かに使い勝手が良い。
 必要な時は庭に出ればよいわけだ。
 今朝なども、朝食のサラダに入れるのに庭のミントの葉を摘んで、そのまま他の野菜と混ぜただけで、サラダの香りが違ってくるわけだ。
 キッチンハーブというのか、やっぱりよく使うハーブは常に手元に置いておきたい。
 その使いたいハーブのトップが、この春先は「タラゴン」ということになる。
 もうしばらくして暑さを感じる頃になると、それがバジルに変わることになる。
 それまではタラゴンを主役にしたハーブを楽しみたいと思っている。

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