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写真朝露を宿した若葉
学名等[学名]Sanguisorba minor[英名]SaladBurnet[和名]オランダワレモコウ
特徴地中海沿岸を原産とするバラ科の多年草で1メートル程度の高さまで成長します。
葉や茎はキュウリのような香りがしてかなり爽やかな感じである。
利用部葉及び茎
育て方 種まきは春3月〜5月、秋9月〜10月頃
日当たりの良い場所に種を蒔いて育てる。土質はあまり選ばないようだ。また、冬季でも関東地方であれば、露地での栽培が可能で、真冬に薫り高い若葉を楽しめる。
株分けで増やすことができるが、実生での発生率はかなり高い。
利用法 堅くなった下葉をこまめに刈り、若葉を利用するようにします。
新鮮な生葉・茎はサラダ、スープやビネガーとして利用できる。
若い茎と葉は切花としても利用できる。
Recipe野菜サラダ、ハーブワイン、ハーブティ
参考浸出液は強壮作用あり。
葉を細かく刻んでバターと混ぜ、ハーブバターなどにも利用できる。
追記その1 2003.5.15

 以前からとっても好きなハーブの花ののなかにサラダバーネットがあった。
 春先、といっても5月に入った頃から花芽がスーッとサラダバーネットの叢から伸びてきて、先端に小さな花をいくつもつけるのである。その様が実に可愛らしくて、しかも咲いたばかりの花穂は清楚で実に美しいのである。
 たまたま、我が家には2種類のサラダバーネットがあるが、それは、草丈や葉の形、あるいは香などは同じであっても、先ず葉や茎の色が違うのである。濃い緑と薄い緑の2種類である。といっても理解できないのかもしれないが、これは確実に違うのである。その結果として、今年、花の色が異なるのも確認することができた。

 左右の写真の違いがその違いなのだが、左の花色が濃いほうが葉などの緑が薄いもので、逆に右の写真のように花色が薄いものは茎葉の緑が濃いものなのである。


 サラダーバーネットは名前の通り「サラダ」に良く利用するハーブである。かっては、滋養強壮に効果があるといわれていわれていたものである。実際に、その香りは「爽やかな胡瓜の香り」とでも表現したいようなスッキリした香りで、サラダにするために柔らかい葉を摘み始めると爽やかな香りが広がり気分爽快になることは事実である。
 夏にも真冬にも耐えるハーブで、特に冬場、緑が少なくなった時期に重宝する食材の一つでもある。
 今は花も終わりかけて、一層、全体的に繁茂してきた状況である。今日の朝一番の作業は、花が終わった花柄を根元から摘み切り、全体的に風通しを良くするように剪定をし、これからの時期に備えるようにしてみた。
 ちなみに、サラダバーネットの大量利用方法としてサラダも良いのだが、葉をしごき取って粗く切り、オムレツに入れてみるとその香りが実によく楽しめるのである。土曜日や日曜日の朝食に是非作ってみてもらいたい。


その2 2003.8.31

畑の整理を少しずつ行なっていくと意外な発見がある。
 特にそれが、枯れたと思ってていたハーブが、実はしっかり生きていたり、あるいは、世代交代で新しい若い芽が伸び始めているのを発見したような場合はとても嬉しい。
 左の写真は4月26日のサラダバーネットである。
 若葉が柔らかく、まさに名前どおりサラダなどに大量に使ったハーブである。そして、5月中旬から下旬にかけて右の写真のような花が沢山咲いた。花が咲き終わる頃になると、太陽の光が強くなって葉も堅くなり、よほど若い葉でなければサラダには適さなくなる。

 ところが今年は花が咲いた後に次第に元気がなくなり、花が終わる頃には大株が2株あったものが、いずれも次第に枯れはじめてきた。
 サラダバーネットは多年草というイメージあったので、これは一時的な現象で、夏を越えた頃に再び緑の葉を伸ばしてくるだろうと思ってこれといった手入れもせずにそのまま放っておいた。

 しかしながら、それが悪かったのか、あるいは、天候が災いしたのか、結局、サラダバーネットは7月下旬には完全に枯れてしまった。本当に枯れたのかどうかを根を掘り上げて確認したのだが、茎の根元のところまで枯れているのである。これではどうにもならないと思い、張っていた根を全部掘り上げて廃棄してしまった。そのとき一瞬、頭の中を今年の秋冬のサラダバーネットは諦めねばならないかという思いがよぎった。
 が、この2週間、丹念に畑の草取りをし、ヤーコンの不要な下葉等を整理しているときに、写真左下の「芽」を見つけることができた。
 はじめは??と思ったのだが、多分、サラダバーネットの芽ではないかと見当をつけて自宅に帰り、前年の種から育てたときの双葉から本葉が出たときの写真と見比べてみた。
 たしかにサラダバーネットである。8月23日に見たときはまだ3株程度しか芽が出ていなかったが、30日に行ってみると15株ほどに増えている。夏の暑さがほんの少し戻ってきたことで、季節的には発芽する時期だったのかもしれない。ただし、こんなに大量に発芽しているとは思ってもいなかった。この分では、あと10株は発芽しそうである。このまま全部が成長すれば、来年は嬉しい悲鳴を上げなければならなくなるのである。

 写真左上が、ちょうど1年程度経ったサラダバーネットの1株の大きさである。
 これが20数株あるということは、小さな畑中、サラダバーネットだらけになりかねない。5株程度は鉢植えにして自宅でいつでも使えるようにする必要があるが、それ以外のものはどのようにしたら良いのだろうか、とまた、獲らぬ狸の皮算用をしてしまった。

 さて、強壮作用があるといわれているサラダバーネットだが、利用方法は単にサラダだけではない。香りが良いことから、スープにしたり、ハーブビネガー、ハーブワインとしての利用もあるという。もちろん咲きはじめの花は可憐で、咲く花の色も白から深紅までバリエーションがあり、色などの組み合わせで切花としての利用も可能である。
 これは、是非キッチンハーブの一つとして、手元で育てたいハーブである。


その3 2019.5.1

 この季節、我が家の庭では雑草とのし烈な戦いが日々繰り返されている。
 雨が続いたこの2日間で、雑草が一気に勢いを盛り返し、明日からはまた激戦となること間違いなしといった状況である。
 そんな中、雨の間を縫って花壇の草抜きの局地戦を展開した。

 一気に攻めようと思ったとこで、この草に遭遇した????
 もしかしたら、と思って攻撃の手を緩めてみた。
 かなり小さいものが数株発芽していて、遠近両用の眼鏡を駆使しても見難い小ささである。
 そこで、デジカメを持って来て超接近撮影をしてみた。
 まあ、敵情視察と言ったほうが良いのかもしれない。
 で、その結果は・・・・
 なんと、有難いことに味方であった。
 所属は「バラ科」で、名前は「サラダバーネット」である。

 香りはキュウリに似ていて、若い柔らかい葉はサラダなどに入れて食することができる。
 そこでしばらく考えたのだが、何故、サラダバーネットが庭で発芽したのかが分からない。
 雑草との戦いを一時休戦として家に戻りパソコンで確認してみた。
 なんてことはない! 自分が4月8日にここに種を蒔いたことが確認できたわけだ。
 歳のせいで物忘れが激しくなったということはない キリッ!
 その日の日記には「2012年購入の種なので発芽するかどうかは疑問。」と書いてあり、また、種の数も「数粒」という表現で記載されていた。
 つまり、半ば発芽はないだろうという意識があったために、蒔いたことを失念したと言ったほうが正解であろう。
  で、今回は蒔いた種すべてが発芽したわけだが、本来なら発芽率はどんどん下がって行く訳で、何故、発芽率が100%であったかを考えてみた。
 答えは「種の保存方法」であると確信した。
 ネットで購入した種や自分で採取した種は、基本、密閉袋(ジップロック等)に仕舞い、冷蔵庫で保管することにしている。
 これは、かつてハーブつながりの友から、「冷蔵庫で保管すると発芽率が落ちないよ。」と言われたことがあって、それ以降実施している保存方法である。
 そして、今回、それが現実となって、長期保存しても発芽率が落ちないことを確認することができた。
 教えてくれた友には心から感謝をしたい。

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