Marjoram
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写真ポットマジョラムの花
学名等[学名]Origanum majorana[英名]Marjoram[和名]マヨナラ
特 徴地中海から中央アジア原産のシソ科の多年草。
草丈は50センチメートル程度。
他にポットマジョラム、ディクタムヌス種などがある。
利用部花・葉
育て方関東地方では5月連休明け頃に種から育てることが出来ます。場所は、水はけ、日当たりの良い肥沃な場所。
露地では越冬しない場合がありますので、日の良く当たる場所で北風と霜があたらない軒下におきますと冬でも花が咲き少しずつ成長していきます。なお、ポットマジョラムは半耐寒性のあるハーブでイギリス北部で栽培されているものです。
増やし方は、挿し木、春の株分け、夏の挿し芽などによります。真冬でも、使った後の枝を水に挿しておくと2週間くらいで発根し、春になったところで土に植えることで増やすことが出来ます。
利用法ソーセージや肉料理を中心に利用、煮込み料理にも使います。
Recipeブーケガルニ等
保 存乾燥させたものは密閉しすぐに冷暗所にしまいます。
収 穫乾燥させるならば8月頃に刈り取って乾燥させ保存をします。ただ、ポプリやドライフラワーなどに使わないのならば、越冬できるところでしたら、敢えて収穫せずに生を使っても良いでしょう。
参 考主な成分は、精油、粘液、タンニン酸など
追 記 その1 2000.4.1

 今週はマジョラムの情報である。
 まず、下の写真である。

 これは、今年の2月26日(土)に庭から摘み取ったマジョラムの一枝をワイングラスに水を張って挿しておいたものである。
 3月9日に根が伸び出した。しばらくは3本程度がひょろひょろと伸びたままだったが、気温が上がってきた先週(3月26日)当たりから急速に根の数が増え出した。
 そして、今日(3月31日)撮影したものがこの左の写真である。いかにも沢山の根が生えているように見えるのだが、実際に数えてみると、茎から直接生えている根は全部で25本。このうちの先行して生えていた数本の根が枝分かれして、100本以上あるように見えるのである。

 マジョラムは、シソ科の多年草である。もちろん冬越しするのである。冬を緑のまま越させるためには、日当たりの良い北風を受けない、かつ、直接霜に当たらない場所を選んでやれば良い。そして適度の水遣りは欠かせない。
 栽培にあたっては他のハーブと同じように、日当たりがよく水はけが良くかつ保水力のある土地と言うことになる。もちろん酸性土はあまり好まないので、植える場所には事前に苦土石灰をすき込む必要がある。ということは、この条件を満たせば、鉢などでの栽培に適していていることになる。鉢植えした後に、水遣りさえ欠かさなければ、すぐに鉢からあふれるほどの株に成長することになる。最終的には草丈は50センチメートル程度までになり、6月から7月頃に白い小さな花をつけることになる。

 香はさわやかな甘い薄荷のようなかおりで、和名が「ハナハッカ」。英名のスイートマジョラムも響きが良いのだが、フランス名の「マルジョレーヌ」という響きもなかなか良い。
 ところで、実際の利用方法であるが、肉の臭み消しに使われる一方で、生でサラダに用いたりもでき、いろいろな料理に使うことができ、料理の味を引き立てるハーブである。

 花が咲いた後の苞を摘み取り乾燥させると香が強く、かなり長い期間、香を楽しむことができる。ということは、料理にも非常に有用なハーブであるわけだが、同時にポプリなどにも十分に利用できるものである。
 我が家のマジョラムは、昨年は6月〜7月と12月下旬の2回、花を咲かせている。花は、右の写真のように白い花で、この花の中にあるのが苞である。苞を囲むように白い花が咲き、これは観賞用としても利用されているものである。
 タイムやオレガノと同様に通年使えることから、是非常備したいハーブのひとつである。


その2 2001.4.21

 右の写真は、今朝撮影したマジョラムの花である。
 このマジョラムは、昨年2月に枝を切りとってコップの水に挿しておき根が沢山出てきた4月になって鉢に植えつけたものなのである。ちょうど1年が経過したものである。そしてやっと花が咲いたわけだが、写真を撮ったあと長さ30cm程度のところでいずれも刈り込み、一まとめにして乾燥することにした。沢山蕾を持っていて、これからも十分ちっちゃな花を楽しめるのだが庭にもあるので、取敢えずは保存に走ってみた。
 ところで、その庭に置きっぱなしのマジョラムはやっと蕾を持ち始めた状況なのである。やはり室内で育てているほうが条件が良かったということだろう。もう既に1週間も前に開花をしているのである。
 マジョラムというとどうしてもオレガノとの関係が言われてしまうのだが、オレガノの香とマジョラムの香はまったく別物で、私はどちらが良いかと聞かれれば、「マジョラム」と即座に答えるだろう。オレガノは香が弱く、マジョラムに比べ香がややボケている感じがする。マジョラムの鋭角的な香にはとてもかなわない。
 花もマジョラムが白い可憐な花を蕾の周りに4箇所ずつ咲かせていくのに対し、オレガノは細かいピンクの花を無数に次々に咲かせていくので派手である。
 ただ、残念なことに、ドライフラワーにした場合は、オレガノは実にきれいな色を残すことができるので、リースなどにもどんどん使えるが、マジョラムはドライにすると花がなくなってしまうので、結果的には緑の薄くなった茎葉が残るだけなのである。もちろん、オレガノの繁殖力の強さから言えば、どんどん収穫していっても、更に増えてしまうので、花を咲かせたところで大量にバサッと収穫をしドライ化させることでいろいろに利用するのである。


その3 2002.1.13

 1月5日が小寒、そして来週日曜日の20日が大寒である。


 1年で一番寒い時期なのだが、庭のハーブを見ると元気に花をつけているものもあれば、全身で日を浴びて元気に伸びているものもいる。
 その中から今回はマジョラムとローズマリーを取り挙げてみた。

 左の写真のマジョラムは鉢栽培である。というよりは、我が家のマジョラムが全部鉢栽培であるといったほうが良いのかもしれない。マジョラムの栽培条件が、水はけが良いことを第一に、日当たりが良いことということになる。水はけを考えればもちろん鉢植えやプランターでの栽培が向いているのだが、一方水は最低限必要なため、夏でも冬でもしっかりと水遣りすることが必要となる。
 開花期は5月下旬〜6月上旬となるのだが、白い小さな花が清楚で美し印象を与えてくれる。もちろん全草から発する香りもキリッと締まった香りで、肉利用理などにほんの少し使うだけでも、マジョラムが入っているのがわかるほどである。
 室内であれば十分越冬するのだが、関東地方までであれば南向きのベランダやテラスの上で、かつ、直接霜の被害を受けなければ十分に越冬するものである。冬の庭に緑を残してくれている数少ないハーブである。

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