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写真花(ヒッドコート)花(フレンチ)花(サファイアブルー)
学名等[学名]Lavandula officinalis[英名]Lavender[和名]ラヴェンダー
特徴地中海沿岸原産のシソ科の多年草(常緑性の小低木)、地上高は60cm程度。
利用部花・葉
育て方水はけの良い石灰質土、日当たりの良い場所を選びます。(高温多湿に弱い。)
種から蒔いても育ちますが、発芽まで時間がかかることに加え、発芽にムラがあることから、 挿し木により殖やす方が良いでしょう。
挿し木する場合は、春なら若枝、秋だったら熟枝を挿し木すると良いでしょう。3週間程度で発根します。
利用法ポプリ・入浴剤等の香を楽しむもの。石鹸等。切り花などの鑑賞用
Recipe
収穫開花直後に刈り取り日陰で良く乾燥させます。 密閉した容器に入れておけば相当長く香を楽しむことができます。
成 分精油、タンニン、クマリン類、フラボノイド等
作 用神経系の強壮、やけど、虫刺され、抗菌等
その他学名はラテン語の「ラヴァーレ」(洗う)からの由来。
追 記
その1 2002/5/26

 やっとイングリッシュ系のラヴェンダーに花が咲いてきた。
 昨年我が家では同じイングリッシュ系のサファイアブルーを全滅させてしまった。

 一方フレンチ系は丈夫なのであろうか、どんどん庭での勢力を伸ばしてきている。
 もちろん、地植えにしているものが中心なのだが、玄関脇の鉢植えにしているものも生育条件があうのか、わさわさと数が増えているのである。
 我が家では、早春から今まで頑張って咲いているものとしてレースラヴェンダーがある。これはたった一株しかないのだが、東側の道路際でけなげに咲きつづけているのである(←写真)。
 冬は室内で育てていたのだが、どうも元気がない。そこで思いきって庭の直接霜が当たらない場所(椿の木の下でかなり保護される)に植えてみたら、どんどん花をつけつづけやっと今になって終期となってきた。

 フレンチラヴェンダー(写真⇒)も花が終期となっている。五月の連休あたりから花をつけはじめたのだが、ウサギの耳のようなひらひらが特徴のラヴェンダーである。ラヴェンダーは石灰質の土壌を好むことから、我が家ではここ何年間かラヴェンダーやハーブを育てるために土壌改良を行なってきた。土壌改良というとかなり大げさな話しなのだが、実際は蜆やサザエ、アサリや牡蠣などの貝類を食べた後は必ず細かく砕いて庭中にまくのである。これが直ぐに効果を表してくるわけはない。しかし、数年にわたってまき続けているのでもしかしたらそろそろ効果が出てきたのかもしれない。フレンチラヴェンダーの躍進はこれが良い影響を与えた可能性がある。
 ところが、昨年、上で述べたようにサファイアーブルーを全滅させてしまった。かなりたくさんの株があったのだが、回りをぐるりとローズマリーに囲われてしまったことも全滅の一因ではないかと考えいいる。もちろん庭では日当たり・排水ともに1番良い場所にあったのだが、かえって安心していて、土壌改良など頭になく、粉砕した貝殻等をまいていなかった場所なのである。

 今日咲いているのが確認できたのは、左下の写真のイングリッシュ系である。
 これはレースラヴェンダーのやや南側、つまり東南の角に咲いているものである。株はたった一株なのだが、たくさんの花芽をつけており、そのうちのひとつが咲いたのである。
 本来であれば、花が咲くか咲かないかとのところで収穫して乾燥ということなのだが、一株しかないので「収穫」しても使いようがなく、結局このまま咲かせることにした。イングリッシュ系といってもラヴェンダーの種類は多く、全滅させてしまったサファイアブルーのほかにヒッドコート、ベビーブルー、スピカ等々の種類がある。
 で、この写真のものはなんだろうという疑問がわく。色は薄い紫なのでヒッドコートとすれば色が薄すぎるのである。スピカにしては香りが違う。いろいろ調べてみたのだが、いまだ正解と思われるものがない。
 ただ、ラヴェンダーのような小さい花の場合、図鑑などで見ても花の拡大写真がなく調べようがないのも事実である。全体像は良くわかるのだが、その一角に花の拡大写真などを載せてくれればありがたいといつも思っている次第である。
 ちなみに、野草関係で利用勝手が良いのは「山渓フィールドブックス」である。草花の全体の写真と共に、その草花の特徴となる部分の写真を小さいながらもしっかりと載せているのである。これは実に便利で、同じような花であったり草であったりした場合に、その特徴を見極めることで、花の名前を特定できる決め手となるのである。
 まあ、いずれにしてもこれからがハーブの花が咲く季節である。一つ一つの特徴を捉えた写真をより多く撮っていく予定である。


その2 2004/5/27

 やっと我が家のラヴェンダーがほころび始めてきた。

 が、ラヴェンダーは花が咲く直前に収穫して利用するのが良いとされている。
 ところが、我が家のラヴェンダーはわずか2株。利用するにも一回ハーブティを作ってしまえばそれで終りになってしまう量なのである。そのためいつもこれは花を咲かせて、きれいな花の色と香りを楽しむことにしている。
 今日現在の我が家のラヴェンダーは左の写真の通りである。
 上の写真は比較的固まって蕾を伸ばしているところを、下は、別な場所の蕾の拡大した写真である。
 こんなにまばらな状態であるのでいろいろと利用ができない訳なのである。

 ところで、ラヴェンダーといえば日本では富良野のである。
 夏の北海道の最大観光地であり、また、大規模なラヴェンダー畑が点在することでも知られている。ただ、北海道のラヴェンダーは6月下旬から7月中旬にかけてが見ごろといわれている。事実、7月末や8月に行くと既にラヴェンダーは刈り取られており、観光客用にほんの申し訳程度に刈り残したものを見るしかないのである。
 しかし、観光客にとってはそれでも十分で、北海道 富良野 ラヴェンダーという合言葉で北海道に行くので、少しのラヴェンダーでも十分ということである。
 そして、早い時期に刈り取られたラヴェンダーは、いろいろ加工されて製品としてお土産屋を飾る。もちろん精油も抽出しているそうだが、それで得られる精油の量は、そのために使う花の量に比べればほんのわずかである。15年ほど前に富良野に訪れた時に、富田ファームでラヴェンダーの精油の抽出を見学させてもらったが、その時に聞いた話である。

 さて、右の写真であるが、これはプロヴァンスのラヴァンダンの畑で撮ったものである。
 ここで不思議なのは、7月中旬にこのラヴェンダー街道を通過したのだが、既に花が咲き始めていて、バスを降りるとむせ返るようなラヴァンダンの香りが楽しめたのである。ただ、何処の畑でも収穫は行なわれておらず、あちこちの山の斜面一面にラヴァンダンの濃い紫が広がっていた。プロヴァンスの季節的には麦秋いうような感覚で、金色に色付き、大きな穂を垂れた麦畑とラヴァンダンの畑の対比もすごかったわけである。
 じゃあ、日本では何故に咲く前の蕾段階で刈り取るのであろうか? 結局、今この疑問は解けないのだが、今年も夏休みを利用して北海道旅行を計画している。久し振りに富良野に滞在して、この疑問を確認してみようと思う。


その3 2006/7/9

 今年もどうも北海道へ行けそうにもない。
 この季節の北海道はラヴェンダーである。富良野では、これからの季節、丘を埋め尽す青紫色のラヴェンダーが空まで広がり、初夏の風が吹き抜けるとラヴェンダーの爽やかな香りが車の中まで漂ってくる。
 たまたまこの良い季節の7月4日が妻の誕生日である。
 今年の誕生日のプレゼントとしていろいろ考えたあげく、7月1日(土)になってやっと富良野のラヴェンダーを送ることに決めたのである。これは、今の季節なら香り高い、生ラヴェンダーを手に入れることができるのではないかと思ったからである。
 早速、インターネットで検索をしてみる。富良野のラヴェンダーについては、かなり多くの数のサイトがある。しかし目的としている生ラヴェンダーの通販のサイトは見つからない。Yahooで検索し、上から順番にサイトを確認していってやっと生ラヴェンダーを送ってもらえそうなサイトを発見した。
 ところが、ホームページの説明を読むとどうやら生ラヴェンダーを切り花として全国に送り始めるのは7月7日以降のようだ。7月1日時点では、その予約を受けている最中であるらしい。そこで、予約画面からでは説明が難しいと思ったので、メールアドレスに直接メールして見た。
その内容は
@今の時点ですぐに生ラヴェンダーを送ってもらうことは可能か
A可能な場合、今から注文してつくば市に7月4日に到着させることが可能か
Bもし@Aが可能なら送料を含めた見積もり
と言ったものである。
 ありがたいことにすぐに回答がきた。
 以降、担当者の方と4回のメールのやり取りがあり、すべて可能である旨と、ラヴェンダーの量による金額の違い等の説明があった。そして7月4日に新鮮で香りよい生ラヴェンダーを届けるために、現地では7月3日の朝に花を収穫してクール対応の速達便で送ることで、翌日の7月4日に配達が可能となるように発送してくれるという。しかも、オーダーフォームからの手続きを省略してメールの返信でOKだという。
 こんなに有り難いことはない。
 すぐに返信メールで3.3kgの生ラヴェンダーをお願いし、同時に届け先住所、妻の名前、連絡電話番号を合わせて通知させてもらった。
 しばらくして、送る人への「メッセージ」があれば富良野の写真にメッセージを記載して生ラヴェンダーに添えてくれるというメールがきた。
 そこでメッセージを記載したメールを送った。
 7月3日にメールがきた。朝一番でラヴェンダーを収穫し送付したという内容であった。
 7月4日、久しぶりに朝から青空が広がり、暑いけれども爽やかな一日となった。午後2時ちょうどに郵便局の車が止まり丁寧に梱包された3.3kgのラヴェンダーが到着をした。
 富良野の風のように心地よい冷たさの大量の生ラヴェンダーがテーブルの上に山盛りとなった。部屋中に、というよりも、家中に富良野の香りが広がった。刈り取ってから 丸一日以上経っているにもかかわらずラヴェンダーは凜としていた。その送ってもらったラヴェンダーの多くを、説明書にしたがって20本程度ずつまとめて紐でくくり天井から吊るすことにした。つまりドライフラワーを目指した訳である。それでもまだ大量に残っていたのでこれはそのまま大きな花瓶に挿して食卓の中央においた。更にそれぞれの部屋にもラヴェンダーを飾ることができた。
 今回のラヴェンダーは富良野にある「花物語」から購入したのであったが、担当者の久保さんには大変にお世話になってしまった。
 ネットとブロードバンドの発展でいくら便利になっても、やっぱり人と人との関係は会話が大切であることが改めて認識された次第である。特にネットで通販を行なっている場合には顧客の立場に経った説明・対応が、顧客にとってはとっても有り難いものであることを顧客として教えてもらったのである。
 富良野の生ラヴェンダーの全国配送は僅か1週間しか可能ではないとのこと。
 そして7月5日から収穫、発送が始まったとの連絡があった。更に、この新鮮なラヴェンダーは最初の発送に日から1週間程度で終わってしまうという。本当に季節の一瞬の香りと彩を送ってくれるサービスである。


その4 2008/3/23

 今回は、鉢植えにしてあるラヴェンダーの話である。
 左の写真の蕾はイングリッシュ系のサファイアブルーラヴェンダーで、これは今日の撮影である。

 このラヴェンダーは、毎年、今頃から蕾をつけ始めて、大体4月になってから花を咲かせるものである。
 しかし、今年は何故か若干の狂いが生じたようなのだ。
 昨秋の気象予報では、今冬は例年並みの寒さになるだろうということであった。ところが実際は2月になってから例年並に寒さが厳しくなった程度で、一言で言えば「暖冬」に近い気温の推移であった。

 その結果として、ラヴェンダーに椿事が起きてしまったのである。
 右の写真を見てもらうとわかるとおり、これは既に花が咲いて幾日かを経た状態のラヴェンダーである(これは、花の右下に既に枯れている部分があってこれで咲いてから1週間程度経っているのがわかる。)。
 このラヴェンダーの花をいつ撮影したかというと、今年の1月13日なのである。

 つまり今年になって最も早く咲いた我が家のハーブはラヴェンダーの花となったわけだ。
 そのときにはいくつもの蕾が花開いていたので
 「今年は早く咲くんだなー!」
と思いながら、その時点で今年は暖冬だと感じたわけである(その頃、このページでも、「暖冬」と断言していた・・。)。
 花はしばらく咲き続けた後、2月の例年並み寒さで終期を迎え、気がつくと花が付いた花穂もなくなってしまっていた。
 そのため、今年のラヴェンダーの花はこれで終り、と思っていたのだが、ここに来てこのサファイアブルーラヴェンダーにいくつも蕾がつき始めたのである。
 これは驚くべきことで、1月から2月にかけて花を咲かせたラヴェンダーが、4月からの季節にも再度花を咲かせるというのである。中2か月での完全復帰となる。このラヴェンダー自体は比較的良く花を持つ品種である。が我が家では、今まで・・・10数年栽培している・・・一度も真冬に花を咲かせたことがなかったのである。
 まあ、来年の1月にまた花が咲くかどうかが楽しみではあるが、それはとりあえず置いておいて、例年並みに沢山蕾を付いている今のサファイアブルーラべンダーの開花を楽しみに待ちたいと思う。
 

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