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写真群生若芽(葉)
学名等[学名]Matricaria chamomilla[英名]German chamomile[和名]カミツレ
特徴ヨーロッパ原産のキク科の1年草
耐寒性があり草丈60cm程度まで大きくなります。
葉・花すべてに芳香があり特に花は青林檎のさわやかな香がします。
利用部花・葉
育て方ハーブにほぼ共通の条件である、日当たり良好、水はけ良好の場所を好みます。
関東地方では3月頃に種を蒔けば十分に発芽し成長します
1回花を咲かせると翌年以降こぼれた種で次々に芽を出し花を咲かせます。全草に芳香があり、庭一面に蒔くと、春風に乗って家の中まで香が漂います。
利用法我が家の利用の最大のものはハーブティーです。特に眠る前に飲むと、鎮静効果があり気持ち良い眠りを確保できます。乾燥花のハーブティーは さわやかな青林檎の香がしますので、一寸遅く起きた日曜日の朝などに最高のティーになります。
Recipeハーブティー
収穫早朝のまだ日の当たらない時間に花を摘み取ります。乾燥しても良し、生でも良いのですが晩夏から翌年春までは花を着けにくい時期となりますので、 この時期の利用のために乾燥花を作っておきます。
乾燥した花は乾燥剤を入れて密閉した容器で、冷暗場所にて保存してください。翌年の花の時期まで十分に香が楽しめます。
参考言葉の由来はギリシャ語の「地上の林檎」からきています。
エピソードとしてはピーターラビットの中でもカモミールティーを飲む場面が記述されています。
その他種類としてはローマンとジャーマンがあります。ジャーマンは1年草ですが、ローマンは多年草で、ジャーマンに比べて花の付き方が少ないようです。
英語の筆記方法は2種類あって、ChamomileとCamomileいずれもOKです。後者で辞書をひくと「ジャーマンカモミール」と記載されていました。
成 分精油・フラボノイド・クマリン・タンニン等
作 用不眠症等
追記 その1 1999.4.17
早朝、庭に出ると、カモミールに蕾が付いているのが見えた。
さっそくデジカメを持ち出して接写してみると、蕾というよりはもう咲き始めている状態であった。後は白い花弁がスッーと伸びてくれば、完全な花となる。
カモミールは林檎の香りのするハーブである。葉も花も香りがある。花を早朝に摘み取って、そのままハーブティーにする。甘酸っぱい青林檎の香りが立ち上り心安らぐハーブティーになる。花が盛期を迎える5月には大量の花を摘み取って乾燥させ、ティーの材料として保存する。花も葉も、そして乾燥花も楽しめるハーブである。
カモミールも種類が多いハーブである。カモミールといえば、一般にジャーマンカモミールで、もう一つ有名なのがローマンカモミールである。このほかにダイヤーズカモミール、これは名前の通り、染色家が重宝するいろいろな染色染料が採れるハーブ、また、花の咲かないノンフラワーカモミールなどもある。
このハーブは、8年ほど前に、種を入手して庭の一角に蒔いたところ、たちまちのうちに庭の中央部を占拠し、4月下旬から5月にかけて、大量に花を付けるようになったものである。そして、花が咲く時期には、開けた窓を通して、家の中までが青林檎の香りに包まれることとなる。
毎年、秋の終わりには枯れて何も無くなってしまうのだが、1月の終わり頃には小さな芽を出し始め、4月中旬に、花茎をグッと伸ばしてくるのである。踏んでも花を採っても枯れずに夏までは十分に楽しめる我が家の「大地の林檎」である。



その2 2000.4.15
朝起きて、庭を見回ったときにカモミールの葉の一番上に小さく花が咲き出した状況が見えたのだが、まだとっても小さくて写真を撮るような状況ではなかったのだが、畑にあるカモミールを見たら花びらが開きかけてきていた。
4月15日午前9時15分撮影、天気:曇り 早速写真を撮ったのだが、これが今年のカモミールの我が家で最初の花となった。
畑のカモミールは群生したようになっていて、花が咲き始めるとどんどんと咲く。一つ一つの花の咲く時期は短いのだが、全体としてはかなり長期にわたって咲きつづけるのである。
花が咲き出したら、早朝に畑に行き、花茎から摘み取る作業が始まるのだが、これは楽しいひとときである。特に土曜日・日曜日の天気の良い早朝に、まだ精油が揮発しない段階で摘み取り、自宅に持ってくることができる。
そしてそのままカモミールティーとして、朝の食卓に供される。りんごの香が素晴らしく、当然のこととして、ティーにはカモミールの生花をひとつ浮かべておく。白と黄色のコントラストも素晴らしく、ほっとするひとときを作ってくれるのである。
これにロケットとナスタのサラダ、ハーブを練り込んだパン、そしてルバーブのジャム、ゆで卵には乾燥したローズマリーとオレガノ、マジョラムを合わせたハーブソルト。
今年も、我が家では、昨年に引き続きハーブを食べることで、いろいろと紹介していきそうな状況である。   


その3 2000.5.27
カモミール
 カモミールは庭でも、畑でも作っているだが、やはり栄養が良く太陽に良くあたり、水はけの良い畑のもののほうが元気で花も大きい。

 今年は、既に花を大量に収穫して乾燥させて1リットル壜1本分を収穫したのであるが、まだまだ足らないようである。居間の天井やこのパソコンルームは、カモミールの花の乾燥で、むせ返るほどである。
 カモミールは、一度苗で育てるとその年の秋から実生でどんどん増えていき、必ず、毎春花をつけてくれる。全草にりんごの芳香があり、飾り花としてもティーとしても、実によく香を楽しめるハーブである。


その4 2001.2.24
 2月も下旬になると、そろそろハーブの芽が出てきていないかと気になるものである。
 もちろん、越冬可能のハーブはしっかりとして花さえつけているものもある。今年の冬は例年になく寒い冬であったが、ローズマリーもミントベルもマートルも緑の葉をしっかり伸ばしている。そんな庭の霜柱で被われた地面をつぶさに調べていくとカモミールが既に新しい芽を出して少しずつ伸び始めている。
 左の写真は2月6日のカモミールの葉の状況である。カモミールはヒョロヒョロと上に伸びる性質のあるハーブなのだが、真冬に発芽してそのまま越冬する場合は、葉を広げてロゼットで冬越しをする種類の植物である。キク科の多年草や2年草に多く見られる特徴で、身近なところでは、タンポポやハルジオンなどもこのような形で越冬するのである。
 ロゼットとは、その姿が、根から直接多くの葉が出ているようになっている形がバラに似ていることから、そのように呼ばれているもので、ロゼットの形をとる多くの植物は、暖かい春になって茎をスッーと伸ばし花をつけるものが多いといわれている。

 カモミールも同様の性質を持っていて、我々が暖かいと感じるころになると糸のような葉を伸ばしつつ次第に茎が伸びてきて、気がつくと茎頭にかわいらしい蕾をつける。蕾が開くのは4月中旬。ちなみに一昨年は4月19日、去年は4月14日だった。
 一旦花が開くと次から次へと、白い小さな花が咲きつづけるのである。5月の連休のころになれば、朝早く起きてカモミールの花を摘むのが日課となる。そしてそのままモーニングテイーとしてカモミールのお茶を入れる。熱湯を注いだ直後は薄緑のハーブティーが出来あがるのだが、実際に透明硝子のカップに入れると薄黄色となる。そして香りは青林檎。花を浮かべて飲むのは常識で、ゆったりとした連休の朝を、視覚と嗅覚で楽しめるわけである。

 右の写真は連休の時期を中心に約1ヶ月くらいの期間で摘み取った花を乾燥させたものである。
 庭と畑のカモミールを摘んできては乾燥させる。乾燥してしまえば密閉壜にいれ晩秋まで保存する。夜寒になるころから翌年最初の花が取れる時期までこれを利用するのである。特にゆっくりとしたいときなどにこれでハーブティーを作る。カモミールだけで作れば、5月の連休の時に飲んだ生のカモミールテイーにも劣らない素晴らしい香を楽しむことが出来る。乾燥をしてこれだけ香がなくならないハーブもすごいと思うのである。
 他の乾燥させたハーブと混ぜて、自分だけのブレンドを楽しむのもいい。これはいろいろなハーブと試してみると良い。
 カモミールティーはその鎮静作用がとても注目されていて、いろいろなハーブ関連の本で、寝る前に飲むと実にスムースに眠りに付けると書いてある。実際にこれを試してみると、まさにその通りで素晴らしく安眠作用があるのである。もっともっと調べてみると、防腐作用や抗菌性にもすぐれたハーブということになる。
 弱々しい姿形で花も「可憐」という言葉がピッタリのハーブなのだが、実はいろいろに役立つハーブでもあって、香がこれだけ良いということは育てる価値のあるハーブではないかと思うのである。

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