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写真その他
学名等[学名]Nepeta cataria [英名]Catnip,Catmint[和名]イヌハッカ(犬薄荷)
特徴ヨーロッパ・アジア原産のシソ科の多年草。地上高は約1m。
利用部葉・花
育て方春と秋に種蒔き。実生でも十分に発芽します。耐寒性があり非常に丈夫で害虫が付きません。
種を蒔く場所は原則、日当たりが良くまた水はけが良い場所。種を蒔く1週間くらい前に苦土石灰を1坪に500gを目安に撒いて良く土に漉き込んでおくと良いでしょう。
猫が大変好むハーブなので、鉢植えにして猫が上がれないと所に置くと猫の被害から守れますが、乾燥には十分注意しましょう。
利用法ハーブティー。乾燥葉は香が良くさわやかな香がしますのでサラダ・スープにアクセントで入れます。
薬用としては、解熱・発汗作用があることから、風邪・インフルエンザに良いとされる。
Recipe等やっぱり、ハーブティー。
収穫2年目から収穫すると良いでしょう。
収穫は、枝に蕾が付いたら枝ごときりとって乾燥させてください。
成分精油(カルバクロール、ネペトール、チモール、シトロネロール等)、タンニン
参考良く乾燥した葉をネズミなどの小さな縫い包みを作ってその中に入れて、猫のおもちゃなどにする利用法もあるそうです。




追 記  2000/4/22

 キャットミントの季節がやってきた。

 我が家のキャットミントは鉢植えの2株だけである。3月下旬になってスーッと伸びてきて4月10日が開花日となった。昨年は開花日を確認するのを忘れてしまったため、開花時期の早遅はわからない。

 ただ、昨年5月のゴールデンウィークにハーブハーモニーガーデンに行ったときにキャットミントが満開となっており空色のジュータンのように広がっていた。これとの比較では、今年はやや早い開花となっているのではないだろうか。

 キャットミントは学名「Nepeta mussini」といい、和名は「イヌハッカ」。外国では「キャットミント」と言っているので、この「犬」と「猫」との比較も面白いものである。
 ただ、わが国では、どうしたわけだか、本物ではないものとか質が劣るものに「イヌ」を接頭語のようにつけることで表現することがある。その代表的ないくつかの例が「イヌザンショ」「イヌナズナ」「イヌタデ」などである。

 英名でキャットミントという名前があらわすとおり、猫が好むハーブである。ただ、我が家の2匹の猫は、あまり興味を示さないのである。このキャットミントと同様に猫に好まれるものにキャットニップがある。こちらは6月中旬が開花時期である。
 この二つのハーブの大きな違いは、キャットミントの花が薄いブルーであるのに対して、キャットニップは白い花をつけることである。もちろんキャットニップの花は純白ではなく花びらの中に薄い赤紫の斑点もあったり、雌蕊の先端は濃紅であったりと変化に富んでいる。

 ただ、いずれのハーブも和名がイヌハッカとなっていることが不思議なのだが、キャットニップは「Nepeta cataria」という学名があり、同種ではあるのだが明確に区別されているのであると考えられる。
 また、ハーブを解説した本の中にはキャットニップとキャットミントを同じハーブとして取り扱っているものがかなり沢山あるようだ。

 しかし、このように花の開花時期と色の違い、また、葉も異なる特徴を持っていることなどから、シソ科の多年草ということであっても、異なるハーブと考えられるわけである。
 ちなみに、この葉の特徴は実物を見ればわかるのだが、いずれもレモンバームの葉に酷似している。ただ、キャットミントの葉の方がやや厚みがあって、葉の筋(葉脈)の流れが異なっているのである。

 このハーブの利用方法としては、花の可憐さもあって切花で生けたり、また料理の飾り物としての利用ができるのである。

 昨年は6月の上旬のところで花が終わっていることから、しばらくはこの花と香を楽しむことができそうである。