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写真葉と蕾色違いの花
学名等[学名]Borago officinalis[英名]Borage[和名]ルリチシャ
特徴地中海沿岸原産のムラサキ科の1年草。地上高は約1m。
利用部葉・花・種子
育て方日当たり・水はけの良い肥沃な土地を好みます。ただし、通常であれば庭やプランターでも十分育てることができます。
種まきによる方法が一番良く、春と秋が時期となります。1回種を蒔いて花が咲くと、そこから種がこぼれ、実生で何年にも渡って利用できるようになります。
利用法花は砂糖菓子やサラダあるいはワインを飲むときにチョットグラスに浮かべたりして利用できる
葉は、若いものをサラダにしたり、一瞬熱湯を通して御浸しにして利用します。また、フリッターなどにも使うことができます。
Recipeボリジの花の砂糖菓子ボリジとセージのフリッター
その他最近、種に各種疾病に有効なγリノール酸があることが確認されています。
成 分精油、粘質物、タンニン、ビタミンC、カルシウム、カリウム等
(種子:γリノール酸、リノレン酸等)
参考我が家では、10年程前に種を購入し庭に撒いたところその後毎年、時期を問わず発芽・成長して、ほぼ1年中何処かで花が咲いている状況となっています。
我が家での利用法は、切り花にして飾るのが1番多くなっています。その次はフリッターを作ったり、砂糖菓子に利用しています。
追 記
その1 2001/3/17

 昨年はとうとうボリジが芽を出さなかった。
 とても美しい花で、春から秋にかけて毎年庭の中心となって咲き乱れる花なのである。

 最初はどのようにして手に入れたかはおぼえていないのだが、毎年、実生でどんどん伸びてきてこの10年近く、まったく種を蒔かなくても、けなげに毎年芽を出しては花をつけていたのである。
 このボリジは利用価値が高いハーブで、若い葉を天婦羅あるいはサラダに利用したり、また、花は代表的なエディブルフラワーでそのまま彩りを楽しむためにサラダに入れたり砂糖菓子にも利用できる。また、チョットお洒落をしてワインに浮かべて楽しんでも良い。と、まあ、すぐ食べたり飲んだりの面での利用を考えてしまうのである。
 和名がルリチシャ・・・瑠璃萵苣。瑠璃は紺色の宝石、萵苣は「ちしゃ」で早い話レタスやサラダ菜のこと。これではたしかに食べることに繋がっても仕方がない名前なのである。

 利用価値のもうひとつは、もちろんハーブとしての利用である。種子にγリノール酸があることは有名で、各種の疾患に有効といわれている。また、葉の浸出液は風邪などの初期症状に効くとされる。浸出液といっても、実際にはお茶感覚で飲めるもので、沢山作っておき、冷蔵庫などで保存できるの、これは何時でも気軽に利用できるものなのである。
 ハーブの多くが、この浸出液、つまり濃い目のティで楽しめるわけである。作り方は水1リットルに対して、乾燥ハーブ60gをいれ、熱湯をそそぎ蓋を占めたまま10分程度そのままにしておけば出来上がりである。一方、もっと手軽に作ることができるハーブティが200gの水に対しこさじ1杯の割合で2〜3分で作るのに比べれば、浸出液のほうがたしかにしっかりと成分を出すことになる。

 ところで、右の写真はボリジの種の写真である。2年前に採取したものであるが、つぶしてみると、ちょうど胡麻をつぶしたときのように白い脂質が出る。しかも胡麻のような香がほんのわずかだがある。食べてみると殆ど味がない。実長は5o程度だから、この写真の4分の1から5分の一の大きさということになる。
 種の蒔き時は今ごろが良い。日当たりがよく、水はけの良いところがベストの場所である。今年は何としても、ボリジの花を見たいので、50粒くらいを2階から庭に向かってばら撒いたのだが・・・。


その2 2003/5/11

 4月15日から咲き始めたボリジがいまだ咲き続けている。
 もちろん最初に咲いた花はとっくに散ってしまって、もう「種」ができているのである。
 最近、「ハーブ雑記帳」の中で、ボリジの話題がでた。最初ピンクに咲いたボリジの花が次第にブルーに変化していく話で、とても興味が持てた。が、我が家ののボリジの観察を続けてみると、例えば10の花が咲くと1〜2の花は最初ピンクで次第にブルーに変化するのである。多分全部のボリジがそうではなく、土質とかの都合でそうなるのだと思うのだが、このピンクのボリジは蕾のときも既に花弁となる部分はピンクなのである。ボリジをスケッチしているときにそのことに気がついたわけだが、それに気がつくと今度は、何故咲いてからブルーに変化するのかが疑問となって残った。
 が、その疑問は分からないまま都なっている。これについてはしばらく勉強を続けることになりそうである。

 ところで、上でも出た「種」の話であるが、花が終わると種ができる。これは当たり前である。そして花が一つ咲くと3個の種ができるのである。種は最初は緑色っぽくなっているのだが、次第に黒くなっていく。この最初に出来る緑の種も、細かいしわがあり、それを剥くと真っ白い胚が出てくる。このシワとハイの白さは種が黒くなっても同じである。毎年、この種が落ちて実生となる。庭のあちこちで苗が育っている。が、やはり日当たりの良い場所に元気がある。

 さて、今日、最初に咲いたボリジについている花は全部で25輪。うち2輪がピンク色で、あとはブルーとなっている。ボリジの花茎にはまだまだ蕾があるのでこれからもしばらくのあいだはこの花を楽しめそうである。この花が終わる頃にまた違うボリジが咲き始めそうである。
 ボリジの花を観賞するのもなかなかいいものだが、今日は母の日である。花弁をサラダに飾ってちょっと気取った料理を妻のために作ってみようと思う。


その3 2006/5/7

 2年ぶりにボリジの花が咲いた。
 ハーブの花はみんな好きなのだが、その中でも特に好きな花の一つである。
 去年がどうしたわけか庭に発生しなかったので、ボリジのとうとう新しくしなければいけないかと思っていた矢先である。

 で、どこに芽が出て咲いたかというと、真南の周りに太陽を遮るものがなく、水はけが良く比較的肥沃な場所であった。我が家の庭の南側は、3分の2が皐で覆われているのでその合間の場所である。更に合間の場所はタイムが頑張っているのでほんの僅かの隙間に芽を出したことになる。

 開花日は4月30日。

 左の写真は4月28日に撮影したもので、このときには既に写真下方にある蕾は先端に花びらが見える状態であった。
 そして開花したわけだが、この数年間の中ではもっとも遅い開花となった。ちなみに過去の記録を見ると、今までもっとも遅かった開花は2002年の4月23日、もっとも早い開花は2004年の4月12日である。まぁ、今冬の寒さから言えば花の咲く時期が遅れるのもわかるような気がする。
 ボリジはいろいろな意味で健康に良いとされている。
 が、実際に利用するのはなかなか難しい。
 ボリジの葉の天麩羅にしたってフリッターにしたって、今日はボリジを使って何かを作ると肝に銘じていかなければ頭からはすっかり抜けてしまう。拙ホームページのレシピにもボリジの砂糖菓子を載せているが、これは1997年5月に実験的に作ったもの。実際は甘みが強く、そのため砂糖菓子としては美味しくて成功であったといえよう。本当は、赤や黄色のエディブルフラワーのものも合わせて作れば、彩りも豊かになったのではないかと、今では反省しきりのレシピである。作り方はみんな同じなので、今度、ハーブの花が咲きそろったところで試したいと思っている。

 さて、ボリジであるが、1株ではちょっとこの次の実生による発生には心もとない。そろそろ、新しい種を入手して、ボリジの環境にあった庭の何箇所かに大量にばら撒こうと考えているところである。