現地係員って?


 1日目のPart1でも少し触れましたが、ツアーパンフレットに書いてある現地係員って?どんな人たちなんだろう?ということについて少し書いてみたいと思います。

 僕の数少ない海外旅行経験の中でいわゆる添乗員付きの旅行というのを利用したことがないのですが、添乗員付きの旅行と現地係員による案内の違いを簡単に書くと、
 添乗員付きの方は出発の日本の空港から旅行中そして帰国するまで、最初から最後まで案内して乗り物やホテルのチェックインなどをしてくれる人が付くわけですね。
 一方・・
 現地係員が対応するという旅行は、現地に到着した後、現地在住の係員がいてその人の世話になるというもの。しかし、添乗員と違って常に行動をともにする訳ではなく必要な時にこちらから連絡を取るか、送迎などの時に現地係員が登場するというのが多いです。ですから空港やホテルでのチェックインなどは基本的に各自が行います。

 今までの経験で現地係員による案内とあったツアーで現地係員にお世話になったのは3回のうち1度だけ。それは空港からホテルまでの送迎が付いていたヨーロッパでのスケルトンタイプのツアーでした。ですから、基本的に現地係員というのは居ないのも同じかもしれません。ただ、緊急時には頼れる存在ですけどね。

 さて今回の香港旅行ではどうだったのでしょうか?
 一般に現地係員と言う響きから、旅行会社の現地オフィスの社員を連想しますね。しかし、大手を除いてほとんどの場合はそうではないようです。今回のツアーでは現地係員=香港の旅行会社の係員という図式が当てはまります。具体名をあげれば今回のツアーでは「東洋旅行社」がツアー客の現地でのお世話を一手に引き受けていたというわけです。特に今回の旅行では「空港とホテルの送迎」「市内観光&買い物」が含まれていたため特にこの現地係員の役割が大きかった訳です。

 結局、現地の旅行会社に対し日本の旅行会社が現地での世話をすべて丸投げしているともいえますね。この方がお互いにとってメリットがある訳です。つまり、日本側としては現地で事務所の維持費・人件費など要らないですから経費が安く済むわけですし、さらに契約で幾ばくかのお金が香港側の旅行会社から渡っているはずなので安くツアーが組めますよね。また香港側は人集めは日本の方でしてもらって、市内観光の際にお土産屋などを周るから、そこからバックマージンを取っているので儲けになりますしね。その外にも現地手配のツアーなどの手配やお土産販売などもしているのでここでも儲ける事ができる訳です。
 また、複数の日本の旅行会社と提携しているので同じ日に到着する近い時間の送迎には他の旅行会社のツアー客と同じになりますし、市内観光も同様です。すべて効率よく事が回っているようです。

 エアーとホテルを別で取るよりもツアーが安いのはこういった所も関係しているのです。


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