はじめに
・月は地球に最も近い天体です。しかしそれでいて、謎に満ちた天体でもあります。月に対しては色々な観測がなされていますが、新しい観測データが出るたびに更に謎が深まっていくのです。
・よく、”月に人工建造物がある”といわれていますが、ここではそれに立ち入らないことにします。
・これについては、改めて別の項目で論議したいと思います。
月の大気の謎
「月には大気がない。」
・これは一昔までの常識でありました。しかし、今は違う。
「月にはナトリウムの薄い大気がある。」
最近になって、これを言い出したのは、NASA(アメリカ航空宇宙局)です。
・NASAが月の大気の存在を公式に発表した。これは確かな事実です。
・でも、今の理科の教科書にはこう書いてあります。「月には大気がなく、水もなく、乾いた岩があるだけの死んだ天体である。」
・一般に、月に大気がないのは、
「月には大気を保持できるだけの重力がないからである。」
といわれています。NASAの公式発表があったとはいっても、一度常識となってしまったものは、容易にひっくり返らないのです。
・さて、ここで問題なのは月に大気があるということは、
「月には大気を引き留めておくだけの十分な重力がある。」
ということになります。
・従って、重力の違いにおける大気の拡散について、もう少し深く考えなくてはならないのです。
月の海の謎
・月の海とは、地球から見た月の表面のミョーに黒っぽいところです。
・NASAの観測によれば、この黒いのはレアメタルという物質で、通常星の中心部の核というところで造られます。またこのレアメタルには重い元素が含まれています。
・なぜ星の中心部しかないレアメタルが、月の表面に存在するのでしょうか?
・今でもこれに対する明確な解答はありません。