鯖弘法

 
昨日紹介した地蔵様は、実は弘法大師です。そして、それも珍しいサバを手に持った、鯖弘法様です。大正14(1924)年に整備された双瀬山準四国八十八ヶ所弘法の中の別格弘法として建てられものです。
 鯖弘法は、生臭いものを持っている珍しい仏像です。いわれは、【第645号】を参照してください。
 要約すると、次の2説です。
 第1説は、大師が塩鯖運送業者を助けた逸話からという説です。
 第2説は 鯖は禅宗では、生飯のことを「サバ」といい、この生飯(サバ)が転じて鯖になったという説です。
 いずれにしろ、珍しい弘法様です。大切にお祀りしています。

鯖弘法全景 鯖拡大
≪令和2(2020)年1月1日撮影≫

釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【令和2年1月4日(土):第3184号】