名古屋市中区・別院コース

 名古屋市中区の史跡・文化財を巡る散策路(名古屋市史跡散策路参照)の第5弾(最終回)である別院コースです。
 このコースのタイトルは、『思いは真理のかなたに』、コースの概要として、「このコースは昔“彼岸参りのコース”として親しまれたもの。彼岸は此岸(人間世界)に対する理想のかなた。 真理をめざす人たちの心の足音が聞こえそうです。マイ・カーの点検、車検も結構ですが、たまには現代版お寺参り・人生の心の点検、魂の車検にお出かけください。(約2.4km) 」とあります。コース図を参照に巡り、ポイントの説明文は、コース詳細を参考にしました。

天寧寺  場所の地図
 曹洞宗の寺院で、山号は玉琳山、本尊は釈迦如来です。本堂の西隣に建つ三宝殿が有名。 三宝荒神は三方荒神とも書き、カマドの神、土の神として恐れられました。織田信長がわが子の無事成長を祈願した故事にちなむ「守鶏(しゅけい)絵馬(おんどり、めんどりの絵馬)」の奉納祈願は、現在も盛んです。

本堂 朱印

西本願寺別院  場所の地図
 浄土真宗本願寺派。西本坊、西本願寺掛所、西掛所、西別院などと称します。本家は「お西」。全国的に数多くの寺院があります。 明応年間(1500頃)、長島に建てた願証寺にはじまり、名古屋移転後の享保2(1717)年、別院になりました。

山門 本堂

日置神社(ひおきじんじゃ)  場所の地図
 延喜式神名帳には愛知郡日置神社とあり、その創建は明らかではありませんが、「日置」の名は古代、暦象をつかさどった日置部にちなむものです。天太玉命(あまのふとだまのみこと)や応神天皇を祭神としています。深い緑に包まれて、境内はいかにも神鎮まります感がします。 織田信長が桶狭間の戦勝のお礼にマツ千本を植えたといい、以後「千本松日置八幡宮」とも呼ばれました。

参道 拝殿 朱印

妙善寺(七面宮)  場所の地図
 2代藩主・徳川光友の腫れもの平癒祈願のため、七面女神像が祀られました。七面宮の由来は、光友自らが自筆の額を与えたことによります。 山号は七面山、日蓮宗の寺ですが、七面宮、七面様、七面さんなどと呼ばれ、七面女神像とは切っても切れない関係の寺です。

山門 本堂 七面大明神・七面宮の扁額

栄国寺  場所の地図
 浄土宗西山派の寺院で、山号を清涼山といいます。このあたりは千本松原という刑場で、寛文4(1664)年には、200余人の切支丹(キリシタン)が処刑されました。この寺は、寛文5(1665)年2代藩主・光友によってそれらの菩提を弔うために創建されました。 境内には切支丹塚(千人塚)の碑石や、切支丹関係の遺品なども蒐集(しゅうしゅう)されています。 本尊阿弥陀如来像は名古屋三大仏のひとつで「火伏の弥陀」として信仰されています。

山門 本堂 切支丹塚 

長栄寺  場所の地図
 曹洞宗の寺院で、山号を金剛山、本尊は釈迦如来です。 この寺には、俳句の道に関する塚があることで知られています。

山門 本堂 

東本願寺別院  場所の地図
 【平成24年7月19日(木):第459号】参照。

古渡城趾  場所の地図
 【平成24年7月20日(金):第460号】を参照。

下茶屋公園  場所の地図
 東本願寺名古屋別院の境内・東北隅のあたりは、天保年間に建築された別院新御殿の北庭でした。池あり、築山ありの起伏に富んだ回遊式の名園として知られていましたが、第二次世界大戦の戦火をうけて荒廃しました。その後、ようやく往時の面影をしのべるまでに修復し、公園として公開されました。

  ≪平成29(2017)年2月7日撮影≫

釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【平成29年2月15日(水):第2131号】