豊川・三明寺(さんみょうじ) 場所の地図
【平成24年1月31日(火):第289号】で紹介した豊川稲荷から、東南方向へ約1kmの所にある曹洞宗の寺院です。山号を龍雲山といいます。
文武天皇の詔を受けて建立されたと伝えられてる寺で、本堂と三重の塔が有名です。(HP)。
三明寺本堂 豊川市教育委員会 愛知県指定文化財 平成4(1992)年2月28日指定 正徳2(1712)年に再建された桁行(けたゆき)五間・梁行(はりゆき)五間の本瓦葺きの本堂です。堂内の天井は格天井(ごうてんじょう)で極彩色画が描かれ、彫刻ともに大らかで元禄・正徳年間の特徴をよく表しています。 この本堂の再建に際しては、近隣の四十八か村から数千人に及ぶ人足の協力を得て工事を進めたという古文書も残っています。 建築にあたった地元大工の優れた技量と知恵がうかがえ、近世の東三河の地方的な特色を供えた仏堂といえます。 |
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三明寺三重塔 豊川市教育委員会 国指定重要文化財 明治40(1907)年5月27日指定 三明寺は、寺伝によれば大宝2(702)年の創立といわれています。平安時代の末に一度戦火にあい焼失しましたが、南北朝時代に、後醍醐天皇の皇子無文元選(むもんげんせん)が遠州方広寺に行く途中ここに立ち寄り、その荒廃を嘆いて再興したと伝えられています。 諸堂中最も古いこの三重塔は、享禄(きょうろく)4(1531)年の建造で、総高14.5mの柿葺(こけらぶき)の小塔です。 一層、二層を和様に、三層を禅宗様にしたのが全国的にも珍しく、三層の軒の反り、扇垂木(おうぎたるき)、鎬(しのぎ)のある尾垂木(おだるき)などに禅宗様の意匠が認められます。 ※無文元選禅師は、大本山方広寺を開山された禅師で、【平成23年12月9日(金):第236号】方広寺Cにその旨が載せてあります。 |
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≪平成24(2012)年1月30日撮影≫ |
釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【平成24年2月2日(木):第291号】