美幌〜川湯
美幌の一泊で、なんとなく先が開けてきた。
今後の旅程がなんとなくみえてきたのである。吉本と話し合った結果、取り敢えず摩周湖などの観光地を見て、帯広→襟裳岬→札幌→・・・・・という方向性が見つけられたのである。
網走駅
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それならばということで、翌日、8月27日は、網走→摩周湖→川湯という線で攻めることとした。
網走は言わずと知れた「網走刑務所」の見学である。国鉄網走駅で降りて、網走川沿いに2キロメートルほど戻ると右手に刑務所が見える。赤煉瓦造りのまさに極寒の流刑地の印象である。いまだこの施設は観光用にではなく正規の法務省矯正局の施設として使用されており、そんな厳しい環境の中で、正門前で二人別々に記念撮影をする。
網走刑務所
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取り敢えずということで、結局網走で早い時間の昼食とした。駅前の店でラーメン150円は美味かった。
近くの売店で絵葉書(網走刑務所の絵)を購入し両親に残暑見舞い。
網走からは汽車で斜里に出て、そこから川湯に出る。川湯からはバスで硫黄山に行く。
川湯駅で降りたのは我々だけである。木造の駅舎を出ると、国道が左右にまっすぐ伸びている。バス停から硫黄山行きに乗りすぐに到着。しっかりと見た後、今度は摩周湖を回るバスに乗る。ただし、これはバス代がかかった。全部で370円。なかなか侮れない値段である。
摩周湖
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が、原生林の中をひたすら走り第三展望台から、摩周湖ブルー(かってに作りました)の水面を見れば、そんなことはぶっ飛んでしまう。はっきり言って、美しすぎる。
「ここからはもう絶対離れないもんね。」と思ったものの、次は第一展望台といわれると
「お〜し!!行くか!」と急に先頭を歩くことになる。
次の第一展望台までは10分程度。さすがに「第一」とつくだけあってすばらして眺めである。この景色こそ絵葉書に絶対載っているあの摩周湖なのだ、と思いつつ、記念写真をバチバチ取りまくった。しかし、後で分かったのだが、この日カメラに入っていたのは、モノクロームのフィルム。何がなんだか分からない状況でプリントされてきていた。
第三展望台と第一展望台を無事制覇し、弟子屈から再び川湯駅に行く。
泊まる当てもないのだが、国道沿いに歩いていると「野村川湯YH」の看板が目に入る。もう、午後5時である。国道から橋を超えて中に入るとかなり広い。早速事務所に行って確認をすると泊まれるという。手続きを済ませ、シーツをもらい部屋に入ると驚いた。学校の教室のように広い部屋なのである。そこに鉄製の2段ベットが6台入っている。先客は2名。これは好きなところを選べてGood。
川湯
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事務所の人が、すごい露天風呂があるというので、事務所の人を入れて4人で山に登り始める。
600メートルほど行くとでっかい風呂桶がデ〜ンとあって、満々と湯をたたえている。早速裸になって、飛び込む。
「お〜!!!!!!」
みんな同じ感動詞である。
露天風呂からの景色は、まるで外国の映画のごとく雄大で、この景色の中で温泉、露天温泉に入っているという感動である。
しばらくは声も出せず、景色に見入りながらじっくりと温泉を堪能する。
YHへの帰路、事務所の人が「ここら辺は、結構クマ出るんですよね」なんてことを平気で言っていたのだが、「もっと早く言ってよぉ」。
続く
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