登別〜札幌
8月24日、今日も天気がいい。
6時に起きて、朝風呂(温泉)を浴び、食事の時間を待つ。
殆ど温泉旅館に泊まったオヤジ気分である。
体調もよく、朝食はお代わりをしつつゆっくりと食べた。
それでも午前8時前には食事を終え、荷物を整えてすぐに出発である。
今日の旅程はかなり楽である。
夕方までに札幌に着けばいいのである。
昨日までがかなりの強行軍であったから、実質第2日目の今日は、楽な日程にしておいたのだ。
熊牧場
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YHを出ると、せっかく登別にいるのだからと、吉本とともに、まずは登別の観光と決め込んだ。
最初はあの有名な地獄谷の見学である。
第一滝本館の横の道を登りきると、眼前に異様な光景が現れる。
3方を山の荒荒しい地肌をそのままに、真中に白い煙立つ黄色い凹凸の大地がみえる。
真中の通路から入っていくと、中心あたりに小山がある。
ここに這い上ると地面からの白煙がすごい。
ムワッーと湧き上がってくると、殆ど前も見えず、強い硫黄の匂いがする。
そんな中で、吉本とお互いに写真を撮り合って、「地獄谷征服したり」、などと馬鹿なことをほざきながら、第一滝本館の方に戻ってきた。
今度は坂道を下って、500メートル先にあるロープウエィ乗り場である。
これも有名な熊牧場の見学である。
ロープウェイの「くま山駅」に着くとちょうど8時45分。
ここまでのロープウエィはおよそ10分。
なかなか快適であった。くま山駅で降りて、トンネル状のところを通り抜けると、熊牧場となる。
牧場といっても、柵一本で熊がいて、草などをあげるとクマが嬉しがって寄ってきて、このチャンスにカメラを撮る、といったものではない。
もっともっと、物騒なのである。
熊は、高いコンクリート塀の中に入れられており、観光客は塀の外から下を見るのである。
この塀のそばに寄っていくと囲いの中には熊がたくさん遊んでいるのが見える。
観光客が姿を見せると、何かをもらえると思って、腰を下ろして手を空中でばたばたする。
そんな哀れな熊を見つつ10分程度でロープウェイに乗り、再び登別の町に下りる。
登別から国鉄バスに乗ってオロフレ峠を経由して、洞爺湖に行く。
洞爺湖でしばらく遊んだ後、今日の最終目的地、札幌へ向かう。
中ノ島YH
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札幌駅は午後1時過ぎに到着する。
天気が抜群にいい。
まずは手近な場所から観光。
道庁→北海道大学→クラーク像→ポプラ並木
と、実にありふれた観光コースを歩き回り、最後は時計台とテレビ塔を見て、結局、大通り公園で大休止。
それでも結構収穫はあった。
ひとつは、北海道大学の広さである。
こんなに広大だとは思ってもみなかった。
また、意外にポプラ並木が狭かったこと、時計台が小さかったことなどである。
特に時計台は写真では実に大きく見えたのだが、ビルの中にあるためだろか、周りのビルとの比較もあって思っていたよりも小さかった。
この間、昼飯は、札幌に着いた直後に入ったビルの地下にあるラーメン屋で、なんと800円もするラーメンを食べた。
店は小さく、あまりきれいではなかったが、ラーメンの味は抜群であった。
われわれが頼んだのは、海鮮のラーメンで、えびやら海胆やら幾種類もの魚介類ががやたらに入っていて、これだけでも十分なのだが、麺も汁も実にうまい、実に結構な味であった。
快晴の大通り公園でテレビ塔をバックに写真撮影。
芝生にカメラを置きセルフタイマーによる撮影である。
こんなことをしながら、大通り公園でしばらく休んだ後、今晩の泊まりを予約してある「中ノ島ユースホステル」に行く事にした。
ところが肝心の場所がわからない。
地図を広げても載っていない。
住所を頼りに地図を見たのだが、大体の見当はつくものの確信は持てない。
ただ、近いのはわかる。
それでも、札幌に着いてからかなり歩き回ったので疲れていて、ちょっと歩いて行くのはきつい。
結局、住所を頼りに、タクシーを飛ばすことにした。
料金は吉本と割り勘ということにした。
タクシーはすぐにYHを見つけ、料金はわずか150円であった。
実は、歩いても十分に行ける距離であったのだ。
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