エアコンレトロフィット
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数年前からエアコンの効きが悪く、吹出し口からの風があまり冷たくありません。
エアコンのガス漏れのようです。スタンドでガスを入れてもらったのですが、3ヶ月ですっかり抜けてしまいました。
しばらくは他にも車があったので夏場はシビックに乗らずに過ごしていました。
ある日インターネットで「カーエアコン 修理」で検索をかけるとたくさん出てくるではないですか。
興味を持ったのは旧フロンガスR12から新フロンガスR134aへ交換する「レトロフィット」です。
ネットで軽く情報収集したところ、外車ではベンツ、国産車ではトヨタからレトロフィットキットが発売されていて、ガスの交換が行われているようですが、他の国産車ではあまり例がないようです。
で、さらに詳しく検索をしていると見つけました、 NSXにレトロフィットを施した方を。
早速ホンダのディーラーに問合せをしてみましたが、返事は「知らなかった」って、おいおい・・・。気を取直してキットの注文です。
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機種、年式によってはACコンプレッサーも交換になるようですが、 ワンダーシビックの場合レトロフィットバルブ、ACコンプレッサーOIL、新冷媒R134aだけで済むようです。
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エバポレーターのケースを取外してエキスパンションバルブを確認すると、 取り付け部からOILの滲みが見られ、ネジを緩めて外すとOリングが硬化していました。
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ついでなのでレシーバー、エキスパンションバルブ、各ジョイント部のOリングの交換と ACコンプレッサーもリビルトに出す事にしました。
が、リビルトに出したACコンプレッサーにトラブルが・・・、この件はまた後記。
少しの間、ACコンプレッサー等を外していたのですが、車が軽く走りが軽快でいい感じでした。
←これは交換した部品です。
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ブロアユニットの外気導入口には、台所の換気扇用フィルターを取り付けました。
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詰まりの原因になるので普通の電装屋さんでは絶対しないと思いますが、各Oリングの部分にはシール材を塗って組みました。
ガス漏れ検知のために蛍光剤を入れてあります。
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画像はレトロフィットバルブを取り付けたところです。
部品組付けは特に問題無く出来ましたが、電装屋さんでのエアコンガスチャージの際に真空引きを しっかりやらなかったためか、水分でエキパンが詰まり気味になり、低圧、高圧パイプ共に温度差があまり無く、 冷えが良くありませんでした。
後日、車検のついでにディーラーにて3時間近く真空引きをしてもらい再度ガスチャージです。
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今度はエンジンルーム内の高圧パイプは熱く、低圧パイプは「キーン」と冷たく、 車内の吹出し口からも冷えた風が出てきました。
旧ガスのR12と同じ量で比べるとR134aは圧力が高くなり、圧をR12と同じにするとガス量が少なくなるため冷却能力が2、3割劣るようですが、 これで暑い日もシビックに乗れそうです。