屈斜路湖〜摩周湖〜標津〜根室
摩周湖まで
朝、起きると、昨夜はだいぶ雨が降ったようだ。目覚めは午前4時30分。窓は開けっ放しであったが
大型フードのため、車の中には降り込んでいない。網戸も成功だったようだ。もうしばらく寝て5時過ぎに起床。
車内を片付け、回りを見ると、いるわいるわ、あちこちで車内泊をしている。ざっと30台。窓が曇っていたりで直ぐに分かるのだが、
なかには既に起き出して、駐車場で飯を作っている家族もいる。オートバイの若者などは、一人用のテントの傍らで
小型ストーブに火をつけ、小さな鍋でインスタントラーメンを作っている。
駐車場から歩いて1分で屈斜路湖である。砂場を掘るとすぐに熱い湯が湧き出してくる。従って、ここを砂湯というらしい。
裸足で、貝を採る要領でぐりぐりやると足の裏が暑いくらいに湯が出てくるのだ。
一寸遊んでから、左手の土産屋を見ると、午前5時過ぎなのに、蕎麦屋が開いている。
天ぷらそば一丁を頼み、アツアツを食べる。これは美味い。昨夜殆どビール1本で終わったことを
考えれば、美味いのが当たり前なのだが、この時間にこの温かさとこの味は感動する。
硫黄山 |
5時20分出発。最初の目的地は硫黄山である。川湯の町を抜けるとすぐに硫黄山につく。遠くから3枚、
近くで2枚、噴出口を1枚写真に収める。ここは、硫黄山があるだけだが、駐車場に入るのに
410円も掛かる。たまたま時間が早かったせいか、料金所には誰もおらず、無料で駐車することが出来た。
何台か、他の車もとめてあって、写真を撮ったりしている。
駐車場から、カメラを持って、一番近い噴出口に向かう。山麓をやや登り始めると、直ぐに大きな噴出口に
ぶつかる。暑い、いや、熱い。硫黄の熱気がブワッーッと吹き付けてくる。これを写真に収めて、途中大きな硫黄の黄色い固まり
、丁度拳大のものを拾って記念とした。5年前にきたときに比べて、吹出し口が直列になって、量も多くなったようだ。
さあ、いよいよ摩周湖である。今日はやや天気が悪い。どうだろうか。過去4回見て、いずれも完全制覇
(単に、良く見えたということ。)している。しかも、第1と第3展望台両方である。摩周湖を見に行くのには
もう一つ理由がある。それは第1展望台である。摩周湖の青さはもちろん素晴らしいのだが、展望台から見る摩周湖とは
反対側の風景が大好きなのである。雄大で、本当に「北海道」という感じがするのだ。もしかしたら、本当の
目的は、この風景を見ることなのかも知れない。
霧雨にぬれながら、ただ登る道路に、だんだんと霧が濃くなってくる。第3展望台では50メートル程度の
視界しかない。それでも駐車場に車を止めて、見に行く。まったく何も見えない。自分の立っている崖の上部
だけが見え、あとは白一色である。
今度は、第1展望台である。若干、空が明るい。期待が持てる。が、結局は白一色、しかも反対側の景色も見えない。
これで勝率は8割となってしまった。一応、写真は取ったものの、雲を写してもしょうがない。
第一展望台で次の旅程を考えた。まったく、予定なしで動いているのだ。
暫く考え、根室に行くことにした。しかし、ただ行くのでは面白くない。先ず、弟子屈にでて、そこから中標津
〜標津を経て、尾岱沼を通り、風蓮湖、そして根室という行程を考えた。この標津から根室までの間は今まで走ったことが無い。
走り始めると早い。中標津の素晴らしい丘陵地帯を通りすぎて、海岸の標津へ。ここから尾岱沼を経て別海までは海岸沿の
素晴らしい道路である。左には青々とした海、右は牛や馬などの牧場。これがどこまでも続いている。
風蓮湖をぐるりと回って、春国岱へ。ここはオホーツクと風蓮湖を仕切る砂州であり湿原や林や干潟などの環境があり
300種を越える野鳥が観測されている場所である。また砂州に自生するアカエゾ松は世界にも2例しかない、非常に貴重にものであるとのこと。
そんな春国岱をちょっと足を伸ばしつつ見て、根室の町に入った。
根室駅 |
もちろん最初に言ったのが根室駅である。チョット驚いたのは、駅が小さいことであった。
根室といえば、北海道の中でも有数の都市のはずだが駅は非常に小さい。本当に終着駅ということか。
駅前の広場には無造作に車が止められ、タクシーの数も数えるほどである。
それでも気を取り直し、今日の泊まる場所に行く。
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