追分〜富良野〜美瑛〜旭川


富良野まで

 追分のパーキングは結構寝心地が良かった。しかし、大洗から室蘭に着くまでの19時間 うつらうつらの時間もかなりあって、睡眠は十分に取ってあった。そのため、この追分パーキングで 目が覚めたのが午前2時30分。実質的に4時間半しか眠っていない。起きるかどうかを迷ったが、 目覚めが良く頭もはっきりしていることから、一気にいけるところまで行くこととした。

手前がラベンダー、奥が花畑
富田ファームのお花畑
 服を着替え、車の中を整理し出発の準備。昨夜、ローソンで買っておいたソーセージパンと レモン水でかなり早い朝食<を済ませ、午前3時20分、出発。午前4時には夕張を超えて、大きなダム湖 の傍まで到達(後で確認したら「大夕張ダム湖」と言う名前でした。)。やっと明け始めた薄明かりの中で、湖全体が霧に包まれている。実に美しい。 写真を何枚も立て続けに撮ったのだがモニターを見ると暗い為、すべてオジャン。
 ここから芦別手前までの国道452号線は、時間も時間だか、殆ど他の車と合わない。 10分に1度ないしは15分に1度程度で対向車に逢う。道路のかなりの部分は砂利道であるが、 これは嬉しい限りである。4WDで走り抜けるのだ。車の後ろには、もうもうと砂煙が上がる。
 やがて、芦別の手前で右に曲がる。ここも砂利道である。あちこちに「熊が出ていますので注意」 の立て看板が目立つ。道路標識としての「熊出没注意」ではない。
 午前5時過ぎに、富良野町に到着。

 午前5時30分、中富良野に到着。早速、ラベンダーを見るべく富田ファームへ直行。6時から約1時間、 富田ファームでラベンダー等を鑑賞。時期的にはもう終わっているのだが、一部観光用に残してくれていたのが 良かった。いくつかに別れているラベンダー畑を見たあと、花畑なども楽しんだ。次は美瑛の丘である。空もかなり青空が広がり 今日は、曇りながらも晴れ間が覗く天気になりそうだ。富良野を出るとき気温を計ると17度。心地よい涼しさである。
 
美瑛にて

 7時25分、美瑛に到着。美瑛町農協の直販所の駐車場に一旦待避。ここで地図を確認する。
 「セブンスターの木」や「親子の木」がある北瑛の丘を目指すのだ。地図によれば、 国道237号線をしばらく走り、扇町の交差点を越えて300メートル位のところを左に折れれば ケンとメリーの木がある、となっている。再度、出発。このケンメリの木(勝手に省略させてもらった。) さえ発見すれば、あとは一本道。その先はパッチワークの丘である。そしてパッチワークの丘を越えれば 「セブンスターの木」や「親子の木」が待っている。
 どうにか、左に折れる道を発見。直ぐにケンメリの木に到達する。しっかりと写真を撮る。
 今度は、親子の木(下左写真)である。下右の写真は、親子の木の左方に ぽつんと一つ木が立っていたので、これも含めて、「家族の木」と命名したものです。

親子の木家族の木
親子の木 家族の木


旭川

 美瑛から旭川まではほんのわずかな距離である。ところが、道を間違えてしまった。 どうしたわけだか、旭川空港がある東神楽町にいる。いくら調べても地図が大きすぎて解らない。 少し走ると、東神楽町郵便局がある。丁度いいので入って葉書を購入、風景印を押してもらう。 郵便局の駐車場で再度地図を確認すると、このまま真っ直ぐ行くと旭川の駅前に出ることが判明。 一路旭川を目指す。途中、携帯電話で、層雲峡にある温泉宿に予約を入れたものの、いずれも満室で 断られ、結局、ホテルが林立している旭川が泊まるには良いだろうということで、旭川に向かったのだ。
 旭川の駅前の公営駐車場に車を入れ、駅と直結しているターミナルホテルに行くと、空いているという。 早速予約をお願いし、チェックインタイムを聞くと、何と!「午後1時」との返事。これは嬉しかった。
 現在、午前10時。旭川の町を散策し、昼食を摂って直ぐにホテルに入れるのは嬉しい。
 とにもかくにも、再度、車のところに戻り、必要なものを持って散策。11時30分に駅地下の 商店街の一番奥にあるラーメン屋「蜂屋」に入る。これが正解。
 ラーメンを注文すると「脂(アブラ)はどうします。」との質問。「少し大目にお願いします」と 言ってみた。何の意味だか良く分からない。多分、ギトギトの脂身の多い挽肉かなにかを入れるのかな、 などと思っていた。ところが出てきたのは、若干黒くなった油がスープ全面に浮いているラーメンである。
 むっ・・・?、最初にスープを飲んでみる。独特の味と香りがする。しかも、油独特のしつこさ・べとつきが無い。 スープ自体は味噌味なのだが、味噌独特の悪い意味でのあの味噌臭さを消している。 しかし、この油は何だろうか?。少しこげたような香りがする。ただ、その香りが実に香ばしいのである。 豚の上質の脂身から丹念にラードを抽出したものではないだろうか。そして風味を増すために 何らかの方法でこげた香りをつけ、豚の脂の最高の香りを引き出したものではないだろうか。
 次に麺を口に運ぶ。腰があって、太さは中くらいの縮れ麺である。昔のラーメンの味がする。 麺にこのスープだけで十分である。これにいくらかの長葱の輪切り(幅は1ミリメートルくらい)が 申し訳程度に乗っている。麺に、スープとこの葱を絡めて食べてみる。
 う〜ん!!!!!!!!! これは美味い、実に美味〜い。
 汁まで全部飲んで、丁度おなかがいっぱいの量である。実に手ごろな量でもある。
 久しぶりに美味いラーメンを食べた。これは、是非お勧めのラーメンです。