8月8日:留辺蘂〜帯広
帯広まで
午前4時50分起床。早朝というのか、深夜というのか・・・。
早速、風呂に行く。やっぱり温泉で24時間入浴できるのが良い。風呂場はまだ暗い。自分で明かりをつけて風呂に入る。湯船から湯があふれている。温泉に浸かり肌を触るとつるつるとして気持ちが良い。
効能書きを見ると、通風と高尿酸値症にも効くという。これは飲泉してみなければならない。あまり味がないが、取り敢えず健康を気にしつつ2杯目も飲み干してみた。そして最後にシャワーを浴びて部屋に戻ってくる。しばらくして妻も「本当に気持ち良かった」と言いながら戻ってきた。
食事は昨夜と同じ、1階の食堂でとなった。さすがに風呂から上がったあととは言え今日はビールを呑むわけには行かない。朝食を済ませ、部屋に戻って荷物の整理である。
8時36分出発。
今日はここからまず道の駅温根湯温泉に行き、そこから置戸温根湯線(道道247線)を通って置戸町へでて、そのあとは第3セクターの「ふるさと銀河線」沿いに、陸別、足寄と南下して行く予定である。
最初の道の駅おんねゆ温泉にいく。着いたのは9時直前だったのでちょうど1時間おきに出てくるからくり時計を見ることができた。時報の人形劇が終わった直後に、時計台の下に入って2階に上ると、人形たちが戻ってくるのが見える。見終わって、下に下りると、子供たちがきこりゲームのやり方が分からなくて困っている。そこで、その小学生にゲームを説明して、どちらが早く丸太を切れるか競争をする。もちろん、負けるわけがない。そのあと、子供たちにゲームを譲り外に出る。
ぐるっと回って、お土産やをのぞく。いろいろなお土産があるが、ここだけのお土産がない。やっぱり探すのは、その土地だけのお土産である。どこにでもあるお土産などは買いたいとは思わない。
ここからかなり雨が強くなってくる。国道39号から右に折れて置戸に向かう。予定通りのコースであるが、雨がひどくなる。この道はそんなに車が多くない思ったのだが、トラックを中心に結構走っている。陸別を越え、足寄、そして足寄から国道274号線に乗り換え、道の駅「足寄湖」へ。ここでチーズ工房などを見学しつつ、どんどん咲きを急ぐ。
今日の泊まりは帯広と決めているのだが、まだ、泊まるところが決まっていない。しかも今日は早いうちに紫竹ガーデンを見たいと思っているのである。
上士幌にある道の駅「ピア21しほろ」で昼食を取る。メニューを見るとステーキが中心のようだ。いずれも「士幌牛の・・・」と書いてある。十勝牛と違うのかなぁと思いつつ、ステーキ240グラムというのを頼む。妻はさすがに120グラムである。肉はジュルジュルと目一杯の湯気を上げて出されてきた。
しっかりとこれを食べて、コーヒーを楽しむ。
さすがに240グラムを食べた後は一休みしたい。肉質はしっかりしていて、味が濃い。ナイフで切ると楽に切れるのである。中はレアで一番好きな焼き方である。そして久しぶりに飲むコーヒーが美味い。
再び241号線に乗り帯広を目指したのだが、共和のところで誤って帯広北バイバスに入ってしまったのだ。高速道路のような道を真っ直ぐ走っていき、気がつくと国道38号線の柏林台の駅前。地図を確認しないまま、そのまま真っ直ぐ走ってしまった。
ひどく迷ってしまっている。帯広の住宅街を右往左往してしまう。一番細かい地図でも分からない。車を止めて、道を聞きに行く。そしてやっと正解である道を確保できた。迷っていたのは帯広の緑ケ丘というところで、1時間は無駄にしてしまった。
さっき共和のところで右に行かずにまっすぐ進めば15分程度で来る場所に1時間以上を費やしてしまったのである。
しかし、一旦、国道236号に入るとあとは「紫竹ガーデン」の看板に従えば良い。こんなに分かりやすい道はないのである。
加えて1週間前に「真鍋庭園」にきた道をそのまま真っ直ぐ進めば良いだけなのである。1週間前が車の故障であちこちを駆けずり回ってやっと直して、帯広を走りまわったことから、帯広の町を知っていると思って慢心したのが悪かったようだ。常に謙虚であれ!と自分に言い聞かせる。
紫竹ガーデンは入り口のアーケードをくぐると左が園芸用品や苗の販売所、右がレストランとなっている。そしてその先に広大なハーブガーデンが広がる。先ず入った左側のところのガーデンを見学。更にその奥に。ここで気がついたのだが、手前の庭園部分に白花のアニスヒソップが沢山植わっている。我が家のあるのは薄紫の花をつける種類だが、この白花アニスヒソップもなかなか良いものである。
更に、右側の奥には、お花畑かと見紛う程のハーブ園が広がっている。基本の色は橙なのだが、これは地面ほを覆うナスタチウムの色である。もちろんナスタチウムであるので黄色もある。淡い橙がとても素晴らしい色合いとなっている。
芝生となっている道は歩きやすく、大型犬が嬉しそうに走りまわっている。ここは犬にとっても良い環境のようだ。夏の明るい北海道のハーブ園である。
紫竹ガーデンの駐車場から何軒かのホテルに電話をする。しかし、何故か何れも満室。時間も3時をまわっていることから、遅すぎたかと思いつつ、駅からやや離れているところに立っている帯広グランドホテルに電話をすると空いているという。早速ツインを予約、現在地を連絡し、今から直行することを伝える。
今きた道を戻ることになる。帯広だけは今回の旅行の中で同じ道を何度も通る結果となった。そんなことを考えながら市街地に入り、帯広駅の北側に向かう。グランドホテルはあっさりと見つかり、チェックインを済ませて部屋に入る。ここで今日1日の疲れを取るためシャワーを浴びる。
6時に食事に行こうということになって、それまではパソコンを立ち上げてメールを確認する。これまでの4日分が1度にドバッときている。全部受信したあとに接続をやめ、じっくり読む。必要なメールには急いで返事を書く。そして送信。
今晩は、さっきフロントで確認した、帯広の地ビール館行くのである。場所はホテルから歩いて10分程度。大きなアーケード街のところである。
6時ちょうどにホテルを出て歩いていく。駅の方向に歩いて行けば良いし、また、碁盤の目のようになっているので真っ直ぐ行って曲がり、また真っ直ぐ行く。アーケードに達して左に折れると、そこが地ビール館である。
案内されて穴倉のようなところへ。そして先ず最初に地ビール。ここでは4種類のビールがあるので、いわゆる「お試しセット」として提示された一杯300ccのビールを順番に呑んでいく。
おつまみは全部で4品を取った。
スモークサーモン、カルパッチョ、ソーセージ、それにピザパイである。
スモークサーモンとカルパッチョは実に良く冷えていてそれでいてしっとりとしていて美味い。
ソーセージはピリ辛のものと思っていたのだが、そんなことはなく、燻煙の香りがツンッとしてこれは美味い。というよりもソーセージが大好きなのだ。
更にピザパイは大きくてピ゛ックリするくらいのものだが、これもしっかりと食べとしまった。
ビールはさすがに後で失敗だったことがわかったのだが「お試しセット」だと最後のグラスに辿りつく前までにビールがあったまってしまうのである。こちらは、味わいたくてゆっくり飲むものだから、3杯目あたりではかなり冷たくなくなったビールを呑まざる得なかった。これは販売するほうも少し考えて欲しいと思う。
更に一番美味しかったビールを更に大ジョッキで頼んでこれはゆっくりと飲んで、終わりとした。
かなり気持ち良くなっており、外に出ると夜風が気持ち良い。
アーケード街をゆっくりと歩いて行くとかなり騒がしい音楽が聞こえる。アーケード街の真中の車道が通行止めとなっていて、歩道には椅子が出ていて、みんながビールを楽しんでいる。
音楽に合わせていろいろなチームが踊りを踊っている。ビールののぼりを立てるところに「帯広大平原祭り」とある。またしてもお祭りに遭遇したわけである。
しばらく眺めたあと、ホテルまでゆっくりと歩いて帰った次第である。
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