私が FreeBSD 導入時に気づいた事のあれこれ

最近のトピックス
98年7月

K6-2-300 ベースのマシンにシュタインをアップグレードした.

98年8月

最近 VNC (vertual network computing ) をFreeBSD と Windows98 上で 稼働させて, X Window System と Windows98 をシームレスに使用している.

98上で vncviewer を使用する場合, ネットワークの帯域が 10base-T では少し足りないものの, サーバーにプロセスごと, 窓が保存されているので 安全性が高く, また, vncviewer 自体のサイズが(Win32版で)約172キロバイト程度とコンパクトなので実用性はかなり高い.

このような, エミュレータに関しては, 商用のCenterNet-X, Astec-X等を, 以前いた研究室で試したことがあるが, このVNCは画面の反応と, マウスのエミュレーションを除けば, X Window System 上でWindows サーバーが操作できる, Javaのviewer がある, 先に述べたサーバー側に窓サーバーがあるのでクライアントの状態にプロセスが影響される事が少ない等など, OSの違いを吸収する以上の効果がある.

なお, このVNCはThe Olivetti & Oracle Research Labの製作でGPL(GNU General Public License)のもとにある. バグなどの情報は, Feed Back する事になるが, 今の所, 全く安定している.


概要 x

  • AHA-1542C scsi host adapter の動作が不安定なとき
  • 主記憶64Mbyte超のとき
  • 起動直後のps/2マウスの動作がおかしいとき
  • iij-pppでの dial on demand 動作
  • notes
    はじめに

    私のマシンに導入した, FreeBSDのバージョンは, 2.2- 960501 snap で, walnut creekのCDROMを使用しました. 当初, マシン構成は. Cyrix 5x86-120GP + VL Bus という構成だったが, 最近 pentium pro + PCI Busという構成に移行した, この両環境でかなり安定したパフォーマンスを示しています. もうすぐ2.2 Release版が出ると思い, それにアップデートする事を検討していましたが, AHA-2940のドライバーのBUGが判明し, 2.2.1が2.2としてCDROMに載せられる事になったようなので, もうすこし先の事になりそうです.

    1997.4.26

    2.2.1 Release のCDROMが出荷されたというので日本の市場に出てくるのはいつ頃か店頭で確認したところ, 五月中旬頃に店頭に並びそうです(店によってはもう少し早く手にはいるかも). それまで試しにネットワーク上からインストールするかもしれません.

    1997.4.29

    早速インストールしてみました. 2.2-970427-RELENG です. rc の設定ファイルの名前が変更されているようです. sysconfig -> rc.conf . また, サウンドカードのドライバ( awe )が増やされており, mo(512byte/sec) のドライバもパッチを当てずに動作しているようです.

    1997.5.11

    FreeBSD 2.2-970427-RELENGのスタートアップファイル /etc/rc ファイル内のsendmailの記述において, sendmail ... と書かれているところを絶対 pathで指定 /usr/sbin/sendmail ... としないと, HUPしたときにデーモンがリスタートしないようです.

    1997.6.2

    Walnut creek FreeBSD 2.2.1 Release のCDROM(2枚組)を手にいれました. ついでに, x11r6.3のCDROMも手にいれ, 早速 6.3 の make World をしました. かなりインストール後の容量が小さくなったようです.

    1997.6.4

    FreeBSD 2.2-970427-RELENGの /etc/rc.conf ファイル内のlpdセクションは, lpd=YES -> lpd_enable=YES としないと, スタートアップファイルによって, lpdが起動されないようです. どうも, ベースを 2.2.1 Release カーネルを 2.2-970427-RELENGとした方が良いかも知れません.

    1997.10.2

    さすがに, 長く unix 環境を使用していると, 自分のホームの容量の余裕が無くなってきたので, u-scsi のハードディスクを追加. seagate の HD はなかなか品質がよく, お勧めです.

    1998.1.15

    年末に購入した豪華4枚セットのFreeBSD2.2.5Release Walnat Creek CDROMを最近インストールした. iij-pppの扱いが少し変更されているようだ. 感想はまた別の機会に述べる. またLanのコーナーを新設.

    98年1月
    LANのコーナーを新設. −−LANのページ 年末年始海外視察. −−個人のページ
    ソニーのVAIO ノートを購入.

    個人のページでも少し触れたが, LAN の構築をし, ついでに, ストレージ・デバイスのサーバー / クライアント間の最適配分を実現している. 構成は,

    FreeBSD 2.2 RELENG 
    fahren --- nis server, dns, popserver, nfs server, httpserver (apache), 
    	cannaserver, mailhost, printhost, samba server, ppp gateway.
    
    FreeBSD 2.2 RELENG / Windows95 マルチブート.
    stein  --- nis client, amd client. 
    

    ファーレン に関しては, scsi hd のみとした.
    シュタイン は IDE hd のみで, ほとんどの領域を95 に使用し, bsd で起動したときは, ファーレン から amd マウント して, ホームの共有も同時に実現している. 95から起動したときも, http , ppp, サンバによるホームとプリンタの共有とかなり満足の行く環境となった. 更に, 95のセキュリティーも, unix サーバーと併用する事で確保する事ができる.

    この過程で得られた事なども, 逐次紹介してゆきたいが, 時間的な問題があるので, その全てを紹介する事はできないかも知れませんが, できるだけ他の方の参考になりそうな所を記事にするつもりです.


    AHA-1542C scsi host adapter の動作が不安定なとき
    カーネルコンフィグレーションファイルの中に,
    
    options "TUNE_1542"
    
    という記述を入れてカーネルを再構築する.
    この ISA Bus のカードの場合, アドレスデコードの関係から主記憶16Mbyte境界よりも
    上位に位置しているメモリにたいしては, DMA転送が行われないので, バウンスバッファ
    という仕掛けを用いて転送が行われる. そのためには,
    
    options BOUNCE_BUFFERS
    
    という記述が必要になる.
      ちなみに, 最近このホストアダプターを使う人は, 滅多にいないかも . . .
    
    先頭へ
    主記憶64Mbyte超のとき
    通常のカーネル(2.2 - 960501 snap)では, 64Mbyte以上のメモリーを積んでも, 
    OS は, 64Mbyteまでの領域しか使用しません.積んでいるメモリーを全て使用
    するには, カーネルコンフィグレーションファイルの中に
    
    options "MAXMEM=m"
    
    という記述を入れてカーネル再構築する.
    ちなみに,  m は1024byteを基準とした主記憶の容量
    例)
    主記憶96MB のとき
    
    options "MAXMEM=98304"
    options "MAXMEM=(96*1024)"  <-- この記述も許されているようです. (2.2-970427-RELEG)
    となる.
    
    先頭へ
    起動直後のps/2マウスの動作がおかしいとき
    カーネルコンフィグレーションファイルの中に
    
    options PSM_NO_RESET
    
    という記述を入れてカーネルを再構築する. 
    
    先頭へ
    iij-ppp の dial on demand 動作
    (iij-ppp version 0.94 の場合)
    カーネルコンフィグレーションファイルの中に
    
    pseudo-device tun 1
    pseudo-device bfilter 4
    
    という記述を入れてカーネルを再構築する. 
    
    更に /etc/ppp/ppp.conf ファイルに
    site1:
     set device /dev/cuaa1
     set speed 115200
     disable lqr
     deny lqr
     set dial "ABORT BUSY ABORT NO\\sCARRIER TIMEOUT 5 \"\" ATE1Q0 OK-AT-OK \\dATDP\\T TIMEOUT 40 CONNECT"
     set phone xx-xxx-xxxx
     set login "TIMEOUT 5 login:-\\r-login: ppp word: ppp"
     set timeout 120
     accept chap
     deny pap
     set authname --user name--
     set authkey  --password--
    #dial
    	
    on-demand:
     set debug lcp 
     load site1
     set ifaddr 0 xxx.xxx.xxx.xxx/16
     add 0 0 xxx.xxx.xxx.xxx
     set dfilter 0 deny icmp
     set dfilter 1 deny udp src eq 520
     set dfilter 2 permit 0/0 0/0
     set afilter 0 deny udp src eq 520
     set afilter 1 permit 0/0 0/0
    
    更に /etc/ppp/ppp.linkup ファイルに
    
    on-demand:
     delete ALL
     add 0 0 HISADDR
    
    MYADDR:
     add 0 0 HISADDR
    
    そして /etc/host.conf ファイルに
    hosts
    bind
    の順番で記述されている事を確認する. 
    
    デーモン起動時
    
    ppp -auto -alias on-demand
    
    でダミーパケットを投げなくてもつながる, 完全な dial on demand が実現できる. 
    
    
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