サバンナに眠るライオンも、森の極楽鳥も深海を泳ぐアンコウも。あらゆる動物は食べた 物を分解してエネルギーを得て、それを元手に自分の命を維持し、日常の活動を営んでい る。

この基本原則はむろんヒトにも当てはまる。でも動物とヒトとでは、大きな違いがあ る。
野生の動物は、摂取するエネルギーと消費するエネルギーの釣り合いがきちんと取れ ている。

それに対して現代人では、摂取エネルギーが消費エネルギーを大きく上回る傾向 にある。
結果、引き起こされるのが肥満なのだ。

もっとも地球上には摂取エネルギーが消 費エネルギーを満たせず、飢えと闘う人たちも大勢いる。
大勢いるどころか、そちらの方 が圧倒的に多く、肥満に悩む日本人は幸福な例外なのだけれど。

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