身体に効く栄養成分・食材・調理方法
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ジャガイモ





◆(薬効)


・胃潰瘍

・便秘

・高血圧

・腎臓病

・むくみ・脚気

・貧血

・やけど




○ナス科 

○旬は男爵が9月。メイクインは10月。 

○南米のアンデス山地が原産地で、 日本では北海道が主産地。




●男爵とメイクイーンが、わが国の2大品種


16世紀になってスペイン人が、南米からヨーロッパに持ち帰り、世界に広まりました。

日本に伝来したのは、慶長年間のことで、オランダの商船が、ジャワのジャガタラ(ジャ カルタの古名)から長崎に伝えました。
じやがいもの名前も、地名のジャガタラに由来す るものです。
ちなみにバレイショという別名は、馬がつけていた鈴に形が似ているところ からつけられたという説があります。

本格的に栽培されるようになったのは、明治から大 正にかけてです。
男爵とメイクイーンのふたつが有名ですが、男爵は明治末にアメリカか ら、メイクイーンは大正はじめにイギリスから、それぞれ北海道に渡ってきました。男爵 とメイクイーンは、形ですぐに見分けられます。
丸くて、ところどころに「目」があるの が男爵。細長くて目のくぼみが浅いのがメイクイーンです。
男爵はほくほくした味わいが 身上で、コロッケにすると美味です。
メイクイーンのほうは煮くずれしにくいという特徴 があるため、煮物などに最適。でこぼこが少ないので皮むきに手間がかからないのも利点 です。




●どんな料理にも合い、栄養価の高い野菜

フランスでは「大地のりんご」という名で、庶民に親しまれています。

また、ドイツ料理 にじゃがいもは欠かせないもので、パンがわりといっていいほど常食されています。

それ ほどじゃがいもには、すぐれた栄養価が備わっているのです。
主成分はでんぷんですが、さつまいもにくらべて、ずっと甘みが少ないので、どんな料理 にもよく合います。ゆでただけでも十分おいしくいただけますが、フライ、煮物、炒め物、 スープなど、さまざまな形で利用できます。
ポテトチップス、フライドポテト、じやがい も入りのパンケーキなど、スナック菓子やケーキなどにも広く利用されています。他の野 菜とちがって、熱を加えてもビタミンCがあまり破壊されないというメリットもあります。
これは、加熱するとじゃがいものでんぶんが、ビタミンCを包んで保護するからです。ま た、カリウム、リン、鉄、ビタミンB1、トリプトファン(アミノ酸)などを含む、すぐ れた食品です。
ただし、ソラニンという有毒物質も含まれていますので、これだけは注意 しなければなりません。ソラニンは芽の部分にあるアルカロイドで、食べるとめまいや腹 痛などの中毒症状をおこします。
調理の前に芽を取り除いておくことが必要です。ここで じゃがいもをゆでるときのコツを伝授しましょう。新じゃがのときは、皮つきのままよく 洗って、煮立たせたお湯に塩を少し入れてゆでます。
古いものの場合は、皮をむいて切り、 水からゆでて、塩を少し入れるようにするとじょうずにゆでることができます。




●低温に弱いので、冷蔵保存は避ける


じゃがいもの旬は、産地や品種によって差があります。

北海道ものを例にとると、男爵が 9月、少し遅れてメイクイーンが10月ごろ収穫のピークを迎えます。
また5〜6月に出 る新じゃがの味も見逃せません。
買うときは、表面に傷やしわがなく、皮につやと張りが あるものを選ぶことです。低温に弱いので、保存は冷蔵庫に入れずに風通しのよい室内に 置きます。




●胃潰瘍に効くじゃがいも


じゃがいもの薬効は、昔からいろいろと言い伝えられてきました。
なかでも胃腸病や高血 圧、腎臓病(むくみ)などには、すぐれた薬効を発揮するといわれています。
胃、十二指腸潰瘍の場合、じゃがいものしぼり汁を毎日飲むと、効果があるといわれます。

生のじゃがいものすりおろしをよくしぼって汁を取り、適量のぬるま湯を加えて朝晩2回、 湯飲み1杯ほどを飲みます。
さらに効果を高めたいときは、じゃがいものカーボンといわ れるものを作って服用するといいでしょう。
これはいわば、じゃがいものでんぷんのエキ スです。これを1日1回、ティースプーン、一杯飲めば、2〜4週間程度で潰瘍はなおる ということです。慢性的な便秘で悩んでいる人にも、このカーボンは効きます。もっと手 軽にやりたい人は、おろしてしぼった汁を、朝晩飲むことで代用しても効果は得られます。




●体内にたまった塩分を排出してきれる


一方、みそ汁や漬け物の好きな日本人は、どうしても塩分摂取過多になりがちです。
塩分 をとりすぎると、高血圧や成人病の原因になることはよく知られています。
じゃがいもは そうした弊害を緩和してくれるかっこうの野菜でもあります。これはじゃがいものカリウ ムが、体内の余分なナトリウムと競合して、ナトリウムの作用をおさえてくれるためです。

じゃがいもをゆでたら、カリウムを含んだゆで湯は捨てずに、スープなどに利用しましょ う。
血圧の高い人、腎臓の機能が低下して体にむくみがきている人は、じゃがいものエキ スをこころみるとよいでしょう。
ただし、慢性腎炎などで、医師からカリウムの制限をい われている人には向きませんので、注意してください。
このエキスを朝晩湯飲みに1杯ず つ飲んでいると、高血圧、腎臓病、むくみ、かっけ、貧血、胃、十二指腸潰瘍に効くとい われています。

夏なら冷やして飲んでもいいでしょうし、昆布だしで味をつけてもけっこ うです。
また、じゃがいもには消炎作用もあるので、やけどのさいの湿布薬としても利用 できます。じゃがいもをすりおろしたものを、布やガーゼにのばして患部に貼ります。
乾 いたら新しいものと交換します。うどん粉と酢を少々まぜ合わせると、いっそう効果的で す。軽いやけどならば、これでなおってしまいます。









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