身体に効く栄養成分・食材・調理方法
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あずき





●漢方薬にも使われるほど薬効がある


 3世紀ごろ日本に伝わり、おもに小豆がゆ、赤飯、あん、汁粉などにして食べられてき ました。

小豆は昔から日本人にとってなじみ深い食品で、祝い事には欠かせないものとな っています。
中国北部が原産地で、雨が少なく、やや乾燥ぎみの土地で栽培される植物で 、そばなどと同じように、寒冷地のほうがいいものができるといわれます。
買うときは、 粒がそろっているものを選びます。
皮はできるだけ薄く、色つやがいいものを。早めに使 ったほうがいいのですが、あまったら風とおしのよい冷暗所で保存しましょう。




●水につけすきるど胴切れをおこす


 煮るときは、他の豆類とちがって水につけてもどす必要はありません。
あまり水を吸い すぎると胴切れをおこしてしまうからです。

祝い事に用いられる赤飯では、胴切れを嫌っ て、小豆ではなくささげを用います。
また、煮汁に重曹を入れないようにします。重曹を 入れると、小豆の栄養素であるビタミンB1がこわれてしまうからです。
煮るときは、必 ずゆでこぼしをすることが大切です。
いったん沸騰するまでゆでたら、新しい水にかえて もう一度煮ます。




●甘くない小豆料理を食べる工夫を


 小豆イコール甘いあんや汁粉と考えがちですが、小豆がゆ、小豆飯など、甘くない調理 法もあります。

昔は邪気をはらうということで、月のl日と15日に小豆飯を食べる風習 がありました。これは栄養の面でも意味があり、こうした古人の知恵は、ぜひうけついで ほしいものです。




●ビタミンB1が疲労を解消する


 小豆の主成分はでんぷんとたんぱく質ですが、これ以外にもビタミンB1をたっぷり含 み、さらに、ビタミンB2、ニコチン酸、カルシウム、リン、鉄などの栄養素も含むすぐ れた食品です。

ビタミンB1には、体内の疲労物質をとってくれるはたらきがあり、疲労 回復に効果があります。




●外皮にある成分がむくみや便秘に効果を発揮


 小豆は漢方の生薬としても使われるほど、薬効の高い豆です。
生薬名を赤小豆といい、 かっけ、腎炎、便秘などの処方に用います。

小豆の外皮にはサポニンという成分があり、 これが利尿作用をもっているためです。
この利尿作用で、腎臓病や心臓病などでできるむ くみを解消してくれるでしょう。
また、外皮にある繊維は、腸を刺激して便通をよくして くれます。
もちといっしょにあんを食べるのも、便通をよくするようにという古人の知恵 なのでしょうか。
利尿作用をもち、便通をよくしてくれるのは小豆の外皮部分ですから、 外皮をすっかりとったこしあんでは意味が少なくなります。

あんならばできるだけ粒あん を食べるようにするか、あん以外の食べかたをしましょう。




●毒消し作用が二日酔いに効果を発揮


 小豆には毒消し作用があり、二日酔いにも効果的とされています。
小豆20〜30gを 水洗いし、水400mlでほぼ半分の量になるまで煎じたものを飲みます。
このときは、 砂糖などで味つけせずに飲んだほうが効果があらわれます。
数回飲めば、小豆の毒消し作 用がはたらいてすっきりするはずです。
これはまた、食あたりにも効きめがあります。
同 じ煎じ液をコップで半分から1杯ほど飲むと、小豆の催吐作用によって胃の内容物を吐き 、大事にはいたらなくてすみます。




●はれものには小豆の粉をはる


 また、民間療法のひとつとして、小豆を外用薬として用いる方法もあります。

おできが できてはれたとき、小豆をつぶして粉にしてねり、、それを患部にはるのです。
ねるとき は水よりも大根おろしを使うとよいでしょう。
ネバネバする程度にねりあげ、布などにの ばして患部にはりつけます。









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