豊川市大木町・西漸寺 場所の地図
豊川市大木町にある西漸寺(さいぜんじ)は、曹洞宗の寺院で、山号を遣水山、本尊は釈迦牟尼仏です。
この寺院の山門前に「遣水」に関する次の説明がありました。
「遣水(やりみず)」(三河三水)
この地は昔、水に恵まれず住民は大いに難渋していたところ、たまたま巡錫(じゅんしゃく:錫杖を持って僧が各地を巡り歩いて教えを広めること)して来られた弘法大師が、この事情を聞かれ、それではと、手にした桜の枝を地面に突きさすとたちまち清水が槍を突くようにはげしくほとばしり出たと伝えられる。また地面にさしたままの桜の枝からはやがて芽が出てきれいな花が咲くようになった。もともと逆さにさしたところから「さかさ桜」と呼ばれた。大師は、この地に寺を建立し、再び旅にたって行かれた。
※三河三水とは、この地の「遣水」、新城市八名井の「今水」、新城市稲木の「吉水」を言う。
境内に、遣水の場所を示す矢印案内があり、それに従っていくと、弘法大師の像に守られて、こんこんと湧き出る清水である「遣水」がありました。
山門 | 本堂 |
遣水 | こんこんと湧き出る清水 |
≪令和5(2023)年9月22日撮影≫ |
釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【令和5年9月25日(月):第4531号】