徳山ダム  場所の地図

 徳山ダムは、平成20(2008)年に、日本最大の総貯水容量を誇るダムとして、揖斐川町上流に建設されました。中央遮水方ロックフィルダムという種類のダムで、水を通さない粘土質の層(中央遮水壁)の両側を砂利ではさみ、更に外側を岩石で覆っているのが特徴です。貯水量は、浜名湖の約2倍の6億6,000万立方メートルで、ダム堤頂の長さは、新幹線「のぞみ号」の16車両(400m)を超える427mといわれています。
 徳山ダムは、洪水調整・河川環境の維持・新規利水・水力発電と4つの働きがあります。ダムにより、人口湖「徳山湖」ができました。このダムができたために、徳山村が水没しました。その徳山村の貴重な民俗資料(重要有形民族文化財)を見ることができるのが、道の駅「星のふるさとふじはし」に併設されている徳山民俗資料収蔵庫です。
 徳山ダムの下流には、横山ダムがあります。中空重力式コンクリートというめずらしい型式のダムで、昭和39(1964)年に完成しました。人件費よりもコンクリート代の方が高かった時代に造られたダムです。徳山ダムが無かった時代、この河川の洪水調節は横山ダムのみでおこなわれていましたが、徳山ダム完成以降は両ダムが連携して洪水調節をしているとのことです。

横山ダム 横山ダムでできた「奥いび湖」
徳山ダム 徳山ダムから下流域を見下ろす 徳山湖
ダム上の散策路 外側を覆っている岩石 外側を覆っている岩石拡大
≪令和2(2020)年10月30日撮影≫

釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【令和2年11月17日(火):第3502号】