彦根・埋木舎(うもれぎのや)  場所の地図

 前回、彦根城を訪れた時は、「埋木舎」の見学が休館だった【平成26年3月21日(金):第1069号】ため、今回改めて入館してきました。
 彦根城の東側にある「埋木舎」は、井伊直弼が青春時代を過ごした舎です。直弼は、井伊家の第14子として生まれ、5歳で生母を、17歳で父を亡くしました。17歳から32歳までの15年間捨扶持わずか300俵の部屋住みの身として過ごしたところです。直弼は、ここで主に身心の修練に努め、禅の精神を茶の世界に学びました。「世の中をよそに見つつも埋もれ木の埋もれておらむ心なき身は」と自身を埋木にたとえた和歌を詠み、自ら「埋木舎」と名付けました。徳川幕府の大老として開国の父となった才能は、ここで培われたといわれています。
 館内をぐるりと1周できるように、屋敷内の説明がありました。直弼の若き日の姿が室ごとにくわしく説明されています。

表玄関 玄関 表座敷
茶室「樹露軒」 居間 仏間
≪平成29(2017)年11月2日撮影≫

釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【平成29年11月14日(火):第2403号】