名古屋市熱田区・白鳥断夫山コース

 名古屋市熱田区の史跡・文化財を巡る散策路(名古屋市史跡散策路熱田区参照)にある白鳥断夫山コースです。
 高蔵夜寒の里コースに続いてのチャレンジです。
 このコースの概要として、『日本武尊・弘法大師・織田信長・松尾芭蕉…。断夫山古墳・国際会議場・白鳥庭園…。歴史の厚みを肌に感じる散策路。(約3.3km) 』とあります。コース図にある地図を参照に巡り、ポイントの説明文は、そのコース図にある説明文を参照しました。
 コース図にある順番とは逆の順番でこのコースの散策をしました。

全隆寺(ぜんりゅうじ)  場所の地図
 曹洞宗、山号は大亀山(だいきざん)。慶長元(1596)年、一説には元和年間(1615から1624)に尾張最初の永平寺直末寺院として創建、開山した。1989年改築。

山門 本堂

誓願寺(せいがんじ)  場所の地図
 浄土宗西山派、山号は妙光山(みょうこうざん)。享禄2(1529)年創建の尼寺。創建以前の久安3(1147)年に、鎌倉幕府を開いた源頼朝がこの付近で誕生したといわれ、産湯の井戸といわれるものが境内に残っている。

山門 本堂

笠亭仙果(りゅうていせんか)出生地跡  場所の地図
  江戸時代末期の著名な戯作者。文化3(1806)年、この地に生まれ、本名を高橋広道、通称を弥太郎といった。

岡部又右衛門尉(おかべまたえもんのじょう)宅跡  場所の地図
  代々、熱田の宮大工であり、安土城築城の功により信長から「日本総天守棟梁」の称号を与えられた。

名古屋道道標  場所の地図
 浜の中心須賀から一文渡し(通称)と名古屋道への分岐を示す道標。「東左まへかす(前ヶ須、現弥富市)」と記されている。

滝之寺(たきのじ)(滝之坊跡)  場所の地図
 天台宗、山号は圓融山(えんゆうざん)。大永から永禄年間(1521から1570)頃、連歌師による「滝之坊興行」で知られる。織田信長が幼時、この寺で手習いをしたといわれる。

成福寺(じょうふくじ)  場所の地図
 曹洞宗、山号は北高山(ほっこうざん)。江戸時代後期に17か月間太平洋を漂流した督乗丸の船頭小栗重吉が建立した船形の「船頭重吉の碑」がある。

山門 境内

本遠寺(ほんのんじ)  場所の地図
 日蓮宗、山号は妙光山(みょうこうさん)。嘉暦年間(1326から1329)日蓮の弟子日澄上人が熱田神宮内の法華堂を本堂として当寺を建立。室町時代の楼門は国宝に指定されていたが、戦災で消失した。

山門 本堂

法持寺(ほうじじ)  場所の地図
 曹洞宗、山号は白鳥山(はくちょうざん)。弘法大師が自刻の地蔵菩薩像を本尊として小堂を建立したのに始まるとされている。芭蕉、若山牧水ら文人が句会・歌会を開いた。

山門 本堂

白鳥古墳  場所の地図
 全長約74mの前方後円墳。6世紀初め頃の築造。古くは日本武尊の墓と伝えられていたが、尾張氏の墓と考えられている。

白鳥庭園  場所の地図
 【平成23年9月19日(日):第155号】参照。

白鳥御材木場(しらとりございもくば)・御船蔵(おふなぐら)跡  場所の地図
 名古屋城築城にあたり、慶長15(1610)年、福島正則が堀川を開削したといわれる。別に材料場・船置場として大池が掘られ、後に木曽良材の貯木場となり、南側には艦船や御座船(ござぶね)を係留しておく御船蔵が置かれた。

名古屋国際会議場  場所の地図
 【平成24年6月12日(火):第422号】参照。

断夫山(だんぷさん)古墳  場所の地図
 東海地方最大の前方後円墳。6世紀初頭の築造で全長約151m。古来、日本武尊(やまとたけるのみこと)の妃の墓と伝えられていたが、現在では尾張氏の墓と考えられている。国の指定史跡。

青大悲寺(せいだいひじ)  場所の地図
 如来教の本山、尼寺。山号は登和山(とわさん)。享和2(1802)年に開基。室町時代に鋳造された等身大の鋳鉄地蔵菩薩立像は、県の指定文化財。

雲心寺(うんしんじ)  場所の地図
 浄土宗鎮西派、山号は遣迎山(けんこうざん)。元文5(1740)年現在地に移建。本尊の阿弥陀如来座像(木造2.4m)は、市内三大仏の一つといわれる。。

山門 本堂玄関 境内
≪平成29(2017)年10月27日撮影≫

釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【平成29年10月31日(火):第2389号】