名古屋市熱田区・宮の渡しコース
名古屋市熱田区の史跡・文化財を巡る散策路(名古屋市史跡散策路の熱田区参照)にある熱田神宮裁断橋コースです。
このコースの概要として、「江戸時代、本州主要街道筋の拠点として、また、東海道随一のにぎわいをみせた宮の宿の面影しのぶ散策路。(約2.66km)
」とあります。コース図にある地図を参照に巡り、ポイントの説明文は、そのコース図にある説明文を参照しました。
熱田魚市場跡 場所の地図
中世、熱田は伊勢湾に面しており、魚の供給地として400年程栄えた。江戸期には、仲買や小座は数千人に達したという。
聖徳寺(しょうとくじ) 場所の地図
浄土宗西山禅林寺派、山号は亀腹山(きふくざん)。本尊は阿弥陀如来像。江戸初期、宮の渡しの常夜灯を管理した。また、漁夫の網にかかって上がったという聖徳太子像(県指定文化財)が信仰を集めた。
宮の渡し跡 場所の地図
【平成24年9月28日(金):第530号】参照。
西浜御殿跡 場所の地図
大名を招待、供応する施設。西浜御殿は浜鳥居の西、熱田奉行所の南にあった。なお、神戸(ごうど)の浜を埋め立てた出島に東浜御殿があった。
宝勝院 場所の地図
西山浄土宗、山号は蓬寿山(ほうじゅざん)。重要文化財の阿弥陀如来立像がある。聖徳寺のあとを継ぎ、常夜灯の管理を明治中期まで長くつとめた。
赤本陣跡 場所の地図
武家、公家の宿泊施設として、赤・白・脇の3本陣があった。赤本陣(西本陣ともいう)は神戸町の熱田奉行所の北に、白本陣(東本陣)は伝馬町の中ほどにあった。
景清社(かげきよしゃ) 場所の地図
平景清は平家滅亡後、ゆかりのある熱田に身を隠した。景清が失明のおり、娘が遊里に身を売って父を看病したことから、眼病の神として信仰されている。
円福寺(えんぷくじ) 場所の地図
時宗、山号は亀井山(かめいざん)。足利氏と関係が深く、六代将軍の連歌懐紙(県指定文化財)など文化財が多い。この寺の境内で狂言を興行したのが、尾張における芝居の始まりといわれる。
東海道道標 場所の地図
宝暦8(1758)年、もう1基は寛政2(1790)年に建立された。道標は、東海道と美濃路または佐屋路の分岐点で、熱田神宮へは2丁(約218m)ほどの距離にあることを教えている。
中村宗十郎(そうじゅうろう)出生地跡 場所の地図
名古屋出身の明治時代の歌舞伎の名優。立役(たちやく)、実事(じつごと)の開山といわれた。
≪平成29(2017)年3月7日撮影≫ |
釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【平成29年3月14日(火):第2158号】