山梨県北杜市
日本三大桜は、福島県三春町の「三春滝桜」、山梨県北杜市の「山高神代桜」、岐阜県本巣市の「根尾谷淡墨桜」の3つをいうそうです。昨年、岐阜県本巣市の「根尾谷淡墨桜」は訪れました【第1089号参照】。今年は、「山高神代ザクラ」を見に山梨県北杜市を訪れました。生憎の荒天でしたが、日本三大桜を見るため多くの人が訪れていました。北杜市は、「山高神代ザクラ」以外にも多くの桜の名所があり、また、自然環境が豊かな土地です。北杜市内では、以下の所を訪れました。
山高神代(やまたかじんだい)桜 場所の地図
北杜市武川町山高の日蓮宗大津山実相寺の境内にあり、日本三大桜の一つです。エドヒガンザクラで、推定樹齢は1,800年とも2,000年ともいわれています。想像を絶する悠久の時を超えて咲き続けるさまは、神々しく、見る人は思わず手を合わせるともいわれ、全国の桜を愛する人たちの崇敬を集めています。また樹高10.3m、根元・幹周り11.8mもあり、日本で最古・最大級の巨木として、大正時代に国指定天然記念物第1号となりました。また、平成2年には「新日本名木百選」にも選定されています。伝説では、神話の武将日本武尊(ヤマトタケルノミコト)が東征の折に植えたといわれ、それが名前の由来になっています。神代桜以外にも多くの桜が植えられており、同じ頃におよそ8万本のラッパ水仙も咲き、足元の黄色と頭上の薄紅色の美しいコントラストを見ることができます。
西側から見た神代桜 | 北側の幹 | 南側の幹 |
東側から見た神代桜 | 桜の花ズーム | さらにズーム |
実相寺山門 | 雨にもめげず多くの人が訪れている実相寺本堂 | ラッパ水仙と桜のコントラスト |
眞原(さねはら)の桜並木 場所の地図
北杜市武川町眞原地区に広がる牧草地の道路脇に植えられたソメイヨシノの並木で、約750mもの桜のトンネルが伸びています。昭和20年代に入植してきた人達が土地の発展を願い、昭和40年代にソメイヨシノを植樹したのが始まりです。満開時には甲斐駒ヶ岳など南アルプスの残雪を眺めながら、桜吹雪のなかをゆったりと散策できるということですが、生憎の雨脚が早く、ゆったりの散策もアルプスの景色を見ることもできませんでした。
道の駅 はくしゅう 場所の地図
四季折々の採れたて地元野菜の広い産直売場を持ち、旬の素材を生かした郷土料理が提供されています。ランチタイム時に立ち寄ったため、地元野菜を豊富に使ったかき揚げ丼定食¥750を美味しくいただきました。
道の駅はくしゅう全景 | 産直売り場 |
食事処はくしゅう | かき揚げ丼定食¥750 |
清春の桜群 場所の地図
清春の桜群は、廃校になった清春小学校の跡地にあります。大正14(1925)年3月、同校の校舎落成を記念して児童たちによって校庭に植樹された30本のソメイヨシノが今も残る桜の名所です。樹齢80年以上の風格ある並木を形成しています。この桜群は昭和41(1966)年に、県の指定天然記念物に指定されています。
三分一湧水 場所の地図
「三分一湧水(さんぶいちゆうすい)」とは、豊富な水量を誇る湧水を農業用水として利用するための堰です。戦国時代の頃、水争いをしていた三つの村に等配分するために武田信玄が築いたという伝説が残っており、その堰の真ん中には三角石柱が設置されていて当時の知恵が現在も残っています。八ヶ岳の懐から1日に約8,500tという豊かな湧出量を保ち、水温は年間を通じて約10℃で、日本名水百選にも選定されています。
≪平成27(2015)年4月7日撮影≫ |
釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【平成27年4月9日(木):第1453号】