袋井・油山寺(ゆさんじ) 場所の地図
昨日紹介した可睡斎から北東方向2qほどのところに、遠州三山の一つである油山寺があります。真言宗智山派の寺院で、正式名称を、医王山薬王院油山寺といいます。
大宝元(701)年に行基菩薩により創建された、真言密教の古刹です。油が湧出した所から「油山寺」の名前が付いたといわれています。その後天平勝宝元(749)年に第46代孝謙天皇が眼病平癒を願い、当寺にある「るりの滝」の水で眼を洗浄したところ、全快したので勅願寺になったということです。以来、特に目の守護、眼病平癒の寺として信仰を集めています。また、一山の守護神である軍善坊大権現は、特に足腰に御利益があり、健足の神としてあがめられ深く信仰されています。
広い境内に多くの伽藍が配置されており、拝観にはそれなりの時間がかかります。宝生殿は建て替えられたばかりで、堂内はたいへん美しいつくりになっています。書院は古風で、院内にあるなだたる書家による作品は見応えがあります。宝生殿から「るりの滝」や薬師本堂・三重塔へは、ちょっとした散策です。離れているため、参拝客は少なめでしたが、充分参拝する価値はありました。
掛川城大手門を移築した山門 | 禮拝門 | 宝生殿 |
宝生殿内の荘厳 | 書院 | 書院内の展示 |
るりの滝 | 薬師本堂 | 三重塔 |
≪平成27(2015)年3月4日撮影≫ |
釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【平成27年3月6日(金):第1419号】