袋井・可睡斎(かすいさい)  場所の地図

 静岡県袋井市にある遠州三山の一つである可睡斎では、「徳川家康公没後四百年記念顕彰事業」の一環として、32段・1200体のお雛様を展示する「可睡斎ひなまつり」が1月1日(木)〜3月15日(日)まで開催されているとのことで、昨日行ってきました。
 可睡斎は、東海道一といわれる禅の修行道場で、六百年の歴史を持っています。曹洞宗の寺院で、山号を萬松山(ばんしょうざん)といいます。可睡斎という名前は、徳川家康が名づけたといわれています。11代目住職の仙麟等膳(せんりんとうぜん)和尚は、幼い徳川家康とその父を戦乱の中から救い出しかくまいました。その後、浜松城主になった徳川家康は、親しく和尚を招いて旧恩を謝し、その席上でコクリコクリと無心にいねむりをする和尚を見て、「和尚我を見ること愛児の如し。故に安心して眠る。われその親密の情を喜ぶ、和尚、眠るべし」と申され、それ以来和尚は「可睡和尚」と称せられ、後に寺号も東陽軒から「可睡齋」と改められたということです。
  32段・1200体のお雛様は、実際に見ると壮観でした。ここだけでなく、山内いたるところに雛人形が飾られています。また、室内ぼたん園では、ボタンの花が満開で、初春をおおいに感じさせます。その後、本堂、秋葉山の総本殿、開山堂、書院等を拝観できました。

総門 山門 経蔵
32段・1200体の展示
同じ堂内の雛飾り  室内ぼたん園 
本堂 本堂内の荘厳 徳川家康公 御霊屋
開山堂内の荘厳 道元禅師御霊廟 庭園「法華蔵界(はちす)の池」
≪平成27(2015)年3月4日撮影≫

釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【平成27年3月5日(木):第1418号】