幣用竹の確保
初盆の供養に利用する弊のつくりかたについては、【第117号】で紹介していますが、弊には五色の色紙をつけるための竹が必要になります。この竹は、ある檀信徒様の庭先にある竹を毎年いただいてきます。竹はメダケという種類で、直系1〜2p、長さは数mほど、芯がほぼ円形で、筆の柄や笛にもよく利用されるものです。
弊に利用できそうな長さの竹を伐採し、枝を払い、卒塔婆と同じくらいの長さに切りそろえます。そして、五色の色紙でできた弊を取り付けて完成です。
弊は、聖域をあらわし、精霊の依り代(よりしろ)とされており、厄除け招福の縁起物とも考えられています。
メダケの竹林 | 伐採された竹 |
同じ長さに切りそろえられた竹 | 完成した弊 |
≪平成26(2014)年8月13日撮影≫ |
釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【平成26年8月14日(木):第1215号】