今月の掛軸 bR4−経来(白馬)寺【経(白馬)寺より来たる】

 昨年に続き、方広寺派管長である大井際断老大師による、干支にちなんだ禅語の「色紙」です。

 色紙の解説には、次の説明がありました。
 白馬寺(はくばじ)は中国洛陽(らくよう)にあります。後漢の時代、皇帝が金色に輝く仏が空を飛んでいく夢を見たことから、西域に使者を派遣しました。その使者がインドの仏教僧二人と出会い、この二人が仏教経典を携えて白馬に乗って洛陽にやってきました。そして仏教寺院が建てられ、ここでインド語の教典を中国語に翻訳したといわれています。また、この寺院は白馬寺と命名されました。
 「経(白馬)寺より来る」とは、中国に仏教がはじめて伝来したことをいいます。

 なお、白馬の絵は、方広寺派宗務総長・森田浄圓師が描いたものです。

≪平成26(2014)年1月1日撮影≫

釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【平成26年1月1日(水):第990号】